月別アーカイブ: 2014年2月

これは過保護ではないのか?

東北大学の二次試験で、バスに受験生が乗り切れない、というので試験開始時間が30分遅れることになりました。原因を調べてみると、どうも、受験生の数よりも保護者の数が増えて、バスに乗り切れなかった、ということらしい。当日生協の説明会があったとはいうものの、これに出席する保護者の数はそれほど大きな影響を与えるものではなかったらしく、結局「多くの保護者が付き添いで来た」ということのようです。

まあ、大学受験も中学受験のようになってきた、ということなのかもしれませんが、しかし、親の立場からするといつまでたっても子どもは子どもである。だからいろいろ心配になって、特に入学試験なんかは「何かあってはいけない」と思うから、ついついていってしまう。

でも、それをいつまでも続けるわけにはいかないのです。

だから、親は親でどこかで腹をくくらないといけない。

じゃないと、子どもが「自分でやる力」の成長が停滞してしまうからです。指示を出してくれたり、やってもらえたりすれば、当然、自分でやらなくて済む。問題を自分で解決しなくていい、ということになれば、楽でしょう。

楽だから自分でやらなくなる。その分、問題解決能力は劣ることになってしまうわけで、これはやはり親が考えないといけない。

子どもが小学生のうちでも、少しずつ考えていった方が良いでしょう。

「これは過保護ではないのか?」

やらせれば、子どもは早くできるようになるわけで、それを引き出すのもまた、実は親の力ではあるのです。

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算数の出題形式

算数は大問の数からだいたい3つのパターンに分けることができます。

4問、6問、8問。これをA、B、Cと分類してみましょう。

8問は8問以上とすればいいかもしれませんが、大問の中には少なくとも3題程度の小問が含まれているということが前提です。つまりAではおよそ12問、Bでは18問、Cでは24問、あるということになります。

Aはあまり基本問題とか一行問題はありません。多くは記述式で、途中採点があります。

Cは逆に基本問題とか一行問題が多い。もちろん応用問題もありますが、やはり基本を確認する問題が多く出題されています。

Bはその中間。つまり前半は基本問題とか一行問題を出し、後半は応用問題や記述問題を出す、という形。AとCの良いとこどりをしよう、という感覚かもしれません。

Aは男子受験校に多く、Cは付属校ならびに中堅の受験校が多く、Bは女子受験校に多い、と書いてしまったが、まあ、例外はいっぱいあります。それぞれの学校がそれぞれの視点で問題を作りますが、概ねこのどれかにあたると考えて良いでしょう。

したがって第一志望の学校がこの3つのパターンのうちのどれかによって対策が自ずと変わってきます。

例えばCではほとんど難しい問題が出ない。つまりは基本的な内容がしっかりできれいればいいので、あまり難しい問題をやらなくてもよい。むしろ正確に一行問題などを解き切る力がついていればいい、ということになりますが、一方でAは計算問題すら出ない。もう最初から論理立ててものを考えていかないといけない。表を書いたり、図を描いたり、ということから自分の結論を導き出していく、みたいなところがありますから、きれいに解けるとは限らないわけです。

で、この3つの出題形式のどれであるかをまずしっかり調べる必要があります。

しかしこれは過去問を見ればすぐわかるでしょう。過去数年見てください。ほとんどの学校はこの出題形式がかわっていないはずです。6題出すとなったら概ね6題で終わっているはずです。つまり出題形式は変わらない。

だから心配せずにこれまでの形式の対策をすれば良いのです。

ところが第一志望が決まっていなければ、このどれを受けるか決まらないから、必然的に基本的な問題もやれば難しい応用問題もやる、みたいな話になってきて、負担が大きくなるのです。もちろん、全部できれば、それに越したことはないが、本当はあまり必要ではないことまでやらされて、「できない」という気持ちにさせられている子も決して少なくはないのです。

ということで、まず算数の出題形式を調べます。そして、ぜひお父さん、お母さんに解いてもらいたい、と思います。過去問をです。

「え、できない」

ええ、できなくてかまいません。でも解いてほしいのです。つまり子どもができなければいけないレベルを感じてほしいのです。小学生でこんな問題ができないといけないのか?という議論はもちろんありますが、実際現実に入試問題で出題されているわけだから、仕方がない。ただ、このくらいまで、というのをお父さん、お母さんが知らないで「勉強しなさい」とか言ってもあまり説得力がないのです。

現在の中学受験のレベルはほぼ、中学2年生のシラバスに匹敵します。むしろ算数は数学よりも難しいと思えることが多々あります。だからこそ、ぜひ解いていただいて、さて、お子さんがこの問題を1年後に解けるようになるために、あと何をしなければならないか、を考えてあげてほしいのです。

そうすると遠回りはできないことが良くおわかりいただけると思います。全部ができなくてもいいのです。出るものができるようになればいい。ここをシンプルに考えないと、なんでもかんでもやることになって、子どもたちはパンクします。ぜひこの点を認識してほしいと思います。

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第124回 中学受験は親の手間がかかるもの

■ 中学受験と高校受験を比べてみれば、やはり中学受験は親の手間が本当にかかると思います。4年生ぐらいから受験勉強を始めるといっても、今までは学校の勉強と宿題、あるいは公文というような流れで来ていたものが、突如として宿題があったり、組み分けテストがあったりするわけですから、子どもも戸惑う。やり方も当然わからない部分があるから、横について勉強する、みたいなことはどうしても最初は必要でしょう。

■ 学年が進んでも、勉強しないのを叱ったり、塾からの帰りはやはり心配だから迎えに行ったり、まあ、そういう手間はずいぶんとかかるものです。その分、受験が持ついろいろ大変なことを、子どもとお父さん、お母さんが分担できるという面があるから、子どもの負担が減る。受験勉強はストレスがつきものです。その分、確かにお父さん、お母さんのストレスは増えますが、子どもが受けるストレスはやはり軽減されます。

■ ところが高校受験は、まあ、あまり親の出る幕が来ない。何となく塾の先生ととっとと進んでいて、「ただお金を出している」だけみたいな感じになる。「最近はどうなの?」と聞いても反抗期真っただ中だと「普通」「うるさい」「ほっといて」ぐらいしか返ってこない。でも、まあ、その分手はかからない。面倒見の良い先生にあたっていれば、心配になれば先生に電話をかけて様子を聞くこともできるし、勉強しなければチクるだけで済むし、みたいなところはあるかもしれません。

■ その代わり、ストレスは子どもが真っ向から受ける。でも、大きくなっているから耐性も備わっているし、まあ、そこそこ進むでしょう。だから、親があまり手をかけたくないなあ、と思うのであれば、実は高校受験の方が良いのです。でも高校受験のようなやり方は中学受験ではやはり無理があるように思います。やはり子どもが耐性をもっていないから。まず体力が15歳に比べれば圧倒的にない。この違いは非常に大きい。最後何とか滑り込む、みたいなパワーは小学生にはありません。だから、多少なりとも準備を長くするわけです。(でも、最近は長すぎですけど。)

■ 中学受験をやると決めたら、やはり親の手間がかかるものだ、と覚悟してください。土台、入試に親がついていくしかないでしょう?高校受験は、もうひとりで行けるのです。(でも、東大の二次試験、結構保護者の姿がありましたけどね。)

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