月別アーカイブ: 2009年3月

第40回 じっくり考えよう

    算数や理科の計算問題では、これから難しい問題も増えていくでしょう。しかし、一方で宿題の量も増えてくるから、1週間でやらなければいけない問題はかなりの数にのぼります。その結果として、「終わる」ということが優先されて「わかる」がないがしろになってくると、みなさんの力はつきません。
    例えば応用問題についていえば、問題の構造が複雑になってくるので、いくつかの段階に分けて考えていかなければなりません。しかし、その構造を理解するのには、当然時間がかかります。ここで手をぬいてしまうと、理解が不十分になり、本当の力がつかないのです。ですから、問題数をこなすのも大切ですが、しっかり問題を考える時間を確保してください。「わかる」問題を増やすということが大事です。「不確か」な問題を増やしても勉強にはならないのです。それよりは、この問題はできるという自信がつくようにじっくり考えることが大事です。
    たまに難しい問題で、いくら考えてもできないという問題もあるでしょう。1問にかけるのはだいたい15分ぐらいが限界です。それ以上考えてもあまり意味がありません。もし15分かけてもできなければ、解答、解説を読んで理解してください。それまで苦労していますから、解答解説をしっかり読むと「そうか!」という発見があるでしょう。苦労する分、発見の印象が強くなるので、しっかり覚えられるのです。苦労すれば、それだけ報われるのだから、ぜひじっくりと問題に取り組んでほしいと思います。

第33回 記録をつけることの意味

私は計画ノートを作ることをみなさんにおすすめしています。

例えば毎週の学習計画を作るということは、学習を効率的に進めるということの第一歩ですが、また反省し、学習方法を考え直すという意味でも大事なのです。例えば月例テストや組み分けテストの成績があまりかんばしくなかったとしましょう。これはなぜなのか、「勉強しなかったからだ」というのは簡単ですが、どうしなかったのか、ということを考えてみる機会は子どもたちにあまりないように思うのです。

しかし手元に計画ノートがあったら、先月一ヶ月の勉強の内容が具体的にわかるでしょう。

案外、算数に時間を費やしていなかったとか、覚える時間が少なかったとか。

原因を探りながら、新しいスタイルを作り出していく。このことが、勉強を効率化し、ムダ、ムリを省く大事なポイントではないでしょうか。

昨年の1年を振り返ってみて、子どもたちがあまり過去を振りかえることはなかったなあと思い、今年は私が作った目標ノートを子どもたちに配って勉強してもらっています。

とにかくいいのは、1年間の記録が1冊にまとまる、という点です。ウィークリーになっているので、見直しやすいのと、テストの記録などをつけていけますから、
「なぜ、ここがだめだったのか」ということも忘れずにつけておくことができます。

例えば電気ができなかったとすれば、それをいつか取り返さなければならないので、いつやるか、どうやるかということを考えていく目安になるでしょう。手前味噌ではありますが、このノートは良く出来ているなあと改めて思っているのです。それに3年前の朝日小学生新聞での連載が載っていますので、時期に合わせた学習のポイントを子どもたちに読んでもらうこともできます。

1年の記録をつけてみると、きっと保護者のみなさんにとっても大事な思い出が残ると思いますので、ぜひおすすめしたいと思います。

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第32回 子どもに合った勉強法を考えて

お兄さん、お姉さんの受験が終わり、さあ、今度は下の子、というご家庭もいらっしゃるのではないかと思います。

お兄さんの勉強法を下の子にもとお考えになるのですが、これがうまくいかない場合があります。同じ兄弟姉妹といえども、やはり性格もタイプも違う。だからお兄さんの勉強法が下の子にもあてはまるかといえば、そうではないのです。

一度中学受験の経験をされると、なんとなくスケジュール感はおわかりになってくるでしょうが、「兄ほど伸びない」とか、「姉の方が良くやっていた」という気持ちがあって、下のお子さんにハッパをかける。しかしどうも、勉強がうまく進まないというジレンマを感じられたことはないでしょうか。

やはりお子さん、それぞれの勉強法を考えてあげる必要があります。
親とすれば兄弟姉妹がいれば、どうしても比較します。兄のときはもう、この問題集をやっていた、とか。しかし、下のお子さんはそうではない。だからダメではないのです。

山の登り方はいくらでもあります。勉強法も人それぞれ。一問一問じっくり考えるタイプは、量をこなせない。しかし量をこなせなくとも、しっかり考えているので十分に訓練にはなっているのです。しかし親から見ると量をこなせていない、という点ばかりが目に付く。だからつい、言葉がきつくなったりするものです。

どうやれば成績が伸びるのか、お子さんの動機付けも合わせて、良くお子さんの状況を観察する必要があるでしょう。最初のお子さんのときには、親も初めてだから慎重に見ているのですが、2番目、3番目となれば、「同じでいい」とつい思いがち。それが失敗の原因になりますから、要注意です。

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