月別アーカイブ: 2008年11月

6年受験用 DVD教材 これでわかる「力のつりあい」のお知らせ

前回のこれでわかる「電気」に続いて、今回は力のつりあいを制作しました。

力は、得意な子にとっては得点源ですが、なかなかわかりにくい部分もあり、特に物理的な要素のある部分は大人も教えにくい範囲ではないかと思います。

今回はここ3年の入試問題から、重要な6つの単元を選びました。

1 ばね
2 てこ
3 滑車・輪軸
4 浮力
5 ふりこ
6 斜面の運動

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第42回 受験は勝負事

    いよいよ入試が近づいてきました。同じ志望校をめざしてがんばっている子どもたちも試験が終われば、合格者と不合格者に分かれます。そういう意味では、やはり受験は勝負事だと私は思います。そのときの試験で、いい点がとれるかどうか、ということにかかっているわけで、受験準備はそのためにすべきことなのです。
    したがって、無駄なこと、無理なことをやっていても仕方がない。中学受験はやらなければいけない分量が多いので、どこを効率化して合格させることができるかという点に絞って考えていかなければなりません。その意味では学校の教育方法とはだいぶ違ってくるでしょう。
    今の受験産業は、どちらかといえば保護者の負担が軽くなるようにできています。保護者が家庭であまり面倒を見なくても済むように、家で勉強をたくさんしなくても済むように、ということで通塾機会も増えているわけです。しかし、それが本当の意味で効率化につながっているのかというと、私はそうではないと思っています。
    中学受験のメリットの一番は、保護者が受験にかかわりながら、受験のデメリットを減らすことにあります。小学校6年生といっても、まだまだ自分だけで判断できる範囲は小さいので、その分保護者がかかわることで子どもたちを守ってあげられるのです。例えば偏差値や順位というのは、単にその試験の結果に過ぎません。子どもの価値(?)を表すものではまったくないのですが、しかし数字は一人歩きします。子どもたちの中には、偏差値さえとればえらいんだ、みたいな考え方をする子もいるほどです。しかし、それでは子ども自身が方向性を見失ってしまう。偏差値がとれないからといって、だめな子ではない。これから成長する過程にあるわけだから、一回の試験の結果よりもこれから、どうするか?ということが重要です。だから保護者のフォローが必要になるわけですね。
    だから私は保護者の負担が軽くなるということは、子どもたちの負担が大きくなるばかりだと危惧しているのです。
    塾は、どうやったらこの子が、合格するか?ということを考えていくのが筋だと思うのです。土台、小学生が中2までの先取りをするわけですから、すべてをやろうとすることにすでに問題があります。先日、ある6年生が分数の計算を今、学校でやっているんだといっていましたが、中学受験の現場とは大きくかけ離れているのが現状なのです。だから、どの部分を削って、どの部分を強化するのか、塾や保護者が考えていって、子どもに無理をさせない方法をとらないと中学受験のメリットを享受できないと思います。
    最近はインターネットや動画の環境がよくなっているし、子どもたちもパソコンに慣れてきているので、こういう点での効率化も考えられるでしょう。あるいは学校別対策に集中するのもひとつの方法です。対策すべき学校は結局2~3校なのですから、すべてを網羅するという考え方はあまり得策ではありません。
    とにかく、がんばるんだでは意味がないのです。勝負事だから、どうやって勝つか、その戦略がないといけない。ただ、子どもたちに戦略を立てられる力はまだ、ありません。だから保護者が考えないといけないのです。塾は利用するものであって、塾にまかせきりにしていいものではありません。
    中学受験は親の意思だとお話しましたが、だからこそ、親はしっかり受験に関わって、子どもたちのフォローをしてあげてほしいと思います。

第41回 過去問を練習したって、同じ問題は出ない?

    あるお母さんと話をしていて、塾の先生に「過去問を練習したって、同じ問題は出ないから、あまり時間をかけないでください。」と言われたそうです。
    そういえば、時々こういう話を聞くのですが、過去問の勉強の目的が全然違います。過去問を解くことによって、
    (1)学校別の出題傾向になれる。
    (2)出題の意図を見ぬく練習をする。
    (3)正確に解き上げる練習をする。
    (4)じっくり考える訓練をする。
    (1)以外は他の問題でもできる、その通りでしょう。塾にはいろいろな志望校を持つ生徒が集まります。それにいちいち対応できない。だからいろいろな要素を持った問題をやらせるから、過去問の分は心配しなくてもいい(?)という話ならまだ、わかります。ただ、過去問は子どもたちのモチベーションが非常に高くなる。塾の教材やテストで高い点をとるよりも嬉しい。これなら合格しそうだ、と思えるからです。(まあ、逆も確かにありますが。)
    だから過去問をやるのは、実質的な学習効果があります。それに(1)ばっかりは過去問をやらないとできない。土台、同じ問題が出ることを期待して過去問をやるわけではないのです。ただ出題者の顔ぶれはある程度決まっているし、学校がどういう子どもをほしいかという像も決まっている。その中で各校が工夫をこらして作るのが入試問題です。こんなに実践的な教材は、作ろうと思ってもなかなか作れるものではありません。ですから、まずは過去問をやりこなすという勉強をお勧めしているわけです。
    ただ、社会についてはあまり古い問題をやると、データが変わってしまいます。ですから、まあ5年まででいいでしょう。(ただ歴史なんかは、やって損はありません。)
    塾によっては、過去問をする時期をかなり後ろにしているところがあります。これはやはり授業をやる上で、いろいろな子どもたちの第一志望に対応するのは困難であるからです。ただ、逆に言えばそれだけ「出ない問題」をやらされている場合が考えられるので、やはり自宅では過去問をなるべく早めにやった方がいいでしょう。子どもたちはそういう意味では、あまりよく考えないで勉強しているのです。「先生に言われたからやる」という子が圧倒的に多い。でも中学受験の本質は、4年分の先取りですから、どこかを切り捨て、効率化しないとうまくはいかないものです
    首都圏の入試で言えば、スケジュールが短縮化して2月1、2、3日でほぼ入試が終わってしまいます。ということは、滑り止めを除けば、実際に対策すべき学校は1校か、2校なのです。そこに集中していくことの方が勉強はより効率化できます。その中核が過去問の勉強ですから、ぜひがんばってほしいと思います。