月別アーカイブ: 2005年9月

第22回 家で勉強しない!

■最近、ご相談を受ける内容で多くなったのが働いているお母さんの悩みです。小学校6年生なのだから、お母さんが帰ってくるまで、さすがに自分で勉強するだろうと誰もが考えます。しかし、そうではない子どもたちがたくさんいるのです。

■入学試験まであと半年、塾があれば夜遅くまで勉強してくるでしょうが、塾が毎日あるわけではありません。それに塾ばかりだと、自分だけの課題を克服できません。例えば過去問の演習とか知識を覚えるとか、個人でやらなければならない勉強はたくさんあるのです。

■しかし、家に帰って誰も監視する人がいないと、子どもたちは勉強しないのです。「ああ、疲れた」しばらくテレビを見ているうちに、すぐ眠ってしまったり。あるいはついはじめたゲームにはまってみたり。お母さんはもちろん、やるべき学習内容を指示したり、電話をかけたりしているのです。でも、家で勉強しないのです。

■でもそういう子も塾に来ると勉強しますし、だれかがいれば別に苦にもせず机に向かうのです。これらの子どもたちが入学試験に対して消極的であるわけではありません。しかし、やはり幼いのです。やらなければいけないことはわかっている、でもそれを誰かが見ていない限り、やれないのです。

■しかしながら、子どもは同じところにはいません。だから、やがて自分でやれるようになるのです。そういう意識をお母さんが家にいれば少しずつ、与えてあげることもできるかもしれません。でも、フルタイムで働くお母さんは増えています。だとすると、何かいい方法がないだろうか、私はある方法を試してみることにしました。(続)

(田中 貴)

(2005年9月18日)

第34回 スランプ脱出法

■どうも最近、成績があがらない。一生懸命、勉強してはいるのだが、むしろ成績は下がる一方だ、あるいは1学期にできた問題が、今できない、なんてことで苦しんでいる人、いますか?一般的にはこれをスランプといいます。(ただし前提条件があります。一生懸命勉強しているにもかかわらず、という条件です。勉強してなければ、当然、成績は上がりませんから。)

■私が今まで教えてきた子どもたちはたくさんいますが、秋にスランプに陥った子どもたちもまた、たくさんいます。特に夏休みで一生懸命勉強したにもかかわらず、9月の模擬試験が7月より下がった!なんてことで、スランプに陥ったりするのです。スランプの原因は大体は精神的な問題と疲れです。そろそろ合格するかどうか心配になってきましたか?当然です。心配にならない方がどうかしてます。ただ、心配というのは、結果が出るまでずーっと心配なのです。だから「落ちたらどうしよう」と悩んだって、その悩みは結果が出るまでは解決しません。そこで私は子どもたちにいつも「心配はしないで、その代わり工夫をしよう」といっていました。

■結果が出るまで心配はなくならないのですから、今、心配しても仕方がない。その代わり今できることをしようと考えるのです。今、漢字を覚えられる。今、入試問題をやることができる。今、できなかった問題を復習することができる。ね、いろいろあるでしょう。今できることがあるのだから、心配はしないで今、できることをしようと思ってください。ふと「落ちたらどうしよう」という気持ちになってきたら、「いや、できることをやればいいんだ。」と思いなおしてください。

■スランプのもうひとつの原因は疲れです。みなさん、結構がんばって塾に行ったり、家で勉強したりしましたね。そろそろその疲れが出てきます。「あれ、この問題、夏期講習でやったのに、どうしてできないんだろう。」なんてことがあるのは、大抵くたびれているのです。とはいっても長く休むわけにもいきませんから、先日お話したとおり、なるべく早く寝て、ぐっすり休んだ頭で勉強してください。

■10月くらいになると夏の疲れもだんだん取れて快調になってくるでしょう。これもよく子どもたちに話しましたが、「いったん培った実力は、そう簡単にはなくならない」ということです。1学期できた問題は、今でも本当はできるはず。でもできなかったのは、1学期ほど気楽に問題を解いていないからでしょう。大事なのは自信をなくさないこと。夏にがんばった、でも秋もがんばらないとその努力が身につかないのですから、引き続きがんばって勉強しましょう。

■自信がなくなったら、今までできた問題をよりていねいにやり直してください。私はスランプに陥ったなあと思った子には、簡単な入試問題を渡して、ていねいに解いてもらい、答えあわせをしていました。スランプの子は、そんな問題でも間違えます。でも、間違える場所はすぐみつかります。「計算ミス」「問題の読み違い」がほとんどです。それがなければ正解できる力を持っているよと確認してあげるのです。まあ、1週間もすると、自信がもどってきたみたいでした。不安になったらやってみるといいでしょう!

(平成17年9月15日)

第21回 スランプ

■秋になると6年生にスランプに陥る生徒が出てきます。今までできていた問題ができなくなる、成績が急降下する、一生懸命勉強しているのに成績が上がらない、などなど。停滞期に入ったともいえるでしょうが、入試が近づいてくるので親としてはどうしてもあせり気味になります。

■スランプの原因の大半は精神的な問題です。残り半年になって、入試に対する意識がはっきりしてきます。子どもたちが「落ちたらどうしよう」を考えるようになるのは、このころが最初です。結果を気にせず、今できることを確実に行うことが大事なのですが、模擬試験の結果も気になって、なかなか勉強がはかどらなくなります。

■さらに今までできていた問題まで間違えるようになると、これはちょっと気をつけなければならないでしょう。多くはミスで、後でやりなおせばできるという程度のものですが、それでもテスト会場で間違えるというのは、当然、本人が持っている力がでなくなっているいってもいいでしょう。

■子どもたちにはよく話していましたが、培った力はそう簡単になくなるものではないのです。ですから平常心にもどって、やるべきことをきちんとやればいいのです。では、どうすれば平常心にもどせるのでしょうか。ひとつは、心配は結果がでるまで消えないことを知ることです。ですから、心配はしない、工夫だけすればいいということを子どもたちにわかってもらうことです。これはいろいろな機会に話してあげるといいでしょう。しかし、一番はお母さんが慌てないことです。お母さんが慌てれば子どもはさらに自信を失いかねないのです。まずはどーんと構えてください。中学受験で子どもの人生は決まりません。そう思って口角をあげて、微笑んでください。

■勉強では自信を取り戻してあげることが大事です。私はよく、やさしい問題をさせていました。できたら「なんだ、できるじゃないか」、できなければもう一度やり直させてできることを確認します。今までがんばった力はどこにも行きはしないのです。慌ててたくさん勉強させたりすると、かえって疲れてしまい、さらに力が出なくなり、自信をなくします。できることを確実に、ぜひ心に刻んで子どもたちに接してあげてください。

(田中 貴)

(2005年9月11日)