2028年受験に向けて」カテゴリーアーカイブ

自由に進めるシステム

以前、フリーダムに参加した女の子が、こんなことを言っていました。

「自分で進めるからイイ。」

これは、なかなか大事な言葉だと思うのです。

勉強は、やはり自分でやるようにならなければ、なかなか力がつきません。言われたからやる、宿題だから仕方なくやる、という状態では、どうしても「早く終わらせたい」という気持ちが先に立ちます。

一方、自分で勉強するようになると、わかるまで考えたり、必要なところをやり直したりするようになります。自分で努力を積み重ねることができるようになれば、学力も少しずつ伸びていくでしょう。

また、勉強が進んでくると、子ども自身が「ここはわかった」「ここはまだわからない」と判断できるようになってきます。

もう十分に理解しているところを、同じペースで何度も繰り返さなければならないと、だんだんつまらなくなってしまいます。逆に、よくわからないまま先へ進めば、あとで困ることになる。

ですから、その子の理解に合わせて進められることは大切です。わかれば次へ進む。わからなければ、もう一度授業を見たり、問題を解き直したりする。そうやって、自分で進み方を決められるようになると、勉強に対する姿勢も変わってきます。

実際に子どもたちの様子を見ていると、こちらが教えている時間よりも、自分で問題を考えている時間の方が長いことがあります。

「ヒントを出そうか?」と声をかけても、

「もうちょっと待ってください。」

と断られることもあります。

しかし、この「もうちょっと」の時間が、とても大事なのです。

ああでもない、こうでもないと自分で試しているうちに、問題の条件が整理され、考え方が少しずつ見えてきます。たとえ最後まで自力で解けなかったとしても、その時間は決して無駄ではありません。

先に十分考えているからこそ、そのあとに解説を聞いたときも、「なるほど、そう考えるのか」と納得できます。そして、次に似た問題が出てきたときには、自分で考えるための手がかりが残っているのです。

勉強は、まず自分でやってみることから始まります。周囲がすぐに手を出すのではなく、子どもが自分で進もうとする力を、できるだけ引き出してあげてください。

WEB学習システム 無料体験登録はこちらから

家庭が主導権をにぎるべき

中学受験は、どうしても塾のペースで進みがちです。

毎週の授業があり、宿題が出て、テストがあり、その結果でクラスが変わる。そうなると、家庭もつい「塾についていくこと」が目的になってしまいます。

しかし、本来の目的はそこではありません。

わが子が、志望校に合格する力をつけること。そして、その過程で無理をしすぎず、自分で勉強する力を少しずつ育てていくことです。

塾のカリキュラムは、全員に向けて作られています。だから、ある子にはちょうど良くても、別の子には多すぎることがあります。今やるべきことではない内容まで、ただ「出されたから」という理由で抱え込んでしまうこともあるでしょう。

そこで大事になるのが、家庭の判断です。

この宿題は本当に今必要なのか。今は難問よりも基本を固めた方が良いのではないか。組み分けテストのために追い込むより、志望校の対策を始めた方が良いのではないか。

そうした判断は、塾任せにしているだけではなかなかできません。塾には塾の都合があります。クラス編成もありますし、カリキュラムを進める必要もあります。もちろん塾を否定する必要はありません。上手に利用すれば、非常に大きな力になります。

ただし、主導権まで渡してしまってはいけないのです。

中学受験は高校受験や大学受験と違って、学校が進路指導をしてくれるわけではありません。何を受けるか、どの塾に通うか、どの教材を使うか、どこまでやるか。最終的には家庭が決めなければなりません。

だからこそ、親が冷静に子どもの様子を見ることが大切です。

疲れていないか。わかったつもりで進んでいないか。テストの点数だけに振り回されていないか。志望校に必要な勉強から外れていないか。

初めての中学受験では、なかなか判断がつかないことも多いでしょう。その場合は、セカンドオピニオンを求めても良いと思います。塾の先生とは別の立場から、今の勉強が本当に合っているのかを見てもらうだけでも、ずいぶん整理されることがあります。

大事なのは、家庭が「言われた通りにやる」だけにならないことです。

子どもの受験なのだから、子どもに合った進め方でなければなりません。そして、その子のことをいちばん近くで見ているのは家庭です。

塾を使う。教材を使う。模試も受ける。

しかし、最後に判断するのは家庭です。

中学受験の主導権は、塾ではなく家庭が持つ。その意識を持つだけで、やるべきことはかなり整理されてくるはずです。

中学受験、する、しない?

中学受験は、した方がいいのか、しない方がいいのか。

これは本来、家庭ごとに答えが違ってよい問題です。ところが、周りが塾に行き始めると、「うちもそろそろ」となりやすい。説明会に行けば行くほど不安になり、テストを受ければ順位が気になり、気がつけば中学受験をする前提で話が進んでいる、ということがあります。

でも、中学受験は義務ではありません。

子どもに合う学校を早めに選ぶ、という意味では大きなメリットがあります。中高一貫校で6年間を落ち着いて過ごせることもあるでしょう。附属校に入れば、大学受験とは違う時間の使い方ができる場合もあります。

一方で、受験勉強によって家族が疲れ切ってしまうこともあります。毎週のテスト、クラス分け、宿題、講習。子どものために始めたはずなのに、いつの間にか親子で追い込まれている。そうなると、何のための受験なのかが見えにくくなります。

大事なのは、「みんながやるから」ではなく、「この子にとって今必要か」を考えることです。

中学受験をするなら、家庭のペースを失わないこと。しないなら、基礎学力と学ぶ習慣をきちんと育てること。どちらを選んでも、子どもの成長は続いていきます。

受験をするか、しないか。

その答えを急ぐ前に、まずは子どもが無理なく学べているか、家庭が必要以上に振り回されていないかを見てください。そこが崩れてしまうなら、いったん立ち止まってよいのです。