2018年受験に向けて」カテゴリーアーカイブ

自分で勉強する力を引き出す

フリーダムの教室で、子どもにこんな話をしました。

「テキストの問題を解き、それを入力すれば、すぐにその問題の答えと解説が出てくる。君たちが問題集の解説ページを開くよりも簡単だ。かつ君たちが何を答えたか、サーバーがちゃんと覚えてくれてる。だから、後からドジ問題を押せば、自分のできなかった問題だけをやり直すことができる。そんなことは自分でできるでしょ?」

と言ってみると、みんなキーボードで数字を打ち込むくらい、簡単だ、ということになりました。

登録すべき問題の答えはすべてシステムの画面に表示されます。テキストには例題の答えしか載っていない。したがって練習すると当然、答え合わせをするから必然データを登録することになります。

これは多少手間であることには違いないが、しかし、子どもたちにできないことではない。そして、子どもたちが自分でやれば、その場で結果がわかるわけだから、理解も進みやすい。

そしてなにより、これで自分で勉強するリズムを作って欲しいと思っているのです。しかもやったことはサーバーがすべて覚えてくれているので、後から親や我々指導する人間が見ても、進行状況がわかる。

勉強したの?と聞かずとも、どのくらい問題をやったか画面を見ればすぐに教えてくれます。小言を言うよりも、タイムラインを見て「あら、結構できているじゃない」とか「がんばったじゃない」と言ってあげた方がよほど良いわけで、褒められればまたやる気になる。

自分でやる勉強が一番効果が高いのです。

システムを使うのは効率的にする一方で、自分で勉強する力を引き出すことができるからです。

フリーダム進学教室


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画面共有の威力

ここのところ、テレビ会議システムを利用した個別指導を気に入って使っています。

遠くにいる子どもたちに教えられるのが何より面白い。ネットワークのスピードが上がっているので、音声も非常にクリアだし、子どもの反応もよく分かる。

あれ、あまりよく分かってない?という反応も画面や声から判断できるので、便利なのだが、それ以上に便利なのが画面共有。

こちらの画面を向こうに見せて、教材やら説明やらを共有することができる。さらに、相手のパソコンをリモートでコントロールして、本人のアカウントから学校別バインダーを開き、生徒に必要な問題を家庭のプリンターに出す、ということも可能になりました。

学校別バインダーは本人が問題を解いてその学習履歴を登録していくシステムですが、その場でグラフを見ながら、
「まずは速さをがんばらないといけないのでは?」
とか
「場合の数はよく分かってるね」
みたいなことを自在に話せる。

時間は自由に決められるし、分からない問題を先に送っておいてもらえば、教える側もポイントも簡単に説明できる。

そろそろ本格的に使える準備ができてた、という感じですが、やはり先生がいるからできることでもある。

要は教える側がどんどんシステムを使うことが大事なのです。

子どもたちの方はあっという間に対応してくれるので、むしろ大人がついていかなくてはいけない、と思います。

kobetu2
(指導中の筆者の画面)


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力のつりあいに関する問題

2017年 城北中学の問題です。


非常に重たいものを持ち上げる機械に「クレーン」があります。クレーンは,複数の定かっ車と動かっ車を組み合わせて,持ち上げるのに必要な力の大きさを小さくすることができるように工夫されています。
 かっ車のはたらきについて,以下のようないくつかの装置を作り,実験をしました。
 それらの実験1~4について,つぎの問いに答えなさい。
 ただし,装置に使っているかっ車やロープ.かっ車どうしをつなぐ板などの重さは,考えないものとします。また,答えが割り切れない場合には,小数第2位を四捨五入して第1位まで求めなさい。

20170923tt001

【実験1】図1のように定かっ車1つと動かっ車1つに36kgのおもりを取り付け,ロープを通して,ロープの反対の端に力を加えておもりを持ち上げました。

【実験2】図2のように定かっ車3つと板でつないだ動かっ車3つに36kgのおもりを取り付け.ロープを通して,ロープの反対の端に力を加えておもりを持ち上げました。
問1【実験1】において,おもりを持ち上げるために加えた力は.何kgですか。
20170923tt002
問2【実験2】において、おもりを持ち上げるために加えた力は,何kgですか。
問3【実験2】において、おもりを12cm持ち上げるためには,ロープを何cm引き下げればよいですか。
以上の実験から,かっ車を使って力を小さくするはたらきは,動かっ車の数に影響されることが分かります。しかし,単純に動かっ車の数によって決まるわけでないことを理解するために,つぎのような装置を作り,確かめました。

【実験3】図3のように半径が異なり、回転軸を同じにした走かっ車2つと,動かっ車1つに36kgのおもりを取り付け,ロープを通して,ロープの反対の端に力を加えておもりを持ち上げました。
【実験4】図4のように天井に固定された板で.回転軸をつないだ半径の異なる定かっ車と同じように回転軸をつないだ半径の異なる動かっ車に36kgのおもりを取り付け.ロープを通し,ロープの反対の端に力を加えておもりを持ち上げました。
問4【実験3】において,おもりを持ち上げるために加えた力は,何kgですか。
問5【実験3】において,おもりを12cm持ち上げるためには,ロープを何cm引き下げればよいですか。
問6【実験4】において,おもりを持ち上げるために加えた力は,何kgですか。
問7【実験4】において,おもりを12cm持ち上げるためには,ロープを何cm引き下げればよいですか。

20170923tt003

【解説と解答】
問1 36÷2=18
(答え)18kg
問2 6本の糸で支えているので36÷6=6kg
(答え)6kg
問3 36kg×12cm=6kg×(  )cmより、72cm
(答え)72cm
問4 36kgを3本で支えているので36÷3=12kg
(答え)12kg
問5 36kg×12cm=12kg×(  )cm 36cm
(答え)36cm
問6 4本の糸で支えているので36÷4=9kg
(答え)9kg
問7 36kg×12cm=9kg×(  )cm
(答え)48cm


「映像教材、これでわかる力のつりあい」(田中貴)


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