2018年受験に向けて」カテゴリーアーカイブ

第298回 自信をつけるコツ

■ 自信をつける、というのはこの時期大事なことではあるものの、なかなかそう簡単につくものではありません。「僕はぜったい合格する」みたいなことを言っている子は、不安だから口にするだけの話。本当に自信のある子、というのはそう多くはありません。みんな、それなりに不安なもの。

■ ただ、やはり自信を持って入試には臨みたい。自分の力を最大限発揮できたらそれはひとつの目標達成ではあるので、残りの期間で少しでも自信を培っていきたいと思うのです。

■ 自信は、「~ができた」ということから生まれます。いろいろできるようになった、と感じられるから自信がつくわけで、したがって、できることを確認していく作業というのは実は大事なことなのです。

■ しかし、現実は違います。できないことを見つける。あれをやっていない、これをやっていない。当然、それができていないから、やらないといけないわけだが、あまりにそれに眼が向きすぎると、「あれもできない。」「これもできない。」という感覚が身に付いて、子どもに自信は生まれません。

■ なので、小さな目標をいくつか作って、それを達成することで「自信を培う」ようにしていくと良いのです。

■ 例えば計算練習でも、目標の作り方はいろいろある。例えば毎日3問ずつやって、10日連続でミスなく解くとか。知識もここまでのページを8割覚えるとか。

■ すべて完璧というわけにはいかないので、多少の手加減は必要です。ただ、クリアしていけばいくほど、子どもたちの自信はつくので、目標を小分けにしてどんどんクリアしていけるようにしてください。


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まだまだ伸びる

ずいぶん長い時間、受験準備をしてきているので、ここまでくると、もうそろそろ成績は上がらないだろうと思われがちです。

しかし、そんなことはない。

まだまだ伸びしろはたくさんある。

いよいよ入試がそこまで近づいている、という実感はさすがにこの時期、子どもたちにはあるでしょう。だから、がんばってる。目の色が変わっている、という子もいるかもしれません。

そんならもっと早くに、と思われるかもしれませんが、まあ、そんなもの。だから最後の最後までしっかり準備すればいいのです。

さらに、ようやく覚えてきたことが連動し始めます。

カリキュラム通り勉強していると、相似形と速さをいっしょに考えることはないかもしれませんが、入試問題では点の移動、という分野で両方の分野を解く力が必要になる。逆に言えば、そういう勉強をしていくことで、今まで勉強していた断片がつながってきて、さらに理解が深まってくる。したがっていろいろ考えが及ぶようになります。

ということで、入試直前まで、力は伸びるのですから、最後までしっかりやっていきましょう。


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立冬なので

暦の上では、今日が立冬です。

2017年の二十四節気は国立天文台のホームページで確認できます。
2017年二十四節気

で、たまに出題されることもあり、国語、理科両方で出題が考えられるので、ここで勉強しておきましょう。

以下は、2014年暁星中学の問題です。(再掲載)

二十四節気全部覚える必要はありませんが、案外狙われる項目だと思います。


一年を「春・夏・秋・冬」の4つの季節に分け、それぞれをさらに6つに分け「24の期間」に名前をつけたものを「二十四節気」といい、現在でも季節の節目(ふしめ)を示す言葉として用いられています。
  下の表は、「二十四節気」を示しています。以下の各問いに答えなさい。
二十四節気

問1.表の(1)~(3)にあてはまる「二十四節気」を、次のア~カより選び、記号で答えなさい。
 ア.小雪(しょうせつ):わずかに雪がふりはじめるころ。
 イ.穀雨(こくう):暖かい雨がふり、秋にまかれた「こくもつ」がよぐ育つころ。
 ウ.芭種(ぼうしゅ)「こくもつ」の種子・苗をまく(うえる)のにちょうどよいころ。
 エ.大暑(たいしょ):暑さが一番きびしいころ。
 オ.大寒(だいかん):寒さが一番きびしいころ。、
 カ.啓蟄(けいちつ):「冬ごもりをしていた虫」がはい出してくるころ。

問2 問1のイおよびウの文中の下線部の「こくもつ」の代表的なものを、それぞれ1つ答えなさい。
(注)この問題中の「こくもつ」は、頴(えい)の先端に芒(のぎ)とよばれるとげ状のとっきがあるものをさしています。

問3 問1のカの文中の下線部「冬ごもりをしていた虫」は、いろいろな姿で冬を越しています。次の昆虫A~Cはどのような姿で冬をこしていますか。それぞれ適するものを、下の解答群より1つずつ選び、記号で答えなさい。
 A テントウムシ     B オオカマキリ     C アゲハチョウ
〔解答群〕  
ア.卵(たまご)   イ.幼虫    ウ.さなぎ    エ.成虫

問4 冬の季節は植物にとっても「きびしい季節」です。そこで、植物はそれぞれ気温の低い冬をのりきるためにさまざまな工夫をしています。次の文A~Cで説明した植物に当てはまるものを、下の解答群より1つずつ選び、記号で答えなさい。

A 葉を地表面にはうように広げて、日光を受け温まりやすくしてすごす。
B 地上部を枯らして、温度変化が少ない地下で茎・根・球根などの形ですごす。
C それまでのからだは枯れてしまい、種子という形で冬をのりきる。

〔解答群〕  ア.アサガオ     イ.ジャガイモ     ウ.ヤマザクラ
エ タンポポ

問5 表の(4)と(5)に入る、「二十四節気」を漢字二字で答えなさい。


【解説と解答】
出題の意図として二十四節気をすべて知っていることは当然前提としてはいないでしょう。
ただ日本には四季があり、その四季の移り変わりの中で動植物も過ごし方を変えていくわけで、その姿を見てまた季節を感じ季節に合う生活の準備をしてきたわけですから、小学生としてもある程度は知っていてほしいという願いがあるのだろうと思います。

が、まずは全部並べてしまいましょう。

一般に立春をスタートとすることが多いですが、表は問題に合わせて1月の小寒から始めています。

雨水は立春後、陽気が良くなり、雪や氷が溶けて水にかわり大地を潤す時期をいい、その後が啓蟄で冬ごもりをしていた虫たちが出てきます。

春分で春を本格的に迎え、清明はすべての生き物が生き生きとし始める時期を表します。
そして穀物を潤す雨の時期となり、立夏。
小満は植物が次第に伸びて大地をおおうようになることをいい、芒種でいよいよ穀物を植え始めます。
夏至を過ぎて小暑が梅雨明け。どんどん暑くなって大暑が一年で最も暑い時期。
そこから立秋を迎え、処暑は暑さがおさまり、白露で露が見え始めます。

秋分で秋のお彼岸を迎え、寒露はそろそろ秋が深まり草に冷たい露が見られる時期。
霜降で霜がおり、立冬を迎えいよいよ冬。
小雪で雪が降り始め、大雪で雪が降り積もるようになり、冬至を迎えます。
そして1月は寒の入りで小寒。そして1年で一番寒気が厳しい大寒を迎えるわけです。

全部覚える必要は当然ありませんが、こういう流れを知っていることは大事だろうと思います。

問1
(答え)(1)カ (2)イ (3)ウ

問2
こくもつですが、イは秋にまくので小麦、ウは稲となります。
(答え)イ 小麦 ウ 稲

問3
テントウムシは成虫で、オオカマキリは卵で、アゲハはさなぎで冬を越します。

(答え)A エ B ア C ウ

問4 
Aはロゼット葉ですからタンポポ。
Bは地下茎で冬を越すジャガイモ。
Cは種子で冬を越すのでアサガオ。

(答え)A エ B イ C ア

問5
(4)は6月の後半ですから、夏至。(5)は9月後半ですから秋分です。

(答え)(4)夏至 (5)秋分


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