2015年受験に向けて」カテゴリーアーカイブ

どうも、変だ

ここのところ、何人かの私立中学の先生から、
「ここ数年、入学する生徒のレベルが下がってきた。」
という話を聞きました。

で、今年の入試になってからは
「歩留まりが悪いんだよね。」
という話も聞かされました。

歩留まりというのは合格した生徒に対して入学する生徒の割合を言います。つまり、合格したけれど入学しなかった数が増えている、ということになるのです。

これが一つの学校だけならば、まあ、その学校の問題だ、ということになるのですが、何人かから聞くようになった、というのはやはり何か変だ。

実はこの2つは同じ原因だと思うのです。

それは受験率の低下。

で、学校の先生はここ数年、非常に高いレベルの競争を経験してきています。先の森上先生の資料で見れば、一番難しかったのが、平成20年の14.8%。いまからもう6年も前の話なのです。そこからずっと下がっている。下がっているということは受験生が減少している。減少しているから、競争が厳しくなくなった。だから、入学する生徒のレベルがそのときに比べれば下がったと、感じられることになる。

歩留まりが悪いということは、複数の合格を持つ生徒が増えたということです。だから、繰り上がる。繰り上がるけれど、他からもまた繰上りが来るから、また繰り上がる、みたいな話になっている学校がある。(すべてがそうではないでしょう。)
これも学校関係者はここ6年間減少を経験しているから、だんだん明確に違いが意識されるようになってきた、ということだと思うのです。

子どもたちはカリキュラムを前倒しされ、さらに通塾回数も増やされているが、本当にそんなことをしなければいけないほど、なのだろうか?

確かに厳しい学校もあるかもしれませんが、マクロで見るとそうではないのは間違いない。だから塾が創り出している「厳しい競争」というのはやや違うのではないかと思います。

一度塾の合格実績をぜーんぶ足してみて、経年変化をみるとその事実が明確になるかもしれません。各塾が増加、躍進、といっているのは、実は繰上りが増えて、元が増えているからではないか?とも思えるのですが。
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通塾回数

新6年生の授業が開始されてはや2週間ですが、もう日曜日の特訓が始まったと聞いて、ちょっとびっくりしています。

よくよく聞けば、今から週5日、塾に行くということらしい。

まだ1年もあるのに、この時期から日曜日も塾?というのはなかなかの負担感ですが、これには理由があるらしい。

つまり、家で勉強しないので、塾に出してしまいたいと思われるご家庭が多いから、ということのようなのです。うちにいるとだらだらして、「つい勉強しなさい」という小言が多くなってしまう。最近は一人っ子も多いので、お子さんとお母さんが1対1で向き合うことになるから、これがなかなか苦痛になる。

でも塾に行くのであれば、あとは塾任せにできるから、というのですが、でも、これは塾が考えた理由です。本当にそうなのか、だれも知らない。

そんなことをしたら、自分で勉強する力がまったくつかなくなってしまう。とにかく塾に行く、ということしかないわけだから、例えば中学に合格したらその先また塾?ということになりかねない。

私はこの時期はまだそんなに塾に行く必要はないと思っています。むしろ、ここで自分で勉強できる力をつけなかったら、この先成績は伸びない。

というのも、生徒それぞれは目標が違うし、欠点も違います。したがってそれをひとつひとつ埋めていかないといけない。だから、自分で勉強しないと課題が解決しないわけです。それを塾でやろうとすれば個別指導、に頼ることになるのだろうけれど、そうなるとさらに塾の回数が増えるだけで、本当は「自分で勉強して力をつける」ということがさらにしずらくなるのです。

新6年生の今はせいぜい週3回、がいいのではないかと思います。3回だと4日残るから、1日を復習に充ててもまだ1日余る。しかし、4日にしたら、もう復習の日が足りなくなるのです。

勉強というのは、結局自分がするから力が付く、ということなので、早くから「やらされる勉強」に慣れてしまわないことだと思います。

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平成26年私立中学受験状況

平成26年の私立中学受験状況が森上先生のサイトで公表されています。

平成26年の私立中学受験状況

森上先生のサイトでは、2月1日の私立中学の受験者総数を毎年経年比較していて、これは速報値ですが、やはり26年は減少した模様です。

この3年間1都3県の公立小学校の卒業生数はそれほど大きな変化はありませんが、中学受験率はここ6年連続で減少しています。

2月1日ですから、東京、神奈川の受験ということになるので、千葉、埼玉の受験で合格して東京・神奈川は受験していない場合もあるでしょうし、公立一貫校の受検の数は当然含まれません。

この学年は東日本大震災がちょうど4年生の時で、中学受験をはじめよう、という矢先に計画停電もあってなかなか不安な日々を過ごした分、やはり中学受験はやめておこうか、と判断されたご家庭も少なくなかったでしょう。

また、公立高校の大学受験の結果が好調だったり、公立一貫校の人気が高まったりして、キャリアの多様性が出てきたのも理由のひとつに上げられるでしょう。

ただ、各受験校の応募倍率を見てみると、それほど簡単にはなっていない、という面もあるので、今後も今年ぐらいの競争率で推移するのではないかと思います。減少していた学校でも、増加がみられるところも出てきましたから、そろそろ底に近づいているのではないだろうかという気もします。

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