2014年受験に向けて」カテゴリーアーカイブ

入試待合室

塾に入社して1年目か2年目の受験の日。

社命が下りました。「入試が終わるまで、入試待合室で待機せよ。」

「うん?なんでだ?」

と思ったら、その年、入試の解答を出すことになっていたらしいのです。つまり、発表された問題をいち早く手に入れて、近くから塾にFAXを入れろ、ということのようで。

「ふーん、そういうことか」

ということで、仕方がないから、その学校の待合室で待っておりました。

そりゃあ、若いころの話ですから、明らかに周りからは浮きます。そのうち、知っているお母さんが、近づいてきた。

「先生、ありがとうございます。ずっとついていてくださるなんて。」

うーん、大きな勘違いだあ、と思いつつも、まあ、否定するのもなんだからそのままいまして。

しかし、待合室というのは、特に何をするわけでもないから、待機中、ずっと本を読んでおりましたが、あれはお父さん、お母さんも結構大変だなあと思います。といって入試中、何かあっても、基本的に学校が対応するので、そこで保護者を呼び出すことはありえないのです。

ただ、一往復するのが大変であれば、お待ちいただいてもいい、ということですが、今は多くの方が一度送られたら、いったんお帰りになられる場合が多いでしょうか。コーヒーショップにでも行った方が、暖房が利いていていいかもしれません。だいたい体育館が多いので、まあ、やっぱり寒いし。

で、問題が発表されると、みなさん、どっと集まる。

買われる方もいるし、掲示された問題をじっと見つめる方もいる。

手にした問題を手にFAXに向かおうとすると、まわりに人だかりができてしまいました。

「先生、どうですか?」

「いや、ここでは何なので、いったん塾で解きます。」

と言って足早に学校を離れましたが、まあ、あの時代、公衆ファックスなんてないんですよ。これが。

もちろん、携帯もない時代なので、そのまままっすぐ持って帰った方が早いと判断して、公衆電話(なつかしい!)でその旨を伝えました。

「じゃ、タクシーで帰ってこい」

と言われましたが、それはかえって渋滞になるといやなので、

「すぐ電車で帰ります。その方が早いですから。」

実際に塾につくと、ひったくられるように問題がコピー機に回り、いそいそと先生たちが解き始めました。

「やった、予想通りだ」という先生あり、「ああ、これは難しいなあ」とぼやく先生あり。

ふーん、塾って大変だなあ、と思ったものです。

あれから×十年。

その風景は実は、あまり変わっていないのです。

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ここから伸ばすのはていねいさが一番

答案は見てもらうものだから、字はきれいに書きなさい。

問題文をよく読んで、条件を見落とさないように、注意しなさい。

答えが出たと思ったら、そこで安心しないで、もう一度問題文をみなさい。

などという注意は、これまで随分してきたことではあるのですが、なかなか身につかないというか、実行できない子どもたちが多いものです。

しかし、この時期になるとちょっと様子が変わってきます。

やはり、それなりに注意が浸透し始めてくる。

「おっと、危ない。間違えてる。」

みたいなことが起き始めて、自分のミスに気付くようになってきます。

いろいろやらなければいけないことはあるのだけれど、やはり最も大事なことは「ていねいに問題を解く技術を磨く」ことでしょう。

入試が近い分だけ、子どもたちにも緊張感があるので、そこは非常に伸びやすい。1点に敏感になれる、というか、さすがにここにきて「ミスはもったいない」と思うからです。

そういう状況だから、この時期はていねいさを身に付けるのには一番良い時期です。

知識を覚えるのにも気合が入るかもしれないが、それ以上に、ここでミスをしない、ということに集中力を発揮できるようになると本来できる問題は確実に得点できるようになります。

そうなると、得点は安定するし、正解率が上がるので、合格しやすくなる。

試験間近だからこそ、伸びる力というのがあるので、そこに注力していくと、結果が出やすくなるでしょう。

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2014

あけましておめでとうございます。

いよいよ、入試が近づいてきました。毎年何らかの形で西暦の数字が使われるので、整理をしておきましょう。

まずは素因数分解から。

2014=1007×2=19×53×2 ということになります。19×53はちょっと覚えておいた方が良い数字ですね。

3つの素数の積ですから、2×2×2=8個の約数が存在します。

約数は1、2、19、38、53、106、1007、2014となります。

したがって約数の和は(1+2)×(1+19)×(1+53)=3×20×54=3240

ということになります。

一方、歴史に眼を転じてみると、

十干十二支でいうと甲午(きのえうま)。

同じ甲午だと、1954年、1894年、ということになりますが、1894年は甲午農民戦争(東学党の乱)から日清戦争があった年になります。

一方100年前で考えると1914年で、第一次世界大戦が始まった年ということになります。

ちなみに昨年決まった東京オリンピックの前回大会はちょうど1964年で50年前。2020年開催ですから、56年後に新たに東京で開催されるということになります。

こうやってみると、オリンピックはやはり出題が多そうな感じがしますが、さて、どうでしょうか?

この冬期講習が終わると、いよいよ入試が始まりますが、体調を整えて、良い準備をしてください。

本年もよろしくお願いします。

田中 貴
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