2014年受験に向けて」カテゴリーアーカイブ

週例テストと月例テスト

今から15年ぐらい前は、中学受験は週例テストが中心でした。

しかし、毎週試験があるのは、負担が多い、というので、今は月例テストが主流になっていると思います。カリキュラムは前倒しされて、受験の競争が厳しいからということで早期に受験を始めるようにはなってきたものの、週例テストをやる塾はあまり多くはない。

これはひとつにはカリキュラムが塾ごとに決まって、いわゆるカリキュラムテストが塾内で完結することになってきたのにも原因があります。

今の月例テストというのは、カリキュラム上4週、ないし5週に1度、総合回が設けられてそこで過去数回のカリキュラムをまとめてテストします。だから、授業内にテストが行われています。つまり算数の授業中には算数のテストをする、みたいなやり方が行われます。あるいはその週だけ通塾日を変えずに試験時間割が実施される場合もあるでしょう。いずれにしても通っている塾で行えます。

しかし、毎週テストをするとなると、別にテスト日を設けないといけない。かつ、4年生から6年生まで一斉に試験が行われることになるから、会場も考えないといけない。塾の校舎だけでは完結できない可能性がある。だから月例で良い、という話になっているのです。

受験の競争が厳しいのであれば、毎週チェックした方が確実性は増すに違いない。しかし、それは塾の経営上負担が大きいので、見送られている、という面があるのです。

その分、月例テストに対してはかなり重きを置かないといけないから、組み分けという制度が導入され、席も成績で決めている部分があります。しかし、それは家庭に過度なストレスを作っている可能性もあります。

昔は毎週テストがあったが、組み分けは3か月に1度、ぐらいになっていたように思います。これはある意味、一発勝負に備える部分がありました。入試は一発勝負ですから、この一発勝負に備えるために3カ月は準備して、ということで調整できる期間は長かった。その分、毎週チェックをして、できないところを強化する余裕が実はあったのです。

つまり週例テストは決して悪いやり方ではない。むしろここまで月例の組み分けにストレスがかかるくらいなら、週例でやるのもひとつの手ではなかろうかと思います。

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過去問をやったら、振り返ってノートにメモを。

過去問をやると、毎回の点数を記録する方は多いのですが、それだけで終わっている場合があるかもしれません。

良くお話するのは、正解率。これは特に算数で有効ですが、手を付けた問題に対して正解した問題の割合を記録しておく。もちろん、正解率が高い方が良いわけですが、最初のうちはミスや問題の読み違いがあってなかなか正解率は上がらないものです。

だから、それを記録しておく。勉強が進んでいくにつれて点数ばかりでなく、正解率が上昇してくると合格する可能性が一段と高くなります。

したがって、ミスの内容を記録しておくのも有効です。ミスをした、できなかった。なぜか? せめてはいけません。当然、叱ってはいけない。ただ、考えさせることは大事。なぜ、ミスをしたのかを考え、それを防ぐ手立てを考える。

問題の条件に下線を引こう、あるいは条件を数えて使ったらチェックしておこう、いろいろやり方はあるでしょうが、単に「やりなさい」といっても本人がその必要性を感じなければ「ただ言われただけ」になってしまいます。

しかし、本人が「これは何とかしたい」と思えば、いろいろ考えてノートに書いて、それを例えば模擬試験の前には見返して、「よし、今回はここを気を付けよう」みたいなことを考えられるようになります。

スポーツの選手は最近、自分で練習ノートをつけていることが多くなりました。指導者が自分で考えさせるために、ノートをつけさせている場合もありますが、プロの選手もやっているのでみんな見よう見まねで始めて、その効果に驚くようです。

先日もお話しましたが、なぜこの練習をやるのかを考えてやるのと、ただやらされるのでは、全然効果が違います。自分で考えれば、もっとこういうところに気を付けるとこの練習は効果がでるかもしれない、あるいはこういう指標を作って記録していけば励みになるかもしれない、など工夫ができてくるので、練習に対する姿勢も積極的になるそうです。

これを勉強に活かさない手はない。お盆休みから過去問に入る塾が多いと思いますが、ぜひメモを残して「同じミスはやらない」ようにしていきましょう。

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受験カリキュラムのボリューム

ここ数年、塾のカリキュラムの前倒しが続いていて、結構早くから受験準備を始めなければならなくなりました。

しかし、各塾のカリキュラムを見ていて、気になることがあります。

例えば理科。理科の計算問題は算数で割合や比を充分に使えるようになってからでないと難しい。したがって、算数がそこに行くまでにこれらのテーマを扱うことができない。だから計算があまり関係ない、生物や地学、気象、など知識を覚えることを先にやります。

しかし、そんなに早く覚えることをやったって、記憶が残っているわけではない。つまり、ことばは悪いが算数のカリキュラムを消化するまで、ある程度、時間を無駄に使っているところがあるのです。これは社会も同じ。社会は地理、歴史、公民と3つあるが、だいたい最初のころは地理に力を入れる、というかそれ以外に時間を使いようがない。本当は社会は1年で終わってもおかしくはない分量なのですが、それを結構手間暇をかけているところがあるのです。しかも社会はやはり知識中心になるから、覚えていられるわけではない。「じゃあ、そんなことは無駄じゃないか」になると、社会や理科の授業が成り立たなくなるから、しっかり組み分け試験をやることになったりする。

受験カリキュラムは圧倒的に算数の分量が多いのです。前倒しにしたくなるのは、算数をとにかくしっかりしないといけないから。中学受験の問題レベルは小学校の算数とはかなり開きがあります。したがって、小学校の算数から中学受験の算数にレベルを引き上げるためには、いろいろなことを教え、かつ練習させないといけない。

そして比や割合ができるようになって、ようやく一人前になるから、ここから理科の計算をやると、もうぎりぎりになってしまう。だから前倒しにしたい、とまあ、そういうことなのです。

ですから、算数さえやればいいわけだが、それだとバランスがとれないから、早い段階から時間を使うことになる。

逆に考えれば、算数をしっかりやりさえすれば、そんなに早くから4教科始める必要はない、ということになるのです。ところがそんなカリキュラムを組んでいる塾はありません。だって算数の授業ばかりが増えたら、算数の先生がたくさん必要になってバランスが悪くなるからです。

本当に合理的に中学受験をやる方法は、今、塾では提供されていない、とすら思えます。しかし、他に方法がないので、それをやるしかない、ということになっています。だから、お父さん、お母さんがもう少し研究をした方が良いかもしれません。子どもたちの負担を軽減する方法は、いろいろあるように思えます。

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