2013年受験に向けて」カテゴリーアーカイブ

塾に行ってくれる方が楽?

最近は通塾の回数が増えました。6年生で週3回は最低限。4回、5回という塾もあるかもしれません。

4回も5回も行くということは、自宅で勉強する時間はあまりない。必然、全部塾任せにしてしまう傾向があるかもしれません。家で「勉強しなさい」と叱る回数が多いよりは、塾に通ってくれた方が楽だし、塾で全部やってくれる方が親はありがたいと思っている方が増えているのでしょうか?

しかし、なるべくならば家で学習する時間をしっかり確保して復習を中心に勉強するべきだと思います。

これはまず効率という面。集団授業であれば、必然クラス全体が同じことをやる。だから子ども一人ということで考えれば、できることを繰り返しやる可能性があり、逆にできないことに手が届かない場合があるでしょう。
それでも全部やりきれば、最終的にはできるようになる、ということだとは思うのですが、その分時間はかかるし、もしそれが間に合わないとすればいかにも非効率でしょう。

また中学に進んでも同じことができるか?と言えば当然そうではありません。

私立は多くが独自のシラバスを展開しています。6年一貫ですから、早めに進む場合もあるし、どこからスタートするかは各校いろいろです。数学にしても最初からどんどん関数範囲を進んで中学で微積まで終わるという学校もあります。
それに対応する塾はありません。

つまり自分でもう対応するしかない。「中学になれば自分でできるようになる」と思っておられる保護者の方は多いかもしれませんが、私学で聞いてみるとどうもそうではないらしい。自分で勉強できない子どもたちが落ちこぼれている、というのは事実でしょう。

だから受験準備の段階から「自分で勉強する」という流れをしっかり作るべきです。その意味で自分で勉強する時間を確保することは必要だと私は思います。

通塾回数はやはり週3回が限界かなあと私は思います。1週間は7日。塾の復習に1日かけてもまだ1日あまる。しかし4日になるともう1日不足します。週4日でも復習はできるでしょうが、いずれにしても自分で勉強するペースは守れるようにしてほしいと思います。

==============================================================
田中貴.com通信を発刊しています。登録は以下のページからお願いします。
無料です。
次号は2月18日正午ごろ配信します。
田中貴.com通信ページ
==============================================================
中学受験で子どもと普通に幸せになる方法、本日の記事は
習い事はやめるべきではない
==============================================================

新刊「子どもを慶應義塾諸学校に入れる」(田中貴)

「映像教材、これでわかる水溶液」(田中貴)

「映像教材、これでわかる比と図形」(田中貴)

にほんブログ村 受験ブログ 中学受験(塾・指導・勉強法)へ
にほんブログ村

高校受験の入試説明会へも足を運んでみては?

東京、神奈川で私立の高校受験が進んでいます。

私立の高校受験は、中学受験の拡大でずいぶん規模が小さくなったものの、早慶はかなりの規模が残っているし、チャンスは決して少なくはありません。

ただ、私立の高校受験というのは、公立の高校受験とはだいぶ違います。

一番違うのはやはり問題のレベルでしょう。私立の受験生なら、公立の問題はもう中2の終わりでかなり高得点がとれるような状況になってきます。もちろん受験生が中2で中3の過程を終えていて、それなりに勉強が進んでいるからですが。

私立の受験は英語、数学、国語の3教科がメイン。そのどれもが、公立のレベルとはだいぶ違います。高校受験の塾のメインストリームはむしろ公立になってきているので、私立の高校受験をする場合は専門の塾に行く必要があるぐらい、その内容に違いがありますね。

ただ私立は公立と違い、内申点はあまり関係がない。この点は中学入試といっしょでしょう。入試の成績で決まってくる。

中学受験がひとつの選択肢ではありますが、一方で高校受験のこともある程度、親は知っておいた方が良いでしょう。

3月には各塾で、入試説明会がありますから、中学受験の入試説明会同様、私は高校受験の入試説明会にも参加されるのがよいと思います。それも地元塾だけではなく、私立専門の塾も行かれてみると良いでしょう。親としてどちらを選択するのか、子どもの勉強の進展状況に合わせて考えればよいのではないでしょうか。

今回の「子どもを慶應義塾諸学校に入れる」は幼稚舎からニューヨーク学院まで諸学校9校について書きましたが、高校は湘南まで入れて5校あります。湘南は東京、神奈川、千葉、埼玉の一般受験はありませんが、実は全国枠という募集枠がありますので、そのお話もしました。

高校受験を知らず、「中学受験しかない」とは思わない方が良いでしょう。いろいろな状況を知った上で、子どもに合うと親が思うベストな道を選んであげてほしいと思います。

==============================================================
田中貴.com通信を発刊しています。登録は以下のページからお願いします。
無料です。
田中貴.com通信ページ
==============================================================
中学受験で子どもと普通に幸せになる方法、本日の記事は

計算力の差はどこから?
==============================================================

新刊「子どもを慶應義塾諸学校に入れる」(田中貴)


6年算数頻出問題精選ノート(田中貴)
6年算数頻出問題精選ノートサンプル

「中学受験、合格して失敗する子、不合格でも成功する子」

理科重要問題ノート
理科重要問題ノートサンプル

にほんブログ村 受験ブログ 中学受験(塾・指導・勉強法)へ
にほんブログ村

公立一貫対策は私立対策とは別?

今年も公立一貫校の人気は高かったようです。

小石川 7.3倍 
白鴎高等学校附属中学校 約8倍
都立両国高等学校附属中学校 7.7倍
など軒並み高倍率でした。

小石川(定員155名)の合格者を見ると
日能研 35名
SAPIX 29名
栄光ゼミナール 28名
早稲田アカデミー 12名

という状況のようです。

栄光ゼミナールは中高一貫コースがあるようですが、どの塾も私立受験塾でもあるので、やはり私立掛け持ちという受験生の合格者が多かったのではないか、と私は考えています。

実際にPISA型入試とはいいながら、やはり考える力、表現する力というのが検査されているので、私立中学受験の勉強がマイナスになることはないでしょう。

公立一貫の受験日は2月3日です。2月3日といえば、これまで国立中高一貫の一斉試験日でしたが、ここに都立一貫が加わったと考えれば良いのではないかと思います。

公立一貫だけを受験したいという方も増えているでしょう。これは専門の塾があるようですし、専門のコースもあるようですが、学力を鍛えるという意味では私立の受験も同じです。

確かに試験内容は違いますが、算数が難しくはなく、資料読解が大変で、作文も必要、面接もあり、という入試なのではないかと思うのです。

もちろん、そういう受験に慣れておく、あるいは学校別対策をする、ということは非常に有意義だと思います。むしろ学力検査だから、準備は要らない、と考えるのは不合理で、それなりにしっかり学力を鍛えていかないとやはり合格は難しい。その意味では私立受験とは別、と考えない方が良いのではないかと思っています。

倍率は増えているものの、本当に合格を狙っているのか?と疑問に思える受験生も多いというお話を聞きました。

受検である以上、しっかり狙う、という意味で、私立となんら変わりはない、と考えていかなければならないでしょう。平均7倍という倍率を突破する、ということが目標でなければいけないのですから。

==============================================================
田中貴.com通信を発刊しています。登録は以下のページからお願いします。無料です。
田中貴.com通信ページ
==============================================================
中学受験で子どもと普通に幸せになる方法、本日の記事は

理科の計算問題はパターンを覚えこむことから
==============================================================


「中学受験、成功する親、失敗する親」


「映像教材、これでわかる比と速さ」(田中貴)

6年算数重要問題精選ノート(田中貴)

「映像教材、これでわかる比と図形」(田中貴)

にほんブログ村 受験ブログ 中学受験(塾・指導・勉強法)へ
にほんブログ村