2013年受験に向けて」カテゴリーアーカイブ

理科の計算分野はなぜ続くのか?

中学受験塾のカリキュラムで見ると、5年生の後半から6年生の前半にかけて理科の計算分野の学習が続くでしょう。
水溶液、電気、力学。毎週、毎週難しいな、と思える範囲が続くのは、すべて算数との兼ね合いによるものです。

濃度計算も算数の割合がわかっていないといけない。力や電気は比を使いたい。

ところが算数でまだ十分に習っていない、ということになると当然、理科では扱えない。したがって受験カリキュラムはどうしても5年生前半は知識になることが多く、逆に後半は計算が多くなるという構造になるのです。

しかし、知識は覚えても、しばらく間が空いていると忘れてしまう。

結局覚えなおさなければなりません。だから5年生の前半の知識部分については、ある程度目をつぶってもかまわない。

もちろん覚えておかないと組分けテストなどには対応できないでしょうが、だからといって余り時間をかけすぎてもいけない。むしろ理科は計算分野の勉強が終わってからが、本番です。

5年生の前半はゆったり構えて、算数や国語の方に時間を割くと良いでしょう。逆に理科計算が始まったら、これでようやく受験本番。

しっかり力を入れていきましょう。


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なぜ女の子の方が国語はできるのか?

国語の入試問題の出来は、長文の読解にかかっています。

で、読解とは何か、ということについていえば、文章に書かれていることが理解できているか?ということに尽きます。物語文についていえば、登場人物の人間関係やその人が置かれている状況、環境、時代背景が理解でき、かつ、物語の進行に合わせて登場人物の気持ちが理解できるか、ということになるでしょう。

といいながら、これがやはり難しい。

現在入試に出題されている文章は多くが、子どもたちのために書かれたものではありません。むしろ大人向けに書かれているものが多い。だから出題される文章を見ると、高校入試とあまり変わらない。

なので小学生が一番最初にぶつかる問題は具体的なイメージがわかない、ということではないかと思うのです。その文章に書かれている世界が、自分にとってなじみのあるものではない、ということが良くあるでしょう。

だからこそ、読解の中で文章を読みながら、その光景がイメージできるのかどうか、ということが理解のポイントになります。このとき、文章を読みながら頭のかたすみに映像が浮かび上がっていると、その文章の世界に入り込めているということになるかもしれません。

ただ、その想像力というものが、やはり子どもたちには乏しい面があります。ではそれをどう補っていけばいいのでしょうか。

私は、子どもたちといっしょに文章を読みながら、いろいろなことを問いかけることをお勧めします。

特に4・5年生のときは国語の授業でそれをやります。一通り音読を終えた後、私は子どもたちにいろいろなことを聞きます。

「お父さんはどうして扇子を折ったのかな。」
「どうして空が大きく見えたのかな。」

活気のあるクラスであれば、子どもたちのいろいろな想像がかえってきます。それを聞いている子どもたちには、だんだんイメージがふくらんでくるでしょう。映像がうかびあがっているかもしれない。

そのイメージが浮かび上がってくれば、文章の世界に入り込めたということになるのです。

ですから、問題を解く前に、そのイメージをしっかり膨らませていく必要があります。これは家庭ではなかなかやりにくいかもしれませんが、それでもいろいろな想像が出てくると文章を読む力というのはついてくるのです。

速く読むとか、選択肢の答え方とか、技術的な話よりもむしろ、そういうイメージを膨らませることを大切にしてください。

女子が男子よりも国語ができる、というのはこの想像力のたまものだと私は思います。

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塾の日の夕食

塾の日の夕食、どうしていますか?

今の塾は5時から9時まで、というのが一般的でしょう。したがって普段夕食を食べている時間に塾にいることになるという子どもたちが多いのですが、塾によって対応が異なります。

お弁当を持ってきて良い、という塾もあれば、その間一切食べ物を口にさせない塾もあります。

「持ってきてはいけない」塾の話を聞くことがあり、子どもたちはどうしているのか聞いてみました。

「大抵は、塾に来る前に何か食べていると思いますね。授業中は特に問題はありません。きっと帰宅してから食べているのでしょうが。ただ、授業中に食事時間をはさむと眠くなる子が多いので、塾で食事をさせることはしないようにしています。」

確かに時間が時間だけに、ごはんを食べた後は集中力を欠く場合もあるでしょう。一方、食べることを許可する塾としては
「やはり、おなかがすいてくると、がんばりがきかなくなりますから。それにお弁当は気分転換には最高です。」
ということで、この言い分ももっともだと思います。

私はどちらかといえば、やはりご飯を食べさせた方が良いと思っています。とはいえ、塾が「禁止」している以上、なかなか難しい。そういう生活リズムに慣れるしかないわけです。なので、上手な食事管理をしてあげてください。

子どもたちは一度にたくさん食べられるわけではありません。なので、小まめに食事がとれるよう工夫してあげると良いでしょう。とはいえ、帰宅してからというのは10時近くになるので、それからごはんというのも大変です。疲れて食べられない、という子もいるでしょう。やはり夕食を2つにわけてそれぞれ軽くする、というのが一番の方法かもしれません。

塾でお弁当を食べる場合も、一気に食べるよりは軽めのものにした方がよいかもしれませんね。

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