2013年受験に向けて」カテゴリーアーカイブ

下位クラスでも塾をやめない理由

塾ではいろいろな隠語がありますが、ある塾で「ロークラス」という言葉を聞きました。

当然、そこは組み分けがあり、トップ、ミドル、ローという言い方があるようです。

「やはり下のクラスになってしまうとやめる子が多くなるんでしょうか?」

と聞いてみると、

「いえ、そんなにやめる方はいません。」

という話になりました。

実際に転塾される方はミドルに多いのだそうです。それも6年の初めまでが多く、あとは9月に少し。実際、あまり動かない。

トップとミドルで考えると、当然上位校に合格するのはトップの方が確率が高い。だから、なんとか逆転したい。ということで次のチャンスを考える。そこに転塾という選択肢が出てくるのでしょうが、しかし「ロークラス」の場合、最初から上位校はあまり考えていない。

これまでの試験の結果から、すでに志望校も身の丈に合った形になっています。だとすると、そこでしっかり面倒を見てもらっているからやめないのです。

上位に専任ばかり、という話が横行しますが、「一番下でがんばる専任の先生」もいるのです。

「なーんだ、また落ちたのか。仕方ないなあ。じゃ、また上がるしかないぞ」

笑顔で子どもたちに語りかけるベテランの先生も、塾を支えています。

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テキストか、プリントか

塾の教材としては、プリントを中心にする塾とテキストを中心にするところがあるでしょう。

プリントを中心にする塾は、以下のメリットがあると考えています。

まず予習ができない。

できないのはデメリットと思われるかもしれませんが、集合授業ではやはり全員、スタートラインが同じ方がやりやすい。
「え、それ知っている」
「お父さんに習った」
ではやりにくくて仕方がない。だからプリントにこだわります。

もうひとつのメリットは改編が容易だということ。
別に発表せずとも、新しい問題に差し替えられる。この結果として最近の入試問題を教材に取り込むことができます。

じゃ、デメッリットは?

間違いなく、整理がしにくい。バラバラになりやすく、またあとで復習するのが大変でしょう。

先日、iPadで塾の教材を整理するという記事を書きましたが、何かうまい手を考えたくなります。

逆にテキストは

予習はできるが、改編は難しく新しい問題を取り入れにくい。また整理は簡単、ということになるでしょうか。

ただ、いろいろな塾に伺う度にテキストを見せてもらうのですが、
「わ、古い」
と思わず思ってしまう問題が入っていたりするときがあります。

いったんテキストを作ってしまうと、印刷コストを下げるために結構大量に作ります。だから在庫が残る。

「もったいないから、今年も改編は見送ろう」

ということになると、これは本末転倒でしょう。

私が、今のところやはりプリント中心に軍配をあげるのは、そういう理由からです。

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精神年齢の低い男の子は中学受験には向かない?

先日、ある本を読んでいたら
「精神年齢の低い男の子は中学受験には向かない」
と書かれていました。

確かに中学受験というのは、子どもが最初に自分で努力を重ねていかなければいけない受験です。努力を重ねるというのは、当然がまんが必要な部分があって、自分でやりたいことはがまんして、勉強を続ける必要があります。セルフコントロールができないと、なかなかむずかしい、ということでこの話はある意味理解できる部分はあるのです。

ただ、子どもは同じところにはいない、ということを考えると、精神年齢が低い子に中学受験を始めさせてはいけない、ということではないと思います。

いわゆる幼い、という典型は「頭でわかっていることが行動できない」ということだと思うのです。

勉強しなければいけない、ということはわかっていても、実際にできない。あるいはやらない。

算数の問題集があるのに、横にマンガがあるとそっちをやってしまう。なぜ? そっちの方が楽しいから。

その通りでしょう。

解決するために、何度と子どもたちと話し合い、叱り、という過程が必要です。これが大変だから、大きくなるまで受験を先延ばしする、というのはもちろんひどい子には必要かもしれません。しかし、多くの子どもたちはその過程で成長していくわけで、その結果として今年も受験できたわけです。

精神年齢はいろいろなことを自分ですることで成長します。自分でできそうなことをやってもらっている限り、なかなか精神年齢は成長しません。ただ自分で勉強することは、その中でもなかなか大変なことです。

まずはできることを「どんどん」やってもらいましょう。その上で、自分で勉強できるようにしていく、というステップが大事だと思います。

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