2013年受験に向けて」カテゴリーアーカイブ

グラフを読み取る

太郎君と花子さんが家から駅まで歩きます。花子さんの家は太郎君が駅に向かう途中にあり、太郎君の家と花子さんの家は285m離れています。

太郎君と花子さんの歩く速さの比は7:5で、花子さんが家を出発し、遅れて太郎君が家を出発しましたが、太郎君が先に駅に着きました。

下の図は、太郎君と花子さんのへだたり(距離)と時間のようすをグラフに表したものです。このとき、次の各問いに答えなさい。

(1)花子さんの歩く速さは、毎分何mですか。

(2)太郎君の家から駅までの道のりは何mですか。


2011年明大明治の問題です。花子さんの家が駅に近く、しかも花子さんが先に出発しましたから、二人の間の距離は最初285mあったものが、広がって510mまでになりました。

この時点で、太郎君が出発します。

そして花子さんが出発して20分後に太郎君が花子さんを追い越したので、ここで二人の距離が0になります。

その後、太郎君と花子さんの距離は200mまで広がりますが、この時点で太郎君は駅に着きました。

再び二人の距離が0になったのは花子さんが駅についたときだということになります。

ということを読み取った上で、2人の速さを太郎君は【7】、花子さんは【5】とすると、最初は【5】の速さで差が広がり、その後【2】の速さで差がつまります。

最初に差が広がった距離は510ー285=225m
そのあと差がつまった距離は510m
ですからその比は225:510=45:102=15:34
それを【5】と【2】で動くわけですから、かかる時間の比は
15/5:34/2=3:17 これの合計がちょうど20分なので、太郎君が出発したのは花子さんが出発してから3分後とわかります。

そうすると225mを花子さんは3分でいくので花子さんの分速は
225÷3=75m
です。

太郎君の速さは75×7/5=105m

追いついてから200m離れるのに、200÷(105-75)=20/3分かかります。

ということは太郎君は20-3+20/3=71/3分 家から駅までかかるので

105×71/3=2485m

が太郎君の家から駅までの距離になります。

(答え)(1)分速75m (2)2485m

間の距離をグラフにする問題は良く出題されます。グラフが折れ曲がる点が一体何を示しているのか、問題文を読みながらしっかり定めていく練習をしていきましょう。

「映像教材、これでわかる比と速さ」(田中貴)

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いつかは2月1日へ

東京、神奈川の中学入試は2月1日から始まりますが、以前はここまで2月1日校が多くはありませんでした。

2日、3日に最初の入試をする学校が少なくなかった。1日校の後、優秀な子に受けてもらいたい、という学校が多かったので、あえて1日に入試を持っていかなかったのかもしれません。

ある学校の校長先生と話したときのこと。

「先生、来年はついに2月1日に行きます。」

という話になりました。その学校はこれまで2月2日と2月4日に一次募集、二次募集をしていました。2月2日は2月1日へ、2月4日は2月3日にそれぞれ1日に繰り上がるという日程です。

「しかし、そうなると、2月3日が多くなるのですか?」

これまでは定員の3分の2が2月2日、3分の1が2月4日でした。したがって2月4日の方が難しかったわけです。

「そうです。定員は2月2日の分を3日にして4日の分を1日にします。」

「2月1日だと、なかなか集まりにくいのでは?そうすると、やさしくなりはしませんか?」

「そうなるかもしれません。ただ、2月2日、2月4日の入試日程というのは、結局本校を第一志望とする子どもたちに目が向いていないのです。今までもそうですが、2月1日にほかの学校を受けて入らないから、本校に来る、という子どもたちが多かったわけですが、それでは学校は良くならない。」

「学校が良くならない?」

「そうです。学校は生徒が成長する場所です。ここで成長したい、と思う子と他で成長したいと思っていた子は、やはり感覚にずれがある。スタートも遅い。しかし、本校を第一志望にしている子どもたちはスタートダッシュがあるというか、最初からイキイキしています。そういう子どもたちが多くなればなるほど、学校は良くなる。私は校長になってからというもの、ずっと2月1日の入試を狙っていました。今までのステップは、2月1日に入試をするためにすべてやってきたことです。ただ、本校を第一志望とする子どもたちが年々増えてきていることは、手ごたえとしてわかるようになりました。だから、来年、やります。」

非常に、にこやかに、しかし熱意の表れた顔をされていました。

この前後から、2月1日に入試を動かす学校が増え、今ではかなりの数に上っています。

学校は、やはり「第一志望にしてくれる生徒」を迎えたいものなのです。

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学校別出題傾向の分類(国語編)

今回は国語の出題を分類してみましょう。

(1)完全記述型。
難しい男子受験校に多い分類。長文を1題出題し読解の設問をすべて記述で答えるもの。出題される文章は物語文のみという場合もあれば、論説文、説明文、物語文がその年によって選択されて出てくるものなどがある。

(2)記述、選択併用型。
長文が2題程度出題されて、そのなかで選択肢や適語選択、文中の表現の書き抜き、そして記述問題が問われる。記述がすべてではないにしろ、自分のことばで説明する問題が必ず一部出題される。そのかわり、知識分野の出題はそれほど多くない。

(3)選択、知識型。
自分のことばで書く問題はほとんどなく、選択肢と言葉の知識が出題される類型。

これも志望校の問題を見てみると、比較的わかりやすいだろうと思います。一番多いのは(2)で物語文と説明文のセットでしょう。ただ、このパターンでは、記述の割合が問題になります。比較的記述の問題を出す学校もあれば、問題数も少なく、記述といっても十字から二十字程度にしてしまう場合も少なくありません。どちらかといえば、採点の手間を考えて、選択肢や抜き書きのかたちの出題の割合が高い学校の方が多いだろうと思います。これは問題を数年分見ていれば、やはりわかるので、記述の問題が多い学校では対策をしなければなりません。

(3)の学校では、記述が一切出ない代わりに、知識の問題を増やして差をつけるという場合もあります。

この出題傾向は各校でおおむね守られてきています。つまり、(1)から(3)へ傾向を変える学校はまずありえない。学校が求めているものが違うからでしょう。(1)の出題をする学校は、入学後、レポートを出す学校が多いようです。(3)の学校の中でもレポートはありますが、(1)の場合はやはり、そのことを前提にして「書くことが嫌いでない子」を入学させようとしている部分があるでしょう。

(3)の学校のもうひとつの特徴でいえば、やはり受験者の数が多いことがあげられます。やはり選択肢や抜き書き、知識にするのは、採点のスピードを上げたい、という面が否定できません。だからやはり、入試傾向は変えない。たまに記述を1問ぐらい出すところはありますが、全体の傾向は守られているので、志望校に合わせた問題を中心に学習を進めていった方が良いでしょう。

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