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第47回 部首に関する問題

■次の1~3の漢字の一部分に共通する部首を(1)に書き、その部首名を(2)にひらがなで書きなさい。

(例) 土、文、身、道→寺、対、射、導 となるので (1)寸 (2)すん

■若干問題がわかりにくいかもしれません。例で見ると左の4字に共通して入る部首「寸」を入れると右側の4字になるのです。したがって1~3までで共通する部首を考えて行けばよいことになります。

■1はりっとうが入ります。利、則、割、創となるわけですね。部首はりっとうです。2は力がはいります。劣、効、勉、幼となります。部首はちからです。3はうかんむりがありますね。守、宗、宝、宮となります。部首はうかんむりです。こういう漢字パズルは頭の体操には良いでしょう。

(平成18年7月1日)

第46回 場合の数に関する問題

■場合の数は子どもたちがあまり得意ではない分野です。実際に検算をしにくいし、イメージがわかない問題もあるでしょう。
しかし、じっくり考えていけばやり方をつかめていけるので、練習していってほしいと思います。

1から20までの整数があります。この中から3つの整数を選んで掛け合わせるとき、その積が2の倍数になる数の組み合わせは何通りですか?

■まず組み合わせといわれていますから、例えば2×3×4と3×2×4は同じということです。中学校になれば順列と組み合わせという習い方をしますが、要は順番を考えるのか、考えないのかということです。ABCとCBAが違うのか、同じなのか、その区別をしっかりつけることが大事でしょう。

■さてその上でこの問題は、積が偶数の場合を聞いているわけですから、1つでも偶数を選べば積は偶数になります。そこが逆に面倒なので、考え方を変えます。すなわち、全体から積が奇数になる場合を引けばよいと考えるわけです。積が奇数になるのはすべて奇数の組み合わせに限られますから、計算しやすくなるわけです。

■全体は20×19×18÷3÷2÷1ですから、1140通りあります。奇数は10個ありますから奇数3つの組み合わせは10×9×8÷3÷2÷1=120通り。したがって答えは1140-120=1020通りになります。

(平成18年6月28日)

第45回 季節に関する問題

■次の文章を読んで後の問いに答えなさい。
私たちの暮らす日本には四季を感じる場面がいろいろとありますが、それに関する次の各文について、その内容が正しければ○、誤っている場合は×を書きなさい。 (1)ウメ、モモ、サクラ(ソメイヨシノ)は、ともに春の訪れを告げる花として知られている。
(2)田植えを終えたばかりの水田で、夕方、アマガエルが一斉に鳴き出した。
(3)北海道で雪がとけだす頃、産卵のために川を上るサケについてテレビのニュースで放映していた。
(4)梅雨の夜、産卵するウミガメを海岸に見に行った。
(5)夏の暑い頃、サルスベリの木にピンク色の花が咲いていた。
(6)少しずつ秋の気配が感じたれるようになった頃、とれたばかりのウメの実を使って、母が梅酢を作っていた。
(7)リンゴ、ミカン、カキは、秋や冬の初めのころに旬を迎える果物である。
(8)すっかり秋らしくなった頃、キンモクセイの花から甘いにおいがしてきた。

■最近の出題ではありませんが、この問題はなかなか難しいでしょう。日本人としての季節感が、12歳の子どもたちにどこまであるのか?と思うとなかなか正解ができないだろうなあと予想される問題です。

■(1)は正しいですね。(2)もアマガエルで良いでしょう。(3)サケが川を上るのは秋ですから雪がとけだすころではありません。(4)は子どもたちは知らないかもしれませんが、これは正しいです。サルスベリは夏を代表する花のひとつですが、テキストにはあまり載っていないように思います。(6)はウメの実がなる時期が違います。これは5~6月。(7)はわかるとして、(8)のキンモクセイも子どもたちにとってはなじみのない花かもしれません。秋のお彼岸の近くに花をつけています。したがって○になるわけです。日本人の季節感はやはりどんどん失われているような感じがします。

■答えは(1)○ (2)○ (3)× (4)○ (5)○ (6)× (7)○ (8)○ となります。難しいですね。

(平成18年6月25日)