第45回 季節に関する問題

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■次の文章を読んで後の問いに答えなさい。
私たちの暮らす日本には四季を感じる場面がいろいろとありますが、それに関する次の各文について、その内容が正しければ○、誤っている場合は×を書きなさい。 (1)ウメ、モモ、サクラ(ソメイヨシノ)は、ともに春の訪れを告げる花として知られている。
(2)田植えを終えたばかりの水田で、夕方、アマガエルが一斉に鳴き出した。
(3)北海道で雪がとけだす頃、産卵のために川を上るサケについてテレビのニュースで放映していた。
(4)梅雨の夜、産卵するウミガメを海岸に見に行った。
(5)夏の暑い頃、サルスベリの木にピンク色の花が咲いていた。
(6)少しずつ秋の気配が感じたれるようになった頃、とれたばかりのウメの実を使って、母が梅酢を作っていた。
(7)リンゴ、ミカン、カキは、秋や冬の初めのころに旬を迎える果物である。
(8)すっかり秋らしくなった頃、キンモクセイの花から甘いにおいがしてきた。

■最近の出題ではありませんが、この問題はなかなか難しいでしょう。日本人としての季節感が、12歳の子どもたちにどこまであるのか?と思うとなかなか正解ができないだろうなあと予想される問題です。

■(1)は正しいですね。(2)もアマガエルで良いでしょう。(3)サケが川を上るのは秋ですから雪がとけだすころではありません。(4)は子どもたちは知らないかもしれませんが、これは正しいです。サルスベリは夏を代表する花のひとつですが、テキストにはあまり載っていないように思います。(6)はウメの実がなる時期が違います。これは5~6月。(7)はわかるとして、(8)のキンモクセイも子どもたちにとってはなじみのない花かもしれません。秋のお彼岸の近くに花をつけています。したがって○になるわけです。日本人の季節感はやはりどんどん失われているような感じがします。

■答えは(1)○ (2)○ (3)× (4)○ (5)○ (6)× (7)○ (8)○ となります。難しいですね。

(平成18年6月25日)

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