受験情報」カテゴリーアーカイブ

難しくなる学校

この10年、難しくなった学校に共通する要素として一番大きいのはやはり大学受験の結果でしょう。

学校は改革を進める場合、

1)大学受験のカリキュラムを明確にする。(学校主導のシラバスに変更する。)
2)生徒の成績管理を厳しくする。
3)設備を充実させる。

などを実行していきますが、大学受験の成果がでていないとあまり変わらない。逆に学校主導のシラバスでなくとも、放任型であったとしても大学受験の成果が出ていれば、やさしくはならないのです。

では、実際に成果が上がった学校は、何が違ったのか。

1つには子どもたちの動機づけをしっかりしたことが挙げられるでしょう。

大学受験の体制を整える、といったところで、子どもたちが本気にならなければあまり成果はでない。では子どもたちにどういう働きかけをしていけば、本気になってもらえるのか、ここを研究しない限り、いくらシラバスを作り直したところで成果は生まれないのです。

具体的な例としては、例えば先輩たちに今の仕事について語ってもらう。具体的にどんな仕事をするのか、それはどういう意義があるのか、その仕事につくためにどんな勉強をしたのか、なるべく具体的に語ってもらう。単に講演会形式で話すのではなく、例えばそういう仕事に興味のある子どもたちだけでクループディスカッションをする、みたいなところまで掘り下げます。

学校の先生は、そこまで詳しく語れないが、先輩たちは後輩たちのためにいろいろな話をしてくれるから、そこから子どもたちの動機が生まれます。さらに発展してそういう現場にも連れてってもらう。そうすることで、さらに子どもたちの目標が定まってくる。

定まってきて志望校も具体的に決まれば、今度は大学を見に行く。自分が勉強するにあたって、良い環境なのかどうかを見てくる。そこでさらに動機が強くなってきます。

そういうことを何度となくくりかえしながら、一方で勉強に対する取り組みを管理し、成績を上げるというようなことを具体的にすることでこれらの学校は成果を上げてきています。

予備校の授業やテストを組み込むぐらいでは、充分ではないわけで、そういう工夫を継続している学校はやがて5年後、10年後に成果を上げてくるでしょう。

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成城中学 第3回入試を新設

成城中学というと、成城学園と間違われる場合も多いのですが、こちらは男子校。牛込にある受験校です。

成城中学は陸軍士官学校・幼年学校への予備教育を行う学校でしたが、途中成城第二中学が併設され、これが世田谷区に移転して現在の成城学園になりました。

しかし、成城中学は牛込に残り、中高一貫校の大学受験校として活動を続けています。

成城中学には運動部も多く、ラグビー部もあります。ラグビーで言えば最近、人工芝化が進む学校のグラウンドにあってここは土のグラウンド。しかもかなりフカフカな感じがする土のグラウンドなのです。二十三区内では特に珍しくなったかもしれません。

今回の入試は第2回2月3日の定員を30名、2月5日に移しての実施。2013年のデータでみると、第2回入試は募集140名に対して受験者554名、合格者262名ですから約2倍の倍率は保っているものの、やはりレベルアップをしたいのと、2月5日に改めてチャンスを作ることで学校の認知度を上げることが目的なのかもしれません。

以前は結構交通が不便だったのですが、今は大江戸線牛込柳町駅ができたので、通学も楽になりました。

早稲田や東京女子医大も近く文教地区のこの学校はあまり目立ってはいませんので、機会があればご覧になっても良いかもしれません。

成城中学入試日程

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夏休み前の面談

夏休み前に塾の先生との面談が続いていると思います。

志望校の確認、夏休みの勉強の進め方などいろいろ話すことがありますが、やはり一番は具体的な学習課題を絞り込むことでしょう。

志望校が決まっていれば、その入試傾向とこれまでの成績データから考えて、夏休みの課題がいくつか出てくるでしょう。しかし、問題はでは、その課題をどうやって克服するかという具体的な勉強方法。

場合の数ができない、ということがわかっていても、では具体的に何を勉強するのか、ということを絞り込んでいかなければなりません。

また、最近の塾は先生が教科ごとに決まっているので、一人の先生と話をしても他の教科のことが具体的にわからない、という場合があるかもしれません。やはり気になれば再度、時間をとってもらってその教科の先生と面談をすることも必要になってくると思います。

夏休みは長いようで、講習もあって個別に勉強を進められる時間はそれほど多くはありません。したがって、具体的に何をやるのかというのを絞り込んでいかないと「いろいろやらなければいけない」という漠然とした不安感があるものの、何も解決できなかった、ということになりかねません。

その意味では夏休み前の塾の先生との面談は非常に大事な時間です。

先生と話をすることをある程度考えてから、面談にのぞまれると良いでしょう。持ち時間は多くて30分程度ですから、話をしっかり決めておかないと大事なことを話し忘れてしまいます。

準備をして、実りのある面談にしてください。

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