さて、計画を立てたら即実行です。ただし、その結果を記録しておく必要があります。というのは、本当に計画通り進んでいるのか確認しながら進んでいかないと、勉強の効果が上がらないからです。私は子どもたちに手帳につけていくように薦めています。私のホームページ(http://www.tanakatakashi.net)には、手帳の見本がありますから、参考にしてみてください。このサイズは少し小さいかもしれないので、参考にしながらノートのサイズに拡大してもらってもかまいません。大事なことは、自分が計画した通り学習が進んでいるのかを確かめていくことです。それ以外にもテストの成績を記録したり、勉強で注意することをまとめておくと、あとで見直して何を変えなければいけないかが明確になるでしょう。
計画は一度作ったらそれでもう大丈夫ということはありません。時期によっては勉強する内容も変わるし、夏休みのようにたくさん時間が使えるときの計画は当然変わるでしょう。したがって時期ややるべき勉強の内容に合わせて計画は常に見直すべきなのです。例えば最初の計画通り、勉強が進んでいないことが多ければ、やはり計画に問題があるのですから、これは修正していかなければならないでしょう。もう少し工夫して勉強する時間を増やさなければならないかもしれません。使える時間は限られていますから、上手に計画を立てながら勉強を進めていってほしいと思います。
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第4回 計画をたてる(2)
自分のスケジュールを考えたら、今度はさきほどの優先順位にしたがって勉強する時間に、あてはめていきます。自分でどのくらいの時間がかかるのか目安を作りながら、いれてください。そのとき、多分みなさんが優先順位をつけたときのAの項目がせいぜい入るぐらいではないかと思います。BやCはなかなか入らないでしょう。それが現実です。つまり、自分は勉強していると思っていても多くの場合が中途半端に終わっているのです。これでは上手な時間の使い方にはならないですね。
しかし、塾で宿題になっていることもたくさんあるでしょう。AとBは少なくとも勉強しなければいけないという場合もあるかもしれません。その場合は、もっと勉強時間を増やす工夫をしなければならないのです。多くの子どもたちの場合、学校から帰って勉強を始めるまでに結構時間がかかっています。だいたい4時から6時ぐらいの間ですね。この時間はなんとなくおやつを食べたり、テレビを見たり、ゲームをやったりという感じで過ごしているものですが、この時間を有効に使わなければ勉強時間を増やすことはできないのです。いいや、夜やればと思ってしまっても、深夜はなかなか能率が上がりません。ですから勉強すべき内容がスケジュールに入らなければ、勉強する時間自体を増やす工夫をしてください。もうひとつのお勧めは早朝です。学校に行く前の時間も30分勉強できるでしょう。ちりもつもればと言いますからぜひ利用してください。
第3回 計画をたてる(1)
さて、自分で勉強することに決めたとしても何を勉強すればいいのでしょうか。塾の宿題、予習、復習、漢字や計算の練習、やらなければいけないことはたくさんあるかもしれません。そこで、まず具体的に何を勉強するのか、全体をつかむことから始めましょう。各教科ごとにやらなければいけないことを書き出していくのです。塾の先生にいわれたことがあれば、それを全部書き出してみましょう。自分で忘れていることもあるかもしれないので保護者の方にも相談してください。全部書き出したら、そこで優先順位をつけます。「絶対にやらなければいけないこと」をA,「できればやったらいいこと」をB、「やらなくてもいいこと」をCにしてみましょう。全部Aがついてしまったら、それはそれで大変ですから、保護者の方や塾の先生とよく相談することです。
次に、今度は自分のスケジュールを考えましょう。1週間で自分がどのくらいの時間勉強にあてることができるのか、計画してみるのです。ここで大切なのは「本当に実行可能な時間」を割り出すということです。こういうとき、11時や12時まで勉強するんだという計画をたてる人がいますが、それはまず不可能。遅くとも11時には寝ることにして、計画を立ててみましょう。自分が1週間に何時間勉強できるのか、しっかり計算してください。