はたまた母親講座」カテゴリーアーカイブ

第12回  個別指導  

■最近、個別指導が多くなってきました。実際に、1対1の学習には効果があります。その子どもが習得しなければならない点だけを集中して勉強できるのですから、短時間に効果があがります。その意味では、最近、個別指導が多くなったのは当然といえるでしょう。

■個別指導で効果をあげるには、2つの要素が必要です。1つは何を学習するか、そのテーマや教材がきちんとしぼられること。もうひとつは、指導する先生との相性です。
■最近、個別指導塾では、親や子どもと面接をし、さらにデーターも吟味して、何を学習するか、具体的に決めています。たとえば目標の学校に対して、どの教科のどの部分が不足しているかを吟味して、どのレベルの問題をどれくらい勉強してもらうかを決めていきます。こういうことがきちんと指導できる塾を選べば、そのあとのフォローもきちんとしていますから、安心です。
■先生と子どもの相性も非常に大切です。1対1でならうのですから、相性が良くないと効果があがりません。怖い先生だと子どもが思っていると、小学生ではあまり結果がでないようです。といって、やさしい先生が良いとも限らないので、塾と相談して、この先生は!と思う人を選んでもらいましょう。
■最近は、いろいろな塾が個別指導を提供しています。一番の理想は、実際に子どもを教えてくれる先生が、いままで過去の実績をふまえて、父母の質問にも対応してくれることですが、逆にそういうベテランの先生はなかなか個別指導をやってくれていないのが実情です。ですから、なるべく、相談にきちんと乗ってくれる塾を選ぶことが大切でしょう。

(平成14年5月5日)

第11回  学習相談  

■新学年が始まって3ヶ月経ちました。(塾の新学年は2月から始まります。)担任の先生に学習相談をなさいましたか?できれば3ヶ月に1度は、ぜひ塾の先生に会って子どもの様子を聞いてみるとよいでしょう。

■実際は、復習重視の勉強のやり方の塾なのに、予習をがんばってしまい時間がなくなり、親子とも、クタクタになっていたりするものです。私の経験でもお母さんと話をしていくうちに、そういうことがわかってきて、勉強のやり方をもっと効率よくできたり、あるいは子どもの負担を軽くできたりしました。
■ところがシステムとして面接がある塾は良いのですが、そういうシステムがない場合はどうすればよいでしょうか?成績別にクラスを分け、しかも教科の先生が全部違うような塾では、誰に相談してよいかわからないという声をよく聞きます。
■でも、それで遠慮してしまっては、子どもの勉強が効率よくならないし、かえって遠回りをしてしまうこともあるのですから、事務室や室長の先生に相談してみてください。内容のしっかりした塾では、それなりに先生が子どもたちのことをわかっていますから、良い話が聞けるはずです。あまりしつこいと子どもに「何かあるといけない」と思われる方もいらっしゃるようですが、そんなことを気にしなくても大丈夫です。
■自分の子どものことを誰がわかってくれているのか、相談すればよくわかります。誰もつかんでくれていないという塾は、子どものためになっているのか、もう一度、検討してみた方が良いでしょう。

(平成14年4月29日)

第10回  国語の勉強法  

■国語の成績を見ると、平均的には女の子の方ができます。これは精神的な成長が、女の子の方が男の子よりも早いからです。男の子の方が一般的には幼く、したがって国語が不得意だと思っている子が少なくありません。

■国語の力を分解すると、語彙力と読解力に分けられます。国語の点数が悪いと、読解力不足と思うケースが多いようですが、案外、語彙力が足りないために起こることが少なくありません。ことばがわからないので、文章の意味がわからないということが、小学生の場合、多いのです。
■ではどうすればよいのでしょうか?辞書を引くというのは、あまり効果がありません。国語辞書を引いても問題が解決しないケースが多いのです。たとえばAということばをひくと、Bとでていて、ではBを引くと、Aとでてきたりするからです。
■したがって、国語が不得意な子どもの場合、勉強するとき、お母さんが横についてあげて、知らない言葉を教えてあげると、非常に効率が良くなります。そのとき、「え、こんな言葉も知らないの?」というような反応は、絶対してはいけません。子どもにもプライドがありますから、そういう反応をされると、怖くて聞けなくなります。子どもは成長過程ですから、一番、吸収できるときなのです。わかると、力がつきますから、まず、わかるようにすることが大事です。遠慮なく聞いてもらい、どんどん教えてあげてください。
■そして、一通り、文章を読み終わって、問題を解く段階になったら、そこからは子どもたちに考えてもらいましょう。ただし、問題の意味がわからないこともあるので、そのときは、教えてあげてください。この積み重ねが、語彙を増やし、やがて、子どもたちの国語力がついてきます。

(平成14年4月22日)