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第50回 カレーライスに関する問題 

下の材料を使ってカレーライスを作りました。

材料
(1)タマネギ (2)ニンジン (3)ジャガイモ (4)ナス (5)豚肉 (6)バター (7)市販のカレールー

1 次の(ア)~(エ)を調理する順番に並べなさい。
(ア)水を入れて煮る。
(イ)カレールーを入れて煮込む。
(ウ)野菜と肉を食べやすい大きさに切る。
(エ)バターでいためる。
(オ)ご飯の上に盛り付ける。

2 1 の(イ)に適した火を次の(カ)~(ケ)から1つ選び記号で答えなさい。
(カ)種火 (キ)弱火 (ク)中火 (ケ)強火

3 問題省略

4 野菜を切った包丁をそれぞれそのままにしておきました。白いものが一番多くでてくるのは、どの野菜を切ったときですか。材料の(1)~(4)から1つ選び記号で答えなさい。

今年の春の慶應普通部の理科の問題です。

この後、タマネギをたてとよこに切ったときの切り口の図を書いたり、(1)~(4)の中で花の形が似ている野菜はどれですかなどという問題も出されていますが、この1、2は理科の問題というよりは家庭科の問題かもしれませんね。でも、こういう生活感のある問題もよいのではないかと思います。

お母さん、子どもにカレーライス作らせてますか?

(解答)
1 ウ→エ→ア→イ
2 キ
4 (3)

第49回 溶解度に関する問題

■20度である物質を30gとかすためには水120立方cm必要であった。20度でこの物質をとけるだけとかした溶液を100g作るには、この物質何gに水を何立方cm加えればよいか。ただし水1立方cmは1gである。

■理科の計算問題は、算数にくらべればそれほどバリエーションがあるわけではありません。溶解度の問題も上記のような形の計算問題がよく出題されます。この問題は全体の水溶液が150gになって、これが飽和水溶液になっているということです。つまり飽和水溶液の濃度は20%になっていることがわかります。

■したがって飽和水溶液を100g作るためには、100×0.2=20gの物質が必要であり、かつ水は合計100gですから80g必要になるわけです。ただし問題は何立方cmと聞いていますから、80立方cmと答えなければなりません。

■溶解度の問題は水と溶質にわけて考える方が良い問題が多いようです。

(平成19年1月7日)

第48回 速さに関する問題

■A,B,Cの3人はそれぞれ学校から駅に向かって同じ道を歩きました。Aが学校を出発したとき、Bは学校から70mのところを、Cは学校から300mのところを歩いていました。Aが駅についたとき、Cも同時に駅に着きました。またAが駅に着くまでにかかった時間はAがBに追いつくまでにかかった時間の2倍でした。Bの速さは毎分56m、Cの速さは毎分48mでした。Aの速さは毎分何mでしたか。

■Aが駅に着くまでにかかった時間がBに追いつくまでの時間の2倍だったということはAはちょうど真ん中でBに追いついたということになります。AとCは同時に到着していますから、AがBに追いついたときCとの距離は150mになっているはずです。最初BとCの間は230m離れていましたからその差は80m近づいたことになります。ということは?

■Bの速さとCの速さの差は8mですから80÷8=10分でAはBに追いついたということがわかるわけです。

■そうなるとBとの差70mを10分でなくしたわけですから70÷10=7 7+56=63ということで答えは毎分63mと求めることができます。

(平成18年12月23日)