中学受験で子どもと普通に幸せになる方法」カテゴリーアーカイブ

アピール

昨日、学校別の授業があって、最後にこんな話をしました。

答案は見てもらうものです。
入学試験の答案は返却されるものではないので、どういう採点をされたのか、後でこちらから文句を言えるものではありません。

だから、まずどこをどうみてもこの字に間違いないという字を書きなさい。

0か6かわからないような字を書いていたのでは、アピールにはならない。君達は問題ができればいいと思っているかもしれないが、それだけでは採点の先生には伝わらない。ていねいな字を書いて、自分ができたこと、考えたことをしっかり伝える、アピールするのが入試の場なのだと考えてください。

記述では1文は1つのことを言えばいいと教えてきました。これも、読んでもらう先生にわかりやすくするための工夫です。だから最後までていねいに、しっかりと自分の力をアピールする気持ちを持って取り組みなさい。

何度となく同じことを言って、でもやはり同じことをもう一度確認する、最後に特別なことがあるわけではないのです。

贈る言葉

入試まで1週間を切って6年生、最後の授業が始まりました。

最後の授業といっても、私はあまり特別なことをしなくなりました。若いころは激を飛ばしたりしたものですが、あるとき、それが子どもたちにとってプレッシャーになることを感じたので、そこからはなるべく自然に送り出すことにしています。

「ふと気がつくと、これでこの授業は最後なので、まあ、ひとこと言っておくと、
(1)100点なんてとらなくていい。とにかく落ち着いて、自分の解ける問題を探して、ミスをしないように解いていらっしゃい。

(2)結果はいずれにしても出るので、それを受けて次の日にどうするかを決めなければいけない。だけれど、実はそれは特別なことではなくて、毎日そうしているのだから、まあ、あまり気にしない。」

(3)入試が終わったら、勇気をもってやった試験を振り返りなさい。もしミスが出たのなら、なぜ出たかを考える。やってしまったことは変えられないが、次の日の準備にはなるでしょう。

(4)じゃ、がんばって。」

ま、こんなことを話しているのです。

そして、子どもたちもいつものように帰って行きました。普段通り。それがいいと私は思っています。

勝負ごと

学力をつけるとか、ていねいにじっくり考えられるようにするとか、まあそういう過程の最後として、入学試験はやはり「勝負ごと」だと私は思います。

ただし、他人と勝負をするのではない。

今はそんな塾はないと思いますが、昔、「いいか、試験が終わったら「できた、簡単だった」と騒げ。そうすれば周りの子どもは動揺する」みたいな指示を出した塾がありましたっけ。そんな器の小さな勝負ではなくて、

自分のもっているありったけの力を出し切る

という勝負ごとだと思うのです。

その結果は必ず○か×です。模擬試験は50%の合格可能性とかいっていますが、本番はどちらかしかない。がんばった以上は何とか○にしたい。だからありったけの力を出し切ってもらいたいと思うのです。

そのためには強いプラスイメージが必要になります。

どんなに成績が悪くても、「絶対に受かる」といい続けていた子がいます。ただこういうタイプには2つあって、最後の方は一生懸命勉強していた子とそうでない子。そうでない子は合格しません。いわゆる、口ばっかり。しかし我々から見ても確かにしっかり勉強するようになってきた子はその通り、合格していきました。

強いプラスイメージがあるからこそ、自分のしたいことのために、真一文字に進めることができるのでしょう。

土台、受験勉強のスタートはやらされる勉強ですが、ここでは自分のしたいことのために勉強していますから、気合は入りやすいのです。

残り1週間。
お母さんは不足していることを数えるのではなく、できるようになったことを数えてみてください。1年前、2年前にくらべてどうですか?お子さんはその力で勝負します。見ててください。