中学受験で子どもと普通に幸せになる方法」カテゴリーアーカイブ

僅差の勝負をどう制すか(3)

問題になるのは、家庭が持つ強制力です。

計算問題はつまらない、だからやりたがらない。これは当たり前の話です。しかし、いやなことでもやらせないと力はつかない、子どものためにはそれをやらせる強制力が家庭に備わっていなければならないのです。

昔はともすれば封建的な流れがありましたから、お父さんが言えばそれで済んだかもしれません。しかし、核家族化が進み、子どもの数が減って、子供たちは非常に大切に育てられてきています。だから、「やりたくないことはやらない」という子が増えているのです。

受験勉強のスタートも親の主導で始まった家庭が少なくないでしょう。したがって、子供たちの中には「やらされている」という感覚が少なくない。本当に受験しなきゃとか、がんばらなきゃと思うのは、受験直前期の話です。しかし、そこから基礎をやったのでは間に合わない。つまり、早くからあまりおもしろくないことでもやらせる力を家庭が持っている必要があるのです。

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僅差の勝負をどう制すか(2)

今回は算数について考えてみましょう。

私が中学受験の範囲を中学2年までといっているのは、小学校の算数では二次方程式、二次関数はでない。関係式でいえば、すべて一次方程式ですむからです。特殊算、速さ、体積、面積、いろいろな形で出題はされるものの、結局は一次の範囲で解いているのです。

例えばつるかめ算。
つるとかめがあわせて10匹います。足の数があわせて32本であるとき、かめは何匹いますか。

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僅差の勝負をどう制すか(1)

2007年の入試は、僅差の勝負だったと思われます。高望み傾向といわれながらも、第二志望以降については例年になく手堅い併願校選びが行われ、中堅校の合格点は前年に比べて上昇しました。第一志望についても、チャレンジ層の受験は減少して、受験生の実力差はほとんどないという状況だったようです。

そうなると、この僅差の勝負をどう制するか?ということが受験対策の中でも大きなウェイトを占めてきます。ほんの数点で合格を逃した受験生は少なくないので、逆にミスなく、確実に解くということをいかに子供たちに身に付けさせていくかということが重要なのです。

昨日、こんな問題を6年生が解いていました。

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