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僅差の勝負をどう制すか(1)

2007年の入試は、僅差の勝負だったと思われます。高望み傾向といわれながらも、第二志望以降については例年になく手堅い併願校選びが行われ、中堅校の合格点は前年に比べて上昇しました。第一志望についても、チャレンジ層の受験は減少して、受験生の実力差はほとんどないという状況だったようです。

そうなると、この僅差の勝負をどう制するか?ということが受験対策の中でも大きなウェイトを占めてきます。ほんの数点で合格を逃した受験生は少なくないので、逆にミスなく、確実に解くということをいかに子供たちに身に付けさせていくかということが重要なのです。

昨日、こんな問題を6年生が解いていました。

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2007年入試を振り返って

いくつかの塾の2007年度の中学受験総括資料が手元に届きました。結構たくさんの資料があるので、読み終わるのに結構時間がかかりましたが、概ねどの塾も同じような結論にはなっているように思えます。

(1)受験数52000人 定員41000人 受験率約17%

これまでバブル期の49000人が最高とされていましたが、今年はそれを越えた人数になりました。理由としては、この学年が先の指導要領改定時2年生で、公立中学の教育に不安を持ちやすい学年だったこと、人口自体が多かったことなどがあげられますが、ここ数年の受験率上昇がピークに達してきたと思っていいでしょう。地域によって受験率は偏りますが、半分近くの生徒が受験した学校もあり、むしろ今は受験の中心が中学受験であることを物語っているようです。

(2)安全志向

過去、中学受験は高望み傾向がはっきりしていました。残念でも公立に行って、という考え方があったために、力以上の学校を受ける傾向があったのです。しかし受験生52000人に対して定員41000人ということになれば、自ずと11000人は公立に行かなければいけないということがはっきりしています。大学、高校は全入時代を迎えているのに、中学受験はかなりハードルが高くなっているのです。そこで、今年は第一志望は別にして、比較的安全に受験校を選ぶ傾向が見られました。しかし逆に全体がそのように動いたために、中堅校の難度が上がり、結果的に「なかなかとまらない」という生徒が少なくなかったようです。

(3)公立一貫校

公立一貫校の人気は高く、倍率は私立に比べてかなり高くなっています。今年は事前審査がなくなったため、受験をする生徒が多かったようですが、私立との併願組みはこれまで同様、少なかったようです。公立一貫校の入試が他の私立の受験と異なるために、それだけを狙っている受験生が多かったようです。

という状況でしたが、事前から厳しいという情報が多かったので、かなり準備が進んでいて、僅差の勝負だったようです。

来年も同様の傾向が続くと思いますが、今年の結果から見て、来年度はさらに安全志向に拍車がかかるだろうと思われます。今年の入試を経験して、なるべく確実な進学指導をする塾が増えてくるでしょう。一方で上位校の問題はやや難しくなるだろうと思われます。僅差の勝負になったことは、逆に明確な差をつけて生徒の力を見たいという意向が各校から出てくるでしょう。その意味では十分な受験校対策が必要になるでしょう。できれば早めに第一志望校を決めて、その対策を中心に受験勉強を組み立てていくことが、効率的な対策といえるでしょう。

分数の計算

子どもたちにとって分数は頭の痛い範囲です。

まず概念がわかりにくい。1÷4=1/4として、1/4とは何?となったとき、具体的なイメージがわかない子が多いでしょう。だから分数の計算はルールとして覚えるという二の手で進んでいく子がほとんどと思います。

しかし、この段階でよくわからないということにこだわってしまう子がいます。これは先の話ですが、例えば分数の割り算はなぜ分母と分子をひっくり返してかけるのか?

この意味がイメージとしてとらえられない。だから、なんとなく分数の計算が苦手になってしまう子もいます。

本当はこういうイメージは大事なのです。そのイメージにこだわるから、理解できるということもあるので、ただ「やり方を覚えればいい」という話にはならない。

1/3+1/4= という計算はやりかたを覚えれば確かにできるけれど、この問題の意味しているものは何?

1÷3+1÷4と同じなのだということは、まずつながりません。だから時間がかかる子はかかるのです。

「なんでそんなことにこだわるの、さっさと覚えればいいのよ」
その通りなのですが、やっぱりそこを長い目で見てあげることも必要なのです。