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iTUNES Uを見て

先週、NewYorkでアップルは教育者と学生らに向けて、iPad、iPhone、iPod touchを使いながら、講義を行ったり、受講したりするための新しいiTunes Uアプリケーションを発表しました。

発表によれば、講義、課題、教科書、小テスト、時間割といった要素を含む講座そのものを作成・管理し、iOSユーザーに提供できるようになるということで、早速iPadでダウンロードして、スタンフォード大学のコンテンツを見てみました。

(上記は写真です。動画ではありません。iPadのスクリーンショットです。

これ自体は、スタンフォード大学の授業をそのまま録画してあるものですが、多分他のコンテンツも多くがそうだろうと思います。

映像教材というのは、これまでもそうですが、2種類あって、ライブの授業をそのまま録画するものと、編集作業を入れていわゆる教材に仕上げてあるものに分かれます。

iPadで見ると、画面のサイズもあるので、映像教材だけを見る方が便利かもしれません。教科書も先日見ましたが、電子教科書は中に画像や動画をふんだんにいれることができるので、確かに紙の本よりもインタラクティブなものが作れるかなという感じはします。

問題は、実際に映像教材は一体どのくらいの教育効果があるか?ということなのですが、これはやはり学ぶ側のモチベーションによります。実際に長い動画を見るということは、それなりにテンポが良く、学習しやすいかどうか、ということにかかっている部分があるのですが、それでも学習する側が「これは理解したい」と思って見ることが必要です。まあ、これは他の勉強でも同じですが。

そのモチベーションがあれば、実際に動画はいつでも止められるし、繰り返し見ることができる。場所と時間を選ばずに自由に勉強することが可能です。

実際、私自身の動画教材もiPadに収めることができ、それをいつでも見ることができます。

私の映像教材は授業ライブでなく、内容を編集しました。これは、実は、コンパクトに内容をまとめる、という点を重視したからです。

中学受験の教材で、ポイントをまとめる、ということになれば、あまり無駄な話はしてられないし、短時間でまとめなければいけない。

また重要なポイントをテロップを使って強調する、などの手法はやはり必要だろうと考えました。

実際にiPadで映像教材を見ることができれば、例えばお父さんのパソコンを使わずとも、子どもが勉強することは可能です。操作は簡単ですし、いつでも見ることができるのですから。

iPadを手に入れたとき、私自身は教育ツールとして使えるだろうなと思いました。

まだまだ、小学生が、まして中学受験でiPadを使う、というのは先の話になるだろうとは思うものの、やはり夜遅くまでの塾通いよりはイノベーションが起きた方が良い、と思っているので、今後も新たな教材やシステムを作っていきたいとは思っています。


「映像教材、これでわかる電気」(田中貴)

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変わってきた塾と私立学校の関係

    高校受験の場合、私立の学校の先生が行く場所はやはり中学校でした。
    これから、生徒を送ってもらいたい、自分の学校を紹介してもらいたい、そういう気持ちで、私立高校の先生方が各中学を回る姿が見られました。
    中学校側も自分の生徒をとってもらうために、応じていましたが、中学受験の場合、小学校に受験する生徒がいるとは限りません。
    必ずいるのは塾。
    ですから、私立中学の先生方の塾まわりは、当たり前になりました。
    昨年末も私の教室にすら、こられる先生がおられるので、大手の教室にはたくさんの先生がこられているでしょう。
    まあ、そんなのは当たり前だと思っていましたが、最近、塾はかなり学校の領域に入っています。
    例えば、新たに受験校として再スタートをきった学校。
    夏休みや補習授業が行われているのですが、これを塾が受けている場合があります。
    学校側からすれば、教員だけでは手がまわらない。それならば専門の塾に任せようということなのでしょうし、少子化で教員があまり気味の塾にとっては、まあ、ひとつのビジネスにはなるのでしょう。
    しかし、それで学校の力は上がるのか? 生徒の実績は上がるかもしれないが、学校の力はどうなんだろう、と思います。
    こういうことは、説明会でもわからない。この補習授業の費用、学校側が出してくれるのか、親が出さなければならないのか、実はいろいろあるんだそうです。
    親が出すくらいなら、塾に行った方がましではないか。その方が自分で塾を選べるのに、と私には思えてしまうのですが。

縁のある学校

    1月末に風邪を引いて、体調を壊し、2月1日からの受験はまったくふるわず。
    そこまで準備していなかったので、慌てて2月4日の学校を探し、最終的にはそこにしか合格できず。
    親子ともども、がっかりして、虚脱感あふれる2ヶ月をすごし、入学式を迎えてしまいました。
    「もう一度高校受験をがんばるか?」
    ということは家族で何回も話し合いましたが、子どもは、
    「もういい。この学校でいい。」
    彼にとっては、なかなかつらい経験であったそうです。
    しかし、学校に入ってみると、案外この学校はおもしろかった。
    受験校ですから、勉強の進みは速いが、彼の学力からすればちょうどいいぐらい。
    クラブ活動は活発で、彼はそこでテニスを始めます。
    中学時代は、どちらかといえばテニスばかり。勉強は手を抜いていた、といってもいいでしょうが、学校の成績は悪くはなかった(よくもなかった?)状態でした。
    そして高校進学。
    そこで衝撃的なことがおこります。
    「テニスのインターハイ出場。」
    インターハイは全国大会です。そこに出場することができた。勝ち進むことはできませんでしたが、学校も応援してくれるし、ヒーローになった。
    そこで初めて冷静に中学受験を振り返った。
    「この学校に縁があったんだ。」と。
    ひとつの目標を果たしたので、今度は受験をがんばろうか、ということになり、そうなるとテニスで培ってきた体力もものをいい、見事現役で東大に行きました。
    この4月、6年生は中学校に進みます。
    親としては、この4月に進む学校での生活をこれから大事にして、子どもの成長に「ベスト」の学校にしようと、考えればいい。そしてこの入学試験を、しっかり見守ってあげましょう。
    いいご縁のある学校ができますように。