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第14回 ワープロ

■1年半ぶりに算数教室が復活しました。私は教材をワープロソフトを使って作成していたのですが、そのワープロソフトがXPでまったく使えなくなってしまっていたのです。このソフトはワープロ専用機を継承するためのソフトだったのですが、その使命も終わったとメーカーが判断したせいか、XPでの運用ができなくなりました。私は現在でもこのソフトのために98を1台動かしていますが、すでに非常に古いマシンなので、教材製作にフル稼動させるわけにもいかず、困っていたのです。

■その後、人伝にいろいろなソフトの話を聞きました。教材製作に必要なソフトはワープロも大事ですが、実は作図ソフトが非常に重要で、ところがたとえばイラストレーターのようなソフトは素人の私には結構難しく、使いこなせなかったのです。

■ところが花子2004というソフトがあるということを教えられたのです。値段もそれほど高くはないので、すぐ購入しました。すると、どうでしょう?以前のワープロソフトに近い形で、作図ができるではありませんか。しかもワードの文章に簡単に張り込むことができます。加えてワードには分数の加工も簡単にできるオブジェクトが加わっていました。久しぶりに私が教材を作る道具がそろったのです。

■そこで今回製作したのが回転体です。製作がとまったのも、実は作図が非常に多いこの課題になったからでした。しかし6年生の範囲はこのテーマにとどまらず作図が非常に大事で、解説にも必要ですから土台、ソフトがなければ再開できなかったのです。初回作としては、もう少しではありますが、しかし、まあ、何とか使っていただける物に近づいたと思うので、今後、お母さんの算数教室を続けていきたいと思います。

■当初の構想は、一通りの範囲を終えたあと、基礎テストまでは作ろうと思っていたので、だいぶ計画からは遅れていますが、ぼちぼち発表していきたいと思います。それにしても、あのころワープロ専用機があんなに流行していて、知的財産が作られたと思うのですが、みなさん、どうしているのでしょうか。やはり変換ソフトを使って、必要なものはパソコンで使えるものに変換されてつかわれているのでしょうね。

■ソフトは強者の論理で、だんだん強者に一本化されてくるでしょう。そのとき使いやすいと思ったソフトであったとしても、マーケティングに負けてしまうと、やがては使えなくなるという運命。花子がんばれ!!

(平成16年10月17日)

第13回 14053アクセス

■アクセスログを開いたところ、10月4日に当サイトは14053のアクセスがありました。多分、今までの1日あたりのアクセス数でいうと、最高記録でしょうね。これまでのデーターと桁が違うので、アクセスログ解析ツールがぶっこわれたのかと思いましたが、やがて理由がわかりました。

■ヤフーのデイリーニュースにリンクが張られていたのです。読んでいただいている方はご存知だと思うのですが、今回のベネッセの調査はcoffeebreak 10回でコメントした調査です。ただ、リンクは母親講座50回でした。多分第二次反抗期というのは何かという題材として扱われたのだろうと思います。

■今回の調査は今春行われたものですが、朝日新聞が取り上げ、今回は産経新聞で取り上げています。第二次反抗期がなくなったのではなく、むしろ遅くなっているのだということは、やはり注目されるべきことだろうと思います。子どもたちの精神年齢が明らかに幼くなっていることは、今後、教育にたずさわる人たちがある意味、心しなければならないことです。

■それと別に、今回のアクセス数は、やはりインターネットの世界のすごさを実感しました。母親講座50回はすでに1年半前に発表されているものです。この1年半の間に読んでいただいた方は、まあ多くて数千人のレベルだろうと思います。しかし、ヤフーに掲載された時間だけで、その1年半分の10倍以上のアクセスがあったのです。こんなことは、やはりインターネットでなければありえない話でしょう。

■インターネットはいろいろな人が発信できる機会を作ってくれます。私も、こうやって、自分の勝手な考えを勝手に発表できているのは、インターネットだからです。簡単に発表できる分、中身は真剣に吟味しなければならないのですが、実際にこういう形で多くの人が見てくださるという経験をすると、また身が引き締まる思いです。

■実際にみなさんのお役にどれだけたっているのかは甚だ疑問なところもありますが、さぼりがちな田中貴.net通信もがんばりたいと思います。また何かご要望がありましたら、ぜひお声を寄せてください。今後ともよろしくお願いします。

(平成16年10月5日)

第12回 イチロー考

■イチロー選手がシーズン最多安打を達成しました。日本人選手がここまで活躍すると、若いころは想像もつかなかったので、時代が大きく変化してきたことを感じます。ワールドカップに日本が出場するなんて、当時は考えてもみなかったことですから。

■アメリカのメジャーの選手は子どもたちに対する影響力をきちんと理解しています。ですから、よく子どもたちの前に出て話をしたり、イベントに参加したりしています。イチロー選手も話をしていましたが、その中で、非常にいい話だなと思ったことが2つあります。

■ひとつは、自分の好きなことを見つけて、ひとつひとつ努力をしていくことが大事だいう話。258安打というのは、毎打席の積み重ねがもたらしたものですし、ここまでくる間にイチロー選手は大変な努力をしているのですから、子どもたちは良い話を聞かせてもらっていると思います。

■もうひとつは、彼は道具を大事にしなさいと子どもたちに教えてくれています。グローブを、スパイクを自分でていねいに磨き、大事にすること、これができなければ野球はうまくならない、いや、ほかのことでも全部同じだと言っています。実際に彼は、本当に道具を大事にしています。壊れたら買ってもらえればいいと思っている子どもたちが多い中で、これも重みのある言葉です。

■イチロー選手はアメリカの童話にも登場します。太平洋戦争を経験した祖父が日本人が嫌いだったのに、イチロー選手の活躍を見て、日本人を好きになった。孫がそれを聞いて、「許す」ということを覚えたというストーリー。確かに全米のニュースを見ていると、多くの日本人選手の活躍は、日本人に対する見方を変えてきたように思います。

■子どもたちにとって、野球選手やJリーガーは憧れの的です。だからこそ、子どもたちに与える影響は大きいのです。より多くの選手が、そのことに気が付いてくれると、スポーツ界はさらに隆盛になっていくでしょう。Jリーグでも、プロ野球でも子どもたちに教える機会をたくさん作ってくれています。だから、選手一人一人の言葉も、非常に重いのです。

■その割に、オーナーや経営者のみなさんの発言は、どうも子どもたちに聞かせたくない言葉が多いようですが。

(平成16年10月4日)