コーヒーブレーク」カテゴリーアーカイブ

第23回 筆記用具

■年末が近づいたので、大掃除をそろそろと言われ、机の中身を整理しなおしてみました。土台、もとから整理が得意な方ではなのですが、野口先生の「超整理法」をまねて、モノだけは種類別に整理しています。小さな引き出しのたくさんある箱をいくつか買ってきて、クリップ、のり、はさみ、筆記用具などが分類しています。

■その引き出しを開けてみると、万年筆、ボールペン、水性ボールペン、シャープペンシルなどが漫然おさまっているのですが、最近、きわめて重宝しているのが複合型筆記用具という種類です。「左に回すとシャープペンシル、右に回すとボールペン」というコマーシャルがあったように記憶していますが、今は3種類のボールペンとシャープペンシルがいっしょになっています。

■最近までは2色のボールペン+シャープペンシルを愛用していたのですが、先日3色+シャープペンシルを手にいれたので、今はもっぱらこっちを使っています。といって、前の2+1は今は、手帳の中に納まって、臨時の筆記用具の役を引き受けてくれています。たくさんの筆記用具を持たなくてすむというのは、とても助かります。書類をもらったり、本を読んだりするたびにボールペンとシャープペンがついているだけでかなり、汎用が効くのです。

■手帳に合う筆記用具でいうと、パイロットのHITECという水性ボールペンも良く使います。私の手帳はファスナーがついた箱型のかばんみたいな手帳なので、その中に筆記用具を放り込んでおくことができ、今は2+1とHITECが1本はいっています。太さは0.4mm いろいろな太さが提供され、カラーも豊富ですが、黒、0.4mmというのが私には一番使いやすい道具です。

■仕事を始めたころは、まだワープロもなかったころなので、まず筆記用具といえば万年筆でした。それから、ワープロができ、パソコンに移って、原稿を手書きで書くということは、まったくなくなりましたが、手帳は相変わらず手書きです。私はマンスリーとデイリーのスケジュールを2度書きしているので、手帳も分厚くなっていますが、特にデイリープランで、今日考えたこと、思いついたこと、失敗したことなどを書き込むので、一日を振り返るのにも役に立っています。

■手帳の効用は、未来をコントロールするところにあるのですが、私は過去を振り返るのにも便利な道具だと思っています。マンスリーのスケジュールは2年分はさんでいて、時々、見返して、ああ、この時期はこれをやろうとしていたんだなどと思い出します。また昨年、自分が同月に何をしたかを見れば、決まってやらなければならないことも思い出すし、「相変わらず、変わってないなあ」と嘆息することにもなるので、いい刺激だと思っています。

(平成16年12月22日)

第21回 一昼夜の格闘

■ノートPC1台が、インターネットに接続できなくなった。午前中は快調に動いていたのだが、PHSカードのドライバーを入れてから、おかしい。事務所に帰ってLANにつないでみるが、状況は変わらない。他のマシンは快調に動いているから、このマシン特有の現象だ。

■やらなければいけないことがあった。しかし、どうしても気になる。それにこのマシンが使えないと、重たい方のノートを持ち歩かなければならない。そんなのはご免こうむりたい。やはり、直そう、と思って、いろいろ調べてみるが、なかなか状況が変わらない。

■仲間内にもメールをしたり、電話をしたり。しかし、マシンを目の前においているわけではないので、なかなか要領を得ない。そのうち、昔散々やった確認方法を思い出し、いろいろ試すのだが、事務所のLANの中ではしっかり他のマシンに接続しているので、どこが悪いのかどうにも検討がつかない。結局午前3時まで、再インストールを覚悟して、中身をバックアップした。

■翌朝、付き合いのあるソフト会社のエンジニアから電話があり、いくつか検討事項をもらう。また同じく心配してくれた人がわざわざ事務所に寄ってくれて、いろいろ試してみる。しかし埒があかない。これはだめだ、やはり再インストールしようと決意をした時、さきほどのエンジニアからまた電話がかかった。「うちにもっていらっしゃいませんか。何かわかるかもしれません。」ありがたいその言葉に意を決して、一旦PCを離れ、たまった仕事をする。そして夕方、マシンを持ってその会社に。

■「確かに外に向かってはつながっていますね。こっちからつながるのかな。」彼のマシンからpingが打たれるが、やはり反応しない。「田中さん、これはウィルスソフトがファイウォールかけてるんじゃないですかね。」そこまでくるのにおよそ5分。彼がウィルスソフトを見て、「ああ、これだ。」と見つけてくれた。ファイアウォールを外すと、見事につながる。メールの受信も快調になった。

■「こういうこと、あるんですよ。」とエンジニアは笑っていたが、私は笑い事ではない。しかし、膨大な再インストールの作業をしなくてすんだのは、大変助かった。いろいろな人に助けてもらったので、その後お礼のメールやら電話やらをする。しかし、随分便利になった分、一旦その仕組みが止まると実に大変なことになる。だからといって、この便利さは当然、手放せないのだが。

(平成16年12月7日)

第22回 新塾

■来年2月から始める新塾の内容がようやく固まりました。荻窪にある小さな塾なので、当然たくさんの教室を作ることはできません。そこでもう一度塾というのは何をすべきところなのか、考えてみたのです。

■私はこれまでも、中学受験はまず家庭が主権を持つべきだと思っています。中学受験は小学生の受験です。当然、まだ経験がありませんし、何をどう進めていいか自分で判断できないことがたくさんあります。さらに、学校選びや学習方法の選択など、保護者が関わっていかなければならないのです。だから、しっかり家庭が中学受験をどう進めるか、考えて行かなければなりません。

■したがって中学受験塾の大事な役割のひとつは、保護者のみなさんの相談相手になるということではないかと思うのです。その上で家庭でできることは、なるべく家庭で進めていく。でもなかなか家庭でできない部分があります。そこは塾を利用していただければいいのではないでしょうか。そうすると家庭では、どういう手順で学習が進んでいくのが事前にわからなければなりません。すなわちカリキュラムが公開されていなければならないのです。現在、いろいろな進学塾がありますが、外部の人が簡単にカリキュラムや教材を手にすることができるのは四谷大塚だけです。

■私も中学受験をしたとき、四谷でした。だから言うわけではないのですが、予習シリーズと週例テストは自分で勉強して、成果を確認し、また勉強するということを前提に組み立てられています。ですから家庭だけで受験を進めることも事実上可能なのです。ただ長期休みにはカリキュラムがありませんから、その復習をしたり6年生なら学校別の勉強をしなければならないでしょう。そのとき、塾を利用してもらえればいいのではないでしょうか。

■そこで新塾は、すべて単科にして必要な科目をとってもらうことにしました。カリキュラムは四谷大塚、完全準拠。塾内で週例テストも受けられます。さらに母親講座を設定しました。来年は6年生の保護者のみなさまを対象にしますが、お子さんが塾生でなくても通っていただけます。算数と理科のポイントをお話しする教室ですから、お母さんがお子さんを教えていらっしゃる場合は参考にしていただければよいと思います。

■最近は塾で何でもやる方が多くなっています。家庭で子どもの数が少なくなった分、親子関係が1対1になりやすくなりました。だからお母さんが「勉強しなさい」と言わなければならないのですが、毎日、毎日そういう状況では大変だというので塾にお預けになるのかもしれません。でも、それで本当に解決になっているのかといえば、そうでない場合もあるのです。むしろ家庭がしっかり子どもの面倒を見ならが受験を進めていかれると、きっと楽しい経験になるのではないでしょうか。

(平成16年12月15日)