なおなおパパママ講座」カテゴリーアーカイブ

第88回 学校別対策は家庭が組み立てるべき

■夏休みから学校別対策の授業を始める塾は少なくありませんが、しかし、すべての学校別対策が行われているわけでもありません。多いのは上位校対策だけで、中堅校と呼ばれるグループの学校別対策はあまりないし、上位校でも2日校や3日校の学校別対策授業はあまり見たことがありません。

■つまり塾の学校別対策だけでは万全とは言えない。1日に同じ学校を受験することはあっても、2日校、3日校と進んでくるとそれぞれ家庭の考え方で受験校の選び方は変わってきます。だから、学校別対策というのは本来、家庭が中心になって考えるべきものなのです。

■確かに上位校で学校別対策を行う学校というのは、入試に非常に特徴があるところが多い。例えば算数では難しい問題が4問か、5問。すべて記述式でいわゆる点取り問題みたいなものは一切出ないとか。あるいは理科でも知識に関する問いはほとんど見られず、与えられた資料やデータの中から何らかの結論を導き出すとか。

■これらの入試傾向は確かに家庭でやるのは大変な部分があります。過去問以外にその学校に似たような問題がないとすれば、作らなければいけないわけだから、これは塾が作ってくれる問題を使った方が良いでしょう。しかし、すべての学校がこのようは特殊な傾向を持っているわけではありません。

■類似した学校別傾向を持っている学校は調べていくと確かにある。例えば理科の問題で大問4題に明確にしぼっている学校があります。4問というのは物理、化学、生物、地学の4問で必ず計算問題もあるし、また知識問題もある。だから、こういう学校の問題を数年分やりこんでいくだけで、学校別対策はできる部分があるのです。

■こういうことを、中学生や高校生になればある程度、自分でやれるようになるでしょう。しかし、小学生にはなかなか難しい、だからお父さん、お母さんの力が必要なわけです。私は学校別対策はあくまで家庭が中心になって組み立て、塾の学校別対策も利用する、というスタンスが良いように思います。

■子どもたちの得手不得手も違うし、やるべき優先順位も同じ学校を志望しても違うのだから、そこは子どもに合わせて考えていかなければならないのです。それをすべてやってくれる塾もありますが、そうでない場合も多いので、そこは家庭ががんばる方が結果は出やすいでしょう。

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第87回 手厚い塾

■ある大手塾の教室長と話をしたときのこと。

■「最近は、会員が減少してきて、6年生のクラス数が減ったので、充分に専任だけで回るようになりました。ただ、上位の子も減ったのでこのままだと合格実績が減ってしまう、という危機感が強く、まあ補習したり、過去問の添削をしたり、おおわらわ。何とかそこそこ数字が出せたので今年は良かったと思いましたが、しかし、募集は案の定ぱっとしません。かつてはここまで手をかけることがなかったが、生徒同士が競い合っていたので、そこそこ実績も良かったのです。やはり先生が伸ばすだけではなく、生徒同士でも伸ばすものなんです。」

■これは説得力のある話だと思いました。確かにこの教室は以前に比べてはるかに手厚くなったのかもしれないが、子どもたちは逆にのんびりしてしまっている。競い合いが少ないから、上位にいれば安心してしまう。しかし、本当は安心できる話ではない。上には上がいるわけですが、しかし目の前にいないから、「これでいいんだろう」と思ってしまう。

■塾に何を求めるか、という点ではいろいろあると思うのですが、最近良く思うのは実は生徒同士の競争力が大事だという点です。もちろん、子どもの状況によって違うのですが、これまでの塾の変遷を考えてみると、がちゃがちゃしている塾の実績が良い。ところが、少子化が進んで、塾が子どもを迎えに行くようになると、ひとつひとつの教室の規模は小さくなり、手厚くはなるが子どもたちの競争は低下する。当たり前ですが、入試は競争ですから、競争力がつかなければ合格しない。その意味では手厚い塾がいいわけではない、という面があるのです。

■中学受験の塾は20年前に比べると圧倒的に多くなった。昔は1時間かけて塾に通った、なんてこともありましたが、今は考えられないでしょう。その分、便利になり、手厚くもなったが実はそこに落とし穴がある。もちろん手厚く見てもらった方が良い場合もあるでしょうが、競争も必要なんだということは考えておいた方が良い点だと思います。だから教室の数があまり増えないのも良い塾の条件かもしれません。

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第86回 夏休みの勉強の考え方

■ 6年生の夏休みまでに、一応入試で出題されるところは全部習います。つまりカリキュラムは終了するわけで、これから総復習に入ります。で、当然穴は空いているわけだし、地理なんかはもう1年も前の話なので、それぞれの得手不得手に合わせて復習を考えていかなければならないのですが、今はちょっと事情が違います。

■ だいたい夏期講習で全部やるところが多くなりました。全部と言ったってもちろん2年分の勉強を全部やるわけにはいかないが、例えば社会については地理が5日間、歴史が5日間、公民が5日間、全15日間2コマ、みたいな講習になるでしょう。
本来はわかっているところは飛ばして、できないところをやりたいところですが、そうもいかない。決まっているわけですから、勝手に歴史の授業中に地理の勉強なんてできるわけがありません。

■ しかも6年生で夏期講習を休むわけにもいかない。ホントは休んで自分の勉強をするという方法もあるわけですが、それを細かく考えるのは確かに手間ではあるので、ならばいっそお任せしちゃいましょう。

■ で、わかっているところは、授業で終わり。以降、家庭でやることは出された宿題をやることだけ。それも先生と話がつけばやらない。その代わり、自分の不得意なことを家庭では集中して時間をかける。

■ それは授業の出来ですぐわかるでしょう。例えば授業中にやった問題の出来を見れば、「わかっているか」「わかっていないか」は本人もわかる。だから「わかっていないところだけやる。」

■ 一応塾としては一番良く出る部分だけをピックアップするので、それに乗っかって「わからないところ」を見つけてもらう。そして集中して勉強することです。

■ でもそれが多くて終わらなかったら? そりゃあ、優先順位をつけるしかないでしょう。どうやって優先順位をつけるか? 第一志望の過去問を見てください。過去問に良く出ていて、できないものをやればいいのです。それでも多かったら?

■ 算数>理科>社会>国語の順でやってください。それでも多ければ、あとは「多少間引くしか」ないでしょう。そしてお盆休み以降は、多少終わっていなくても無視して、過去問をやりましょう。過去問で出てきてできなければ、そこだけやる。そうやってなるべく効率の良いやり方を考えてください。ただし・・・。

■ 夏は天王山といいますが、成績を伸ばすのは秋です。ここで飛ばしすぎないように。むしろやることを絞って丁寧に勉強を進めることの方が大事です。

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