2013年明大明治の問題です。
次の文章を読み、問いに答えなさい。
探査機「キュリオシティ」が2012年の夏に( 1 )星に着陸した。キュリオシティの目的は( 1 )星の生命の痕跡を探すことである。
( 1 )星着陸に成功した探査機はキュリオシティが初めてではない。1976年に着陸した「バイキング」は採取した土に光を当て、( 1 )星の大気中に存在する( 2 )が吸収されるかどうかを調べることで、光合成を行う生命の存在を探る実験を行った。1990年代に入り、岩石の解析などから、( 1 )星には、かつて液体の水が存在したという見方が主流になった。( 1 )星に地球のような生命が存在するならば、光合成や呼吸などの生命活動を行うために、多くのものを溶かしこむことができる水の存在が不可欠である。水の存在が確実視され、生命誕生の条件がそろっていたという見方が強い。
今回の探査の最大の目的は、( 3 )などの有機化合物を見つけ出すことだ。特に、( 3 )はつながるとペプトンとなり、最終的にはタンパク質になる物質である。タンパク質は生命を形づくる重要な物質であるため、( 3 )の存在は、生命が存在した証拠となりうると考えられている。
(1)文中( 1 )~( 3 )に適切なことばを入れなさい。
(2)下線部の呼吸について、次の文の( )に適切なことばを入れ、文を完成させなさい。
「呼吸とは、栄養分を分解し、生物の生活に必要な( )を取り出す反応である。」
(3)水または水溶液の性質として正しいものを選び、ア~オの記号で答えなさい。
ア 水から氷になると、体積は増える。
イ 水の凝固点と融点は異なる温度である。
ウ 水溶液は透明で、にごっていたり、色がついていたりすることはない。
エ 水に溶けている固体は、ろ紙一手よってこし取ることができる。
オ 温度が上がるほど、気体は水に溶けやすくなる。
(4)ヒトが、口から取り入れたタンパク質を、最初に消化する消化液の名称を答えなさい。
理科の2013年の話題と言えば金環食で、予想通りいくつかの学校で出題されましたが、惑星探査や宇宙観測に関する話題も出題されることは少なくありません。
時事問題というと、社会ばかりに目が行きがちですが、理科でも時事問題は出題されることが多く、注意しておく必要があるでしょう。
(解説と解答)
(1)キュリオシティが向かったのは火星です。文中のバイキングはアメリカが打ち上げた火星探査機です。
( 2 )はその後の「光合成を行う生命の存在を探る実験」から二酸化炭素とわかるでしょう。光合成は二酸化炭素と太陽光から酸素と栄養を作るので、土に光をあてて二酸化炭素が吸収されれば、生物が光合成をしている可能性がある、つまり生物が存在するという可能性を探ることができるのです。
( 3 )はちょっと難しいと思いますが、アミノ酸です。これはその後の文章で、「特に、( 3 )はつながるとペプトンとなり、最終的にはタンパク質になる物質である。」と言っていますが、これはタンパク質の消化の逆のルートです。タンパク質を人間は最後にアミノ酸という形で吸収します。そこに気が付けば、答えられたでしょう。
(答え)1 火 2 二酸化炭素 3 アミノ酸
(2)呼吸は蓄積された栄養分を分解してエネルギーを取り出す反応です。
(答え)エネルギー
(3)アは○ イ 水の凝固点は0° 融点も0°ですから×。ウ 水溶液には色がついているものもあります。×
エ 溶け残っているものがろ紙に残ります。× オ 気体は温度が低いほどよく溶けるものが多くなります。×
(答え)ア
(4)タンパク質を最初に消化するのは胃ですから、胃液です。
(答え)胃液
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