■算数の問題をとくときに、非常に小さなスペースで解く子がたまにいます。こういう子は最初のうちはできますが、やがて問題が複雑になってくるにつれてミスを連発するようになります。解く過程が面倒なので、ミスがおきやすいのですが、小さく書くとそれをみつけにくくなります。
■そこで私はノートはなるだけ大きく使うということを子どもたちに勧めてきました。基本的には1問1ページ。もちろん計算問題などは何題かまとめてやってもいいのですが、文章題は基本的に1問1ページです。
■そうすると、かなりのスペースを使うことができますから、図やグラフもかけるし、その後解説を写したりすることもできます。また計算のスペースもとることができますから、たて型の計算式も書くことができます。
■まだ勉強が始まったばかりのころには方眼のノートをすすめます。これはマス目がはいっているので、グラフや表をかくときにも便利です。子どもたちがグラフや図をかけるようになるためには、まず最初に授業の解説や参考書、問題集から写す作業を実際にやることです。そうすれば、この線が何を意味しているのか、わかりやすくなります。
■参考書や問題集の解説を読むだけでは、なかなか力がつきません。解説を写したり、もう一度解きなおしたり、自分の机で自分のペースでやることによって、確実に考える力がついいてくるのですから、たくさんの問題をやらせようと思わず、じっくり取り組ませてあげてください。(田中 貴)
(2005年3月29日)