第67回 首都圏 中学受験の全体像

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■森上研究所が2000年からの2月1日の受験者数や受験率、定員などのデータをまとめています。

2月1日 私立受験者数の推移と募集定員及び受験率

■このデータを見ると、受験者が増え始めたのは平成15年。この前年に実は小学校での週休2日制がスタートし、指導要領の変更が行われ、ゆとり教育が最終ステージになった年でした。やはり公教育に対する不安が大きくなり、受験率も上昇していきます。

■平成19年に受験者は43716人とピークを迎えますが、平成20年にリーマンショックがあり、かつ指導要領の変更が発表されました。いわゆるゆとり教育が終わります。受験率は平成20年がピークですが、これは平成20年の生徒数が減少したからで、この後は減少に転じて、平成24年は37716人。平成15年の状況に戻ってきています。

■平成15年の1都3県の6年生は約28万人。2013年の6年生は約29万6千人。2012年とあまり変わりません。平成14年前後と生徒総数がそれほど変わりませんので、だいたい受験者は33000人程度に、受験率は11%~12%に落ち着いてくるのではないかと思います。

■つまりこれまでが「ゆとり教育」による「上昇期」であって、今後はある程度落ち着いていくだろうと思われます。

■2013年の男女上位校の初日受付、ならびにフェリスの最終数を見てみると以下のようになります。
桜蔭=458名(昨年初日=502名)女子学院=619名(昨年初日=632名) 雙葉=365名(昨年初日=387名)フェリス=466名 締切(昨年最終 416名)
麻布=609名(昨年初日=602名) 開成=1006名(昨年初日=928名) 武蔵=317名(昨年初日=361名) 駒場東邦=488名(昨年初日=557名)
四谷大塚 入試情報センター調べ)

■平成15年と比べて、公立一貫校の受検生は増えているのですが、やはり試験内容が違うので両方を狙う生徒がそこまで大きくはないせいか、私立受験の割合に対する影響はさほどではないと思われます。すでに公立一貫校の倍率は7倍程度に膨らんでいますので、これ以上はなかなか増えないでしょう。

■倍率はそれほど変わらないので、あとは子どもに合う学校をしっかり選んでじっくり狙っていってほしいと思います。

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