中学受験の道のりは長く、子どもたちが一息つきたくなる時期がやってきます。多くの場合、学年でいえば5年生の春先から初夏にかけて、勉強への集中力が緩みがちになる傾向があります。生活のリズムに慣れた頃、受験までの時間がまだあると感じてしまい、気持ちがどこか遠くへ行ってしまうのです。これは決して珍しいことではなく、多くの子どもが通る通過点とも言えます。
この時期は、親御さんも子どもも何とかしなければと焦りがちですが、ずっと緊張感を保つことは現実的ではありません。心身のバランスを考えれば、適度に緩む時間も必要です。弓を引くときの弦のように、緩める時期がないと力を正しく発揮できなくなるのです。大切なのは、その緩みの中でも小さな歩みを止めないこと。短時間でもいいので、毎日決まった課題をこなす習慣を続けることが、後の成長につながります。
例えば、朝に計算問題を数問解く、学校から帰ったら国語の漢字を数文字覚えるといった、簡単で続けやすいルーティンを設けるのが効果的です。この程度なら負担にならず、習慣化しやすいものです。親としては「終わるまでは寝かせない」という強い決意が必要かもしれませんが、これが継続の鍵となります。途中で止まってしまうと、再び動き出すのに大きなエネルギーが必要になるからです。
もちろん、熱心に取り組む子もいますが、すべての子どもがそうではありません。それを否定せず、あえて小さな一歩を毎日積み重ねることを大切にする姿勢こそが、やがて大きな成果を生み出します。季節が進み、夏や秋が近づくにつれて、自然と勉強への意欲が戻ってくるものです。その時に備えて、今は日々の積み重ねを大切に見守りたいものです。
塾のペースから脱却して、まずは確実に自信を取り戻す、という方法もあります。こちらもあわせてご覧ください。
