社会についても考えておきましょう。
社会は確かに暗記科目で、知識を覚えれば得点できる問題は多くなっています。
しかしながら、受ける学校によってはまったく違うパターンの問題を出題している場合がありますので、社会も十分に下調べをしておく必要は当然あるのです。
特に最近増加傾向にあるのは、資料を読んでその設問に答えるというものです。歴史の説明資料は知識を持っている場合があるので、比較的わかりやすいと思いますが、時事問題や現代社会についての資料となると、通りいっぺん、知識を覚えたからといって資料を理解できるわけではないし、また記述で答えるとなればそれなりの対策をしておかなければならないのです。
特に男子受験上位校は、単に知識を問う問題を出題しても子どもたちの間に差がつかないので、自分の意見を述べさせたり、歴史事実を説明させたりしています。問題は、どの学校を受験するかによって自ずと社会の対策も早く始めなければいけない場合もありえるのです。
先日の話の中で算数>国語=理科の計算問題>理科、社会の知識という優先順位をお話しました。全体としてはその通りですが、受験する学校によっては社会の対策も優先しなければならない場合がありますから、注意が必要です。
その意味でも、少なくとも第一志望を夏前に決めておくとその後の戦略を立てることが可能になってくるでしょう。
さて次回は夏を見据えて、これらの学校別対策をどう計画化するかについてお話していきたいと思います。