第33回 志望校が決めきれない

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■ そろそろ夏が近づいてきているし、塾の先生からも「第一志望は?」と聞かれるのだが、決めきれない、と思っておられるご家庭もあるかもしれません。

■ 4年生から説明会も聞いてきたし、いろいろ調べたのだけれど、「ピン」とこないのです。いくつか、要因はあるでしょう。

■ 要因1 成績が不安定。ここを狙いたいのだけれど、そこまで伸びるか、不安。だったら、もっと現実的な第一志望にした方が良いのではないか。

あまりかけ離れてしまうと、仕方がない部分はあるのでしょう。やはり偏差値で20以上離れてしまうと、厳しいかもしれません。ただ、逆転した子どもたちもたくさんいます。結局5年生や6年生の前半までは、勉強しているとはいっても「入りたい」と思って勉強していない子もいるわけです。ところが「絶対に入る」と思って勉強すると、当然逆転は可能なところはある。問題はそれを受け入れるか、受け入れないか、ということだろうと思います。私は基本的に「やってみる」べきだと思っています。子どもがまだ小さいうちですから、むしろ積極的に成長を期待した方がいいだろうと思うからです。まだ高校受験も大学受験も残っているわけだから、挑戦できる機会はあるわけで、まずは失敗を恐れず狙ってみる、ということが必要だと思います。

■ 要因2 子どもに本当に合うか、自信が持てない。

スクールカラーも自由だし、雰囲気も明るいし、先生たちも親切だし。でも、本当に自分も子どもに合うか自信が持てない、という場合もあるかもしれません。実際に、子どもたちの成長に大きな影響を与える6年間なり10年間なので、当然、気になることではあると思うのです。また自分が育った学校ならまだしも、結局は人から聞いた話でしか判断できないので、さて、と思われる方もいらっしゃるかもしれない。しかし、100点満点の結果はなかなか得られないだろうと思います。そしてそれで充分です。
親がある程度良いと思ったならば、そこに向かってがんばる方が良いでしょう。もちろん、入学した後、多少、問題が出てくるケースはあります。しかし、それは出たときに考えれば良い。心配しすぎると決められなくなります。むしろ、ここは決めることが大事なので、よーし、ここにしようと気合をいれていただければ良いのではないでしょうか。

■ 要因3 本当は違うコースが・・・

ある子はバイオリンが好きで長く習っていました。そして先生からも才能が認められきている。しかし、中学受験をしなくちゃ、と思ってここまで来たが、「本当はバイオリンをがんばらせた方が良いのかも」と心の中で引っかかっている、というような場合があるかもしれません。それは「バイオリンで食べていけるか、わからない」という親心があるからですが、本人が本当にその道に進みたいのであれば、親として応援してあげるべきではないかと思います。途中まで私の教室に通っていたお母さんもそういうお母さんでした。私は本人が望んでいるコースを歩ませてあげた方が良いのではないか、というお話をして、結局
「子どもの人生なので、子どもが良いと思うことを応援することにしました。」
ということで、中学受験自体をおやめになりました。私はそれで良かっただろうと思います。中学受験ばかりが道ではありませんから。

■ ということで、決めきれない場合があるかもしれませんが、要因3でなければ、そろそろ「えい!」と気合を入れて決めてしまわれると良いだろうと思います。まず、ここを狙うんだ、という気合は子どもにとっても、お父さん、お母さんにとっても大事なエネルギーになりますから。

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