2019年暁星中学の問題です。
ゾウリムシに関する次の文章を読んで、以下の設問に答えなさい。
ゾウリムシという生物がいる。ゾウリムシは全長およそ0.2mmで、けんび鏡で観察すると、図1のようなすがたをしている。ゾウリムシは、aメダカのえさとして飼育することがある。ペットボトルに緑茶を入れ、ミネラルウオーターで3分の1にうすめたところに、ゾウリムシがいる液体を1mLほど入れ、bふたを閉めずにアルミホイルをかぶせて置いて、20℃に保つ。すると、お茶の成分を栄養にした細菌が増え、その細菌を食べてゾウリムシが増えていく。ゾウリムシは水面近くの少し暗いところに集まる性質があるので、ペットボトルの液面付近に小さな点のようなものがたくさん集まっているのが観察できる。実際に、30日間飼育し、その期間中、3日おきにc100mLあたりのゾウリムシを数えたところ、図2のようになった。
(1)下線部aについて、メダカは背骨がある生物のなかまです。次の生物のうち、背骨がある生物のなかまに含まれるものを下のア~カからすべて選び、記号で答えなさい。
ア.カメ イ.イカ ウ.ミミズ エ.ニワトリ オ.カブトムシ カ.カエル
(2)下線部bについて、なぜ、ふたを閉めてはいけないのですか。解答用紙の空らんに適切な語句を入れなさい。
【解答欄】ふたをしめると( )が不足してしまうので。
(3)下線部Cについて、ゾウリムシを数えるときに注意すべきことについて、次の2点が挙げられます。なぜ、そのようにしなければならないのか、理由をそれぞれ説明しなさい。
① 数える前にペットボトルのふたを閉め、よくふりまぜなければならない。
② 100mLあたりのゾウリムシの数を数えるときは、ペットボトルの水をl mL取り、その中にいるゾウリムシを数え、数字を100倍する。
(4)図2を説明した次のア~エの文章のうち、正しいものを2つ選び、記号で答えなさい。
ア.1~4日目でほとんど増えていないのは、ゾウリムシに食べる能力がないためである。
イ.4~10日目で急に増えるのは、ゾウリムシの食べるものが数多く存在するためである。
ウ.13~19日目では、ゾウリムシが死ぬ数よりも増える数の方が多い。
エ.19日目以降で急に減るのは、細菌の栄養となる成分が少なくなってきたためである。
(5)「緑茶」、「20℃に保つ」というところに疑問を感じ、入れる飲み物の種類や温度がゾウリムシの増え方にどのような作用を及ぼすかを実験して調べてみたいと思いました。実験についてのべた次のア~エの文章のうち、正しいものを2つ選び、記号で答えなさい。
ア.温度の作用を調べるためには、20℃に保つ緑茶と30℃に保つ緑茶を用意して、増え方を比べればよい。
イ.20℃に保つ紅茶と30℃に保つ麦茶を用意して、ゾウリムシを増やすと温度の作用を調べられる。
ウ.飲み物の種類の作用を調べるには、緑茶と紅茶と麦茶を用意して、異なる温度に置いておく必要がある。
エ.緑茶と紅茶と麦茶をすべて20℃に保ち、ゾウリムシを入れて増え方を比べると飲み物の作用が分かる。
【解説と解答】
(1) セキツイ動物はカメ、ニワトリ、カエルです。
(答え)ア,エ,カ
(2) ふたをしめてしまうと、酸素が不足します。
(答え)酸素
(3) ①はちらばりを均等にするためです。②は正確にたくさん数えることができないからです。
(答え)
① ペットボトル内でゾウリムシの数にかたよりがあり,均等にする必要があるから。
② 100mLあたりのゾウリムシの数は非常に多く,正確に数え切れないから。
(4)4~10日目で急に増えるのは、ゾウリムシの食べるものが数多く存在するからです、また19日目以降で急に減るのは、細菌の栄養となる成分が少なくなってきたためです。
(答え)イ・エ
(5)アのように比較実験をする必要があります。エも緑茶とほかのお茶との比較実験をします。
(答え)ア・エ
最後の追い込みにご利用ください。
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