現代社会に関する問題

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2019年豊島岡の問題です。

次の文章を読んで問いに答えなさい。

死刑判決を受けていた人が再審を求めていた事件について、(ア)再審の棄却が東京高等裁判所で決定されるということがありました。日本国憲法では、判決が確定した事件について再び裁判をすることはできないとしていますが、「疑わしきは被告人の利益に」という原則のもと、新たな証拠が見つかったものなどに関しては再審が認められています。死刑判決が下された事件でも、再審で無罪を勝ち取った例があります。そもそも、死刑に対しての批判は根強く存在します。国際人権規約にも死刑の廃止は盛りこまれ、国家といえども人の命は髯ってはいけないという見方が国際的な潮流となっています。このような状況にありながら、日本では今のところ、死刑廃止に関する(イ)国際条約を認めていません。凶悪犯罪の影響などから、世論調査によると死刑を容認する意見が半数以上を占めており、昨年には、(ウ)地下鉄サリン事件などを首謀した全死刑囚の死刑執行が完了しました。しかし、現在は刑事裁判に(エ)裁判員制度が導入されており、一般国民が裁判員として人の命を奪うかどうか判断することが強いられる場合もあります。
このように、一般国民に関わる問題は、こうした(オ)司法制度だけではありません。昨年、(カ)国会ではいわゆる(キ)法案力河決され、話題を呼びました。この法律ができたことで政府は(キ)を含む統合型リゾート(IR)によって(ク)経済成長を期待していますが、一方、ギャンブル依存症に陥る国民が出てくる恐れなどの懸念から反対も根強く、ギャンブル等依存症対策基本法案もあわせて検討されました。
日本国憲法には、何を考えてもよいという(ケ)精神の自由が国民に保障されています。このように、様々な問題が国民に関わっている以上、私たち一人ひとりが色々な問題について考え意見を持ち、発信することが大切になってきます。

問1.下線部(ア)について、一般に高等裁判所が下した判決に不服かおる場合、最高裁判所に訴えることを何といいますか、漢字で答えなさい。

問2.下線部(イ)について、条約を外国と結ぶのは国会・内閣・裁判所の三つのうちのいずれかですが、その機関の仕事として適当なものを次から一つ選び番号で答えなさい。
1.最高裁判所長官を任命する。
2.内閣不信任を決議する。 
3.法律を制定する。
4.法律が違憲かどうか判断する。 
5.予算案を作成する。

問3.下線部(ウ)は1995年3月に起きた事件です。その年の1月には多数の死傷者が出た大きな災害が起きています。その災害を何といいますか、漢字で答えなさい。

問4.下線部(エ)について、裁判員に選ばれる条件として正しいものを次から一つ選び番号で
答えなさい。
1. 18歳以上で税を納めていること。    
2. 18歳以上で健康であること。
3. 20歳以上で選挙権をもつこと。     
4. 20歳以上で労働していること。

問5.下線部(オ)について、近年の司法制度の改革について説明した次の文のうち、あやまっ
ているものを一つ選び番号で答えなさい。
1.司法に国民の意見を反映できるような改革をしている。
2.弁護士・検察官・裁判官を育成するための大学院を設置した。
3.裁判を慎重に行い、あやまった判断を減らすため四審制を検討している。
4.借金などの問題を法によって解決するために、必要な情報やサービスが受けられる機関を設置した。

問6.下線部(カ)に関連して一般法案について説明した次の文のうち、あやまっているもの
を一つ選び番号で答えなさい。
1.法案は内閣か国会議員が作成し、衆議院・参議続どちらに先に提出してもかまわない。
2.本会議で出席議員の過半数の賛成により可決される。
3.衆議院と参議院で異なる議決をした場合、必ず両院協議会を開かなければならない。
4.可決・成立した法律は天皇が公布する。

問7.空らん( キ )にあてはまる語句をカタカナで答えなさい。

問8.下線部(ク)について、経済成長をはたし好景気になった時の状況の一般的説明として、
正しいものを次から二つ選び番号で答えなさい。
1.消費活動が増加する。       
2.倒産が増加する。
3.物価が上昇する。         
4.賃金が減少する。

問9.下線部(ケ)について、精神の自由にあてはまらないものを、次から一つ選び番号で答え
なさい。
1.宗教を信じることを強制されることはない。
2.どのような研究や学問をしてもかまわない。
3.自分の意見を述べたり発表したりすることは自由である。
4.自分の住みたいところに住み、職業を選ぶことができる。

【解説と解答】
問1 第1審から第2審が控訴、第2審から第3審が上告です。
(答え)上告
問2 条約の締結は内閣の仕事ですから、5
(答え)5
問3  阪神・淡路大震災は1995年1月17日に発生しました。
(答え)阪神・淡路大震災
問4 20歳以上で選挙権を持っていることです。
(答え)3
問5 あやまっているものです。四審制の検討は行われていません。
(答え)3
問6 再度衆議院で3分の2の賛成で可決された場合は可決されます。
(答え)3
問7 カジノはギャンブルが公的に認められた施設です。
(答え)カジノ
問8 好景気ですから、消費活動は活発化し、物価が上昇します。
(答え)1・3
問9 4は経済的自由権。
(答え)4


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