2019年の首都圏入試では、いわゆる複数回入試の実態は以下のようになりました。
1回 25校 8.6%
2回 32校 11.0%
3回 44校 15.1%
4回以上 191校 65.4%
1回だけの入試はすでの25校しかありません。2回入試までを含めても20%行かない。4回以上の募集をする学校が全体の65.4%、と定員を分けての入試が行われているのです。
1回だけにすると、定員を満たせない、あるいは生徒のレベル低下を招く可能性がある、ということでこういう事態になっているわけで、実はここにも少子化の影響は出てきています。
その分、受験校選びは非常に複雑になっているところがあります。
例えば来年から田園調布学園が2020年から2月1日の午後に算数1科入試を加え、合計で4回のグループに入ることになりました。
田園調布学園2020年入試
定員を見ると
2月1日午前 80名
2月1日午後 20名
2月2日午前 70名
2月4日午前 30名
ということになり、1回入試でやれば200名の定員が細分化されています。例えば2月1日の午後入試はかなりの倍率になるだろうし、2月4日も同じ。
2月2日午前も2月1日に上位校を受験した子どもたちが、併願校として受験するとすれば本来第一志望としている子どもたちは2月1日を受験することになるわけですが、しかし、今回の処置で2月1日の定員が減少したわけで、そうなると併願校を含めどう受験するか、熱望組は全部の試験を受けるべきか、などいろいろ考えないといけないことが増えてくるわけです。
今の中学受験はこの意味でも複雑になってきています。
一方で2月1日から2月5日までの5日間でほぼすべての学校の受験が終わってしまう現状から考えれば、この5日間にどう受験させるか、ということは非常に難しい選択になる。
この辺はこれからしっかり研究をしていかないといけないところですが、まずは第一志望をしっかり決めて、そこに狙いを定めていくことが大事です。併願校は秋の摸擬試験でいろいろ変わっていくでしょうから、今はまずどこを狙うのか、しっかり絞り込んでいくことが大事だろうと思います。
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