記述問題の採点

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 最近は記述問題を出題する学校も増えてきました。記述については、過去問などで練習していることと思いますが、問題は採点基準。子どもにはなかなか採点できないので、保護者のほうが丸付けをされていることと思います。

 入試の場合、採点基準を細かに決める学校と教員の裁量に任す学校とあるようです。が、まずは採点しやすい、あるいは読みやすい答案であるかが大事です。入試では答案はかえってきません。だから汚くて読めないと判断されても反論のしようがないのです。誰が読んでもそう読めるような読みやすい答案を書かなければなりません。

そのためには3つのことを実行させる必要があります。
(1)字をていねいに書かせること。上手な字は必要ありませんが読みやすい字でなければなりません。
(2)一文は短くすること。一つの文は一つのことをいえばよいのです。
(3)結論を先に書くこと。時間切れにならないように構成を考えて書く必要があるでしょう。

 さて、採点ですが、これはもし塾の先生が対応してくれるのであれば、ぜひお願いしましょう。やはり専門の先生に採点してもらうのが一番ですし、採点していただければ、
「こういう点を注意するように」
という添削や注意を聞くことができます。むしろこういう勉強が子どもの記述対策には有効なのです。ただ、たくさんの子どもたちがいる塾ではなかなか対応してもらえない場合もあるでしょう。その場合、親が採点をすることになりますが、先ほど書いた3つの注意点を考えて採点してください。内容はだいたいあってれば○で結構です。それよりも先の注意点ができているかどうかをチェックした方が良いでしょう。お母さんが読んでもわかりにくいものは、学校の先生が読んでも同じこと。
「何を書いているかわからない」
答えにならないように注意することです。

 記述問題は書き慣れることが大事ですから、入試までなるべく練習する機会を多くするようにしてください。

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