10年前に比べると、受験準備期間は平均的に1年間長くなりました。
以前は4年生の3学期から塾に行く、というのが普通でしたが、今は3年生の3学期から塾に行く、というのが一般的になってきた。
しかし、世の中は少子化です。10年前の方がよほど受験生は多い。
では、受験準備期間が2年から3年になって子どもたちの力は上がったのか、といえばどうもそう思えないところがたくさんあります。
ひとつは早くから消耗戦を強いられる、ということで、子どもたちの自信ややる気がなくなってくるケース。組み分け試験を毎月受けてもクラスは上がらず、お父さん、お母さんから叱咤激励を受けるものの、子どもは「もう無理」と思っている。
3年生の3学期からいろいろ教えられるし、たくさん課題を与えられるが、そんなことを処理する練習をしていないから、終わらない。特に自分で勉強する習慣がついていない場合は、当然ここがひとつの壁になるわけで、そのうち組み分け試験さえ、適当にやればいいや、という感覚になってしまう。
たくさんやれば、できるようになる、と考えがちですが、子どもたちはまだ小さいので、その段階、段階に合わせた適切な量や内容を学習していく方が、無理なく伸ばすことができる。今は、どちらかといえば全員が飛び級をやっていて、それは無理だろう、と思えるところが多々あるのです。
飛び級は誰もがやればいいという話ではない。むしろじっくりていねいに勉強して、力をつけていく子どもたちも多いもの。その方が子どもの力を伸ばせるケースも多いのです。だから、慌ててはいけない。
塾のペースについていけない、というのは塾の都合で作られただけのこと。
子どもそれぞれに合うペースで勉強していけばいいのです。最後、入試に間に合えば良いのですから。
受験で子どもと普通に幸せになる方法、本日の記事は
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