第68回 お母さんは気持ちをネガティブにしないと決めましょう。

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    6年生になると、これからどんどん模擬試験が行われます。
    成績には、点数の他、順位、偏差値、合格可能性が出てきます。
    親とすれば、合格可能性にどうしても目が行く。ここで「20%未満」とか、「志望校の変更がのぞましい」とかまあ、そういう記述を見るたびに、気持ちは暗くなっていく。まあ、気持ちはどんどんネガティブに入っていくでしょうね。
    「全部落ちたらどうしよう」とか。「今のうちに、志望校を変えようかしら」とか。「何か打つ手はないの?」と考え、塾を増やす、家庭教師を頼む、個別指導をいれる。
    まあ、いろいろなことが頭をよぎると思いますが、しかし、まずそれは振り切りましょう。
    「うちの子だから、何とかする。」
    「結果が出たら、次を考えればいい」
    多少なりとも楽観的な考えでいる方が子どもたちにとってはいいのです。お母さんはあまり気づいていないことなのですが、子どもたちはお母さんを良く見ています。だから、お母さんが暗いと
    「まずい、落ちるかも」
    と本人がネガティブになってしまう。こういう家庭にお父さんは早く帰ってきません。
    だから、まずこれから半年、お母さんは「明るく、元気に」行ってください。なに、決めればいいのです。気持ちを絶対にネガティブにしないと。
    決めてもネガティブになります。だから振り払う。「いけない、いけない。私がネガティブになれば、子どももネガティブになるんだった。」とそういい聞かせてください。
    その上で冷静に手を打ちましょう。
    何が不足しているのか、何をすれば合格ラインを突破できるのか。一方で子どもを観察して、本当に第一志望をあきらめているようなら、志望校を考え直すとか。手をうつのはあくまで「冷静に」です。そのためには気持ちがネガティブになってはいけない。
    これからの半年が、受験では最も大事な時期です。この半年で劇的に成績を上げてくる子が結構います。だからこそ、お母さんが気持ちをネガティブにしてはいけない。あくまで「積極的に」「そしてやや楽観的に」物事を考えてください。
    (ややというところがミソです。楽観的になりすぎると、これまた見えなくなりますからね。)

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