最近の入試問題は、どの科目も文章が長いので、国語力が重要だというお話は昨日、goo版でお話しました。しかし、それと同時にその問題に対してしっかり集中できるか、ということも大変大事な要素です。
元気な子どもたちが、組み分け試験で成績を上げないと、元気な分が言い訳にまわります。これはお父さん、お母さんの対応にもよるでしょうが、「言い訳」を言わないとすまない、という状況になると、元気な分だけ活発にしゃべります。
元気なことはとてもいいことなのですが、マイナス方向に向かう分だけ、実は問題への集中力も減っていくのです。シンプルに問題に集中すればいいのが、いろいろなことに気が散ってしまう。
先日、ある子が試験を終えて、一言
「これ、難しいでしょう。」
といいました。
難しいというのは最初からわかることですから、集中力のない子だとすぐ騒いだり、口にしたりしてしまう。しかし、その子は最後までじっくり考えた上で、「でもやっぱり難しいわ」という感想を述べたわけなのです。
こうなってくると集中力がでてきた証拠でもあるのですね。
入試が近づいてくると、集中力が出てくる子と気が散漫になる子とパターンが分かれます。が、気が散漫になる子は明らかに危ない。その意味で、あまり結果を気にすることなく、シンプルに問題に集中できる心理状態にしてあげることが必要です。