2016年桐朋中学の問題です。
①~④の4つのビーカーにそれぞれ2%の塩酸を73g入れ、これらに、ある濃度の水酸化ナトリウム水溶液を、①には20g、②には40g、③には60g、④には80g加えました。その後、①~④のビーカーをそれぞれ加熱して残った粉の重さを量り、次のようなグラフを得ました。以下の問いに答えなさい。なお、答えが割り切れない場合は小数第三位を四捨五入し、小数第二位まで求めなさい。
問1 水酸化ナトリウム水溶液を加えた後の①のビーカーを加熱したとき、残った粉の名称を答えなさい。
問2 水酸化ナトリウム水溶液を加えた直後の①、②、③のビーカーに、BTB溶液を加えたときの色をそれぞれ答えなさい。
問3 水酸化ナトリウム水溶液を加えた直後の①のビーカーに石灰石を加えたとき、発生する気体の名称を答えなさい。なお、気体が発生しない場合は×を書きなさい。
問4 水酸化ナトリウム水溶液を加えた直後の④のビーカーにアルミニウムを加えたとき、発生する気体の名称を答えなさい。なお、気体が発生しない場合は×を書きなさい。
問5 水酸化ナトリウム水溶液の濃度は何%ですか。
(一部省略しています。)
【解説と解答】
中和の問題です。水酸化ナトリウム水溶液40gのところで、グラフが変化していますから、ここで塩酸がなくなり、あとは水酸化ナトリウムが増えていくと考えられます。
問1 最初に出てくるのは塩化ナトリウム(食塩)です。
(答え)塩化ナトリウム(食塩)
問2 ①は塩酸が残り、②は中和 ③は水酸化ナトリウムが残ります。
したがって①は酸性、②は中性、③はアルカリ性になるので、BTBは黄色、緑、青の順になります。
(答え)①黄色 ②緑色 ③青色
問3
①は塩酸が残っているので、石灰水を入れると二酸化炭素が発生します。
(答え)二酸化炭素
問4
④は水酸化ナトリウム水溶液がありますから、アルミニウムを入れると水素が発生します。
(答え)水素
問5
水酸化ナトリウム水溶液の濃さは②と④の差で測ります。
水酸化ナトリウム水溶液40gが増えたとき、固体は1.6g増えていますから、1.6÷40×100=4
(答え)4%
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