僅差の勝負

本番は、それぞれの学校で、やはり力の似通った子どもたちが受験します。

まあ、それほど大きく力が分かれるとは考えにくい。それぞれがこれまでの成績をある程度考慮した上で受験しているわけですから、受験層はかなり近いものだと思った方が良いでしょう。

だから、ちょっとした差で合否が分かれる。

良く引き合いに出すのは複数受験機会がある学校。第1回、第2回、第3回と定員を分けて募集する。そうすると、まあ、第1回が普通はやさしくて、第3回が難しい、ということになるわけですが、そのやさしい第1回に落ちて、第3回に合格する、というケースも多々見られる。

そういう子は第1回では多分、ミスをしたり、力が出なかったところがあるのでしょう。しかし、さすがに受験機会が増え、かつこれで最後だ、という思いもあるから、第3回目で力を発揮してしまうこともある。

したがって、これからはいかに自分が取れるはずの得点を落とさないようにするか、に注力すべきなのです。

自分が出来る問題は確実に得点する、これが出来るようになると合格可能性は一段と高くなります。


今日の一問(算数オンライン塾から)

10月15日の問題(文章題)

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負担は右肩上がり

学校は新しい問題をいろいろ考えます。

それに対して、塾は当然対策を考えていく。ある学校に出た問題はパターンを変えて、他の学校に出る可能性もあるわけだから、当然、やるべき問題がどんどん増える。

つまり中学受験の負担は必ず増えていくものなのです。で、それを無制限に増やしていいわけがない。

子どもたちの体力に限界もあるし、やれることには限界がある。

ここをどう折り合いをつけるか、が問題なのです。昔通り塾に通って対策をしていたら、通塾日はどんどん増える結果になるでしょう。

中学受験は小学校中心に対策を組むのではなく、塾が中心になって対策が組まれるから、あくまで塾の考えで子どもたちの負担が決まっていく。週5日でも大丈夫だ、と塾が考えてしまえば、そうなるわけですが、当然それは子どもたちにとって大変を通り越してしまうところはあるわけです。

だから常に家庭が考えていかないといけない。

「本当にこれは要るの?」「もっと効率の良い方法はないの?」

みんながやっているからを卒業して、もう一度考え直してほしいと思います。


今日の一問(算数オンライン塾から)

10月14日の問題(数の性質に関する問題)

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家で勉強したい

この時期、塾に行きたくない、という子が出てきます。

「え、いじめられてるの?」と心配になるかもしれませんが、実はそうではない。

自分の課題が明確になってきたので、そこに手を打ちたいからです。塾に行っていれば良い、というのは本人の意識がまだまだ受け身である証拠。

一方、意識が上がってくると、「ここを解決しないと受からないなあ」という思いが段々募ってきて、それで家で勉強したい、ということになるのです。

つまり、それは非常に良い兆候。

だから、本人が納得のいくような段取りを取ってあげることが大事です。本人の意識が成長した証拠です。


今日の一問(算数オンライン塾から)

10月13日の問題(場合の数)

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