合格可能性20%は悪くない

模擬試験を受験すると合格可能性という数字がはじき出されてきます。

この数字は概ね以下のようなイメージのもとで作られています。

模擬試験を主催するところでは、模擬試験の結果と合格者の追跡調査をします。追跡調査が充分でない場合でも、自塾の生徒は合格実績を出しますから、どこを受けてどういう結果であったのかのデータは毎年蓄積します。それを元に、上から受験生を並べて、初めて合格者が全体の20%を超えるところをA、80%を超えるところBとしてこの偏差値を用いて判定をしているわけです。

で、AとBの間は概ねそんなに大きくない。平均するとだいたい10ポイントぐらいでしょうか。

例えばBが65だったとすると、Aが57から58ぐらいになることが多いわけです。

もしそういうデータであれば、57未満はすべて合格可能性20%未満ということになります。

だからこの層が一番厚いわけです。で、もう少し差をつけてもいいんじゃないか、と思うものの、厳然とそういう切り方をされているから、57であろうと45であろうと、20%未満に変わりはないわけです。

ということで、この数字を見ることがこれから多くなるかもしれませんが、決してビビッてはいけません。

20%以上になる数値(すなわち図のA)はいろいろですが、それでもAとBの間は本当に狭いので、まずは当面Aをめざしましょう。


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消耗戦に引き込まれない

塾は昔から「不安産業」と言われます。

お父さん、お母さんを不安に陥れて、それで授業を取らせる、というイメージがあるからでしょうか。ただ、これは今もずっと続いている流れなのです。

安心させてあげない。不安にさせる。だから、組み分け試験があるのです。

このままだと、志望校には合格しませんよ、と毎月言われているようなもの、かもしれませんね。だから、やれ授業をとれ、個別をとれ、家庭教師をつけろ、ということになる。

しかし、まずは根本的に子どもが自分で勉強する体制になっているかを考えてみてください。

ただ勉強しなさい、と言われてやらされているだけでは、なかなか問題は解決しません。それでさらに家庭教師を雇っても元々逃げ腰なのだから、さらに逃げようとするだけなのです。

本当は自信をつけさせて、やる気にさせて、自分で勉強できるようにしていかないといけない。そこが今は、間違っていると言っても良いのです。

消耗戦に引き込まれずに、まずは子どもたちのやる気をどう育てていくのか、を考えてみてください。


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どの学校の過去問をやるか

受験する学校は平均すると5~6校ぐらいですが、それを全部10年分、4教科ということになると、大変です。

だから優先順位を決める、回数を決める、必要があります。

第一志望は最低2回、できれば3回10年分やりたいですが、安全校は3年分2回ぐらいやれば良いでしょう。1回でも良いかもしれません。

その軽重をしっかり考えておく必要があります。

また摸擬試験の成績によって受ける学校が変わる可能性もあるので、まずは変わらない学校から順に進めていきましょう。

なので、第一志望は変えない、が基本なのです。


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