「やっている」の水準をかみ合わせる

中学受験は、お母さんの受験でも、お父さんの受験でもない。お子さんの受験なのです。

親が一生懸命いろいろがんばっているのに。お金もかかるし。なのに、子どもはどこふく風。つい、いやみのひとつも言いたくなる、いや、その気持ち、よくわかります。
しかしながら・・・

子どもたちの常識はそんなもんなんですね。本人としたら、「遊びたいのも」我慢して、「ゲームも」しまって、勉強しているじゃないか、

という感じではないでしょうか。

だからお互い、「やっていない」「やっている」の水準が違うんです。ここを正さないとお互いのコミュニケーションがかみ合わない。

で、中学受験ですから当然志望校に合格することが目的です。だから志望校の入試問題ができないといけない。そのために、どういう勉強をしないといけないのか、お互いにそこをあわせていかないといけない。

一方、「うちの子、よくやっていると思うのです。」といわれるお母さんがいます。まあ、確かにその通りかもしれないが、そうではないかもしれない。

本人がやっている勉強が、確かに合格に導くものでなければいけないからです。

ただ何時間も勉強している、とか、何冊の問題集をやったから、で定量的に計るのは危険です。あくまで結果が出る方法でないといけない。

成績が悪いから叱るというのも、だからおかしい。

成績が上がっていないとすれば、複数の問題点があるからで、それは本人が気が付いていない問題であるかもしれないからです。

だから、冷静に状況を把握していかないといけない。子どもたちだけでその把握は無理なので、先生とも相談しながら的確な勉強方法を進めて、お互い「よくやっている」という認識になるようにしてください。


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暗記テキスト通りの問題は出ない

各塾とも、理科社会や漢字の暗記テキストを用意します。

もちろん、これは良く出る知識を覚えてほしいから、という事で宿題になったり、小テストが繰り返されたりするわけですが、案外こればかりにかかわってしまうことが多いのです。

しかし、暗記テキスト通りの入試問題はまずあり得ない。

つまり文章があって、その中に出てくる問いの答えが覚えた知識であるということが判断できなければいけないわけです。

ところが覚えなきゃ、と思うばかりに暗記テキストにずっと関わっていて、問題演習が進んでいないとこの力が養われない

だから常に入試問題をやりながら、並行して覚えていく、ということをやらなければなりません。

入試問題をやっていると、良く出る問題というのは繰り返しやるから、自然に覚えることも多い。常に問題演習と合わせて暗記テキストの勉強をしていくと良いでしょう。

暗記テキストを2周回してから、などと言っていないで、そろそろ始めていきましょう。



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浮力と力のつりあいに関する問題

2021年聖光学院の問題です。

長さ60cm の細くて軽い棒,重さ40gのおもり,金属Aや金属Bでできたいくつかの物体を使って,[実験1]~[実験6]をおこないました。あとの(1)~(9)の問いに答えなさい。ただし,金属Aと金属Bの密度はそれぞれ5g/cm3と4 g/cm3で,水の密度は1g/cm3とします。

[実験1] 図1のように,金属AでできたI辺が5cmの立方体の形をした物体①を水の中に沈めたときの,ばねばかりの示す値を調べました。

(1) ばねばかりの示す値は何gですか。

[実験2]図2のように,金属Aでできた直方体の形をした物体②と,重さ40gのおもりをつり下げたところ,棒は水平になりました。このとき,物体②は棒の真ん中から10 cm の場所に,おもりは棒の真ん中から20 cm の場所に,ばねばかりは棒の真ん中に結び付けられていました。

(2) 物体②の体積は何cm3ですか。

(3) ばねばかりの示す値は何gですか。

[実験3]図3のように,金属Bでできた直方体の形をした物体③と,重さ40gのおもりをつり下げたところ,棒は水平になりました。このとき,おもりは棒の真ん中から20 cm の場所に,ばねばかりは棒の真ん中に結び付けられていました。また,物体③の体積は25cm3でした。

(4) 物体③は,棒の真ん中から何cmの場所に結び付けられていますか。

[実験4] 図4のように,物体②と物体③を棒のX点とY点にそれぞれつり下げたところ,棒は水平になりました。このとき,ばねばかりは棒の真ん中に結び付けられていました。次に,棒を手で支えながら水に入れて,水中でも棒が水平になるようにしたあと,棒から手をはなしました。

(5)水中で棒から手をはなしたときの,物体にはたらく力や棒の傾き方について,正しく説明しているものはどれですか。次の(ア)~(カ)の中から2つ選び,記号で答えなさい。

  (ア) 空気中ではかった重さから浮力の大きさを引いた値を比べると,物体②の方が物体③よりも大きい。
  (イ) 空気中ではかった重さから浮力の大きさを引いた値を比べると,物体③の方が物体②よりも大きい。
  (ウ) 空気中ではかった重さから浮力の大きさを引いた値を比べると,物体②と物体③とで同じである。
  (エ) 棒のX点がY点よりも低くなるように,棒は傾き始める。
  (オ) 棒のT点がX点よりも低くなるように,棒は傾き始める。
  (カ) 棒は傾かないで水平のままである。

[実験5] 図5のように,重さ80 g の物体④と物体⑤をつり下げたら,棒は水平になりました。このとき,どちらの物体も棒の真ん中から20 cm の場所に,ばねばかりは棒の真ん中に結び付けられていました。次に,[実験4]と同様に棒を手で支えながら水に入れました。そして,手をはなしてしばらくすると,棒は止まり,物体⑤の一部は空気中に出ていました。

(6)物体④と物体⑤のうち一方は金属Aでできており,もう一方は金属Bでできています。この実験結果から,それぞれの物体がどちらの金属でできているかがわかります。その理由を説明した次の文章の( あ )~( う )にあてはまる言葉や記号を答えなさい。

 物体⑤が浮いたことから,手で支えながら水に入れたとき,物体⑤にはたらく( あ )の方がより大きく,物体⑤の体積の方がより( い )とわかる。また,2つの物体の重さは等しいので,物体⑤が金属( う )でできていることがわかる。

(7) 物体⑤の空気中に出ていた部分の体積は何cm3ですか。

[実験6][実験5]のあとに物体⑤を棒に結び付ける場所を左右どちらかに動かしたところ,図6のように物体④も物体⑤も水中に入り,しばらくすると棒は水平になりました。

(8)物体⑤を棒に結び付ける場所は,左右どちらへ何cm動かしましたか。ただし,答えが割り切れない場合は,小数第2位を四捨五入して小数第1位まで答えなさい。

(9)ばねばかりの示す値は何gですか。

【解説と解答】
(1)体積は5×5×5=125cm3です。金属Aの密度は5g/cm3なので、重さは5×125=625gです。全部水の中に入っていますから125gの浮力を受けるので、ばねばかりは
625-125=500gの値を示します。
(答え)500g

(2)棒に重さはないので、20×40÷10=80gが物体②の重さです。物体②も金属Aでできているので、80÷5=16cm3です。
(答え)16cm3

(3)ばねばかりの値は80+40=120gです。
(答え)120g

(4)物体③の体積は25cm3で金属Bでできているので重さは4×25=100gです。
20×40÷100=8cm
(答え)8cm

(5)物体②は重さ80g、体積は16cm3 物体③は重さ100g 体積が25cm3です。したがって空中にあるとき、Xから支点:支点からYは5:4です。
水に入れた時、物体②は64g、物体③は75gで64×5:75×4=320:300ですから物体②の方が下がります。
(答え)イ、エ

(6)どちらも重さは80gですから、金属Aでできている方は体積が16cm3、金属Bでできている方は体積が20cm3です。浮力を得ると、金属Aでできている方は64g、金属Bでできている方は60gになりますから、金属Aでできている方が沈みます。
(答え)あ 浮力 い 大きい う B

(7)物体⑤は受ける浮力を16gにしないといけないので、4cm3浮きます。
(答え)4cm3

(8)両方とも水の中に入っているので、物体④が64g、物体⑤が60gです。64×20÷60=21.33≒21.3cmですから右へ1.3cm動かしました。
(答え)右へ1.3cm

(9)ばねばかりの示す重さは60+64=124g
(答え)124g


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