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気体に関する問題

2019年早稲田実業の問題です。

三角フラスコに二酸化マンガンを入れ,コック付きろうとから過酸化水素水を入れることによって,ある気体Ⅹを発生させました。発生した気体Ⅹは水上置換により集気ぴんに集めました。以下の問1-問5に答えなさい。

問1 次の(ア)~(キ)のうち,気体Ⅹの性質や特徴としてあてはまらないものはいくつありますか。0-7の数字を用いて答えなさい。
    
(ア)無色,無臭である。
(イ)水にあまりとけない。
(ウ)生物が呼吸により取り入れる。
(エ)金属が燃えると,この気体Ⅹが結びつくため,燃える前よりも重くなる。
(オ)人体においては,ヘモグロビンと結びつき,各所へ運ばれる。
(カ)空気よりも重い。
(キ)通常,人のはく息(呼気)では,窒素の次に多く含まれる。

問2 この実験の反応に関して正しいものを,次の(ア)~(ウ)から1つ選び,記号で答えなさい。
(ア)過酸化水素水,二酸化マンガン両方とも,反応前とは違うものに変化している。
(イ)過酸化水素水だけが反応前とは違うものに変化し,二酸化マンガンは変化していない。
(ウ)二酸化マンガンだけが反応前とは違うものに変化し,過酸化水素水は変化していない。

問3 水上置換を行うとき,ふつうは最初に出てくる気体を集めずに捨てます。その理由を25字以内で書きなさい。ただし,句読点も文字数に含みます。

問4 A君とB君は,この実験をそれぞれ次の条件で行いました。発生する気体Ⅹの量について正しいものを,以下の(ア)~(ウ)から1つ選び,記号で答えなさい。ただし,両者ともに温度や気圧の条件はすべて同じとし,気体Ⅹの発生が見られなくなるまで十分に反応させているものとします。

A君:2.7%の過酸化水素水50cm3と二酸化マンガン0.41gを混ぜ合わせた。
B君:2.7%の過酸化水素水50cm3に水をを50cm3加えてから,二酸化マンガン0.41gを混ぜ合わせた。
(ア)発生する気体Ⅹの量は,A君の方が多い。
(イ)発生する気体Ⅹの量は,B君の方が多い。
(ウ)発生する気体Ⅹの量は,両者ほぼ同じである。

問5 次の1,2に答えなさい。ただし,水1cm3の重さは1g,温度や気圧の条件はすべて同じとします。

1 C君は,十分な量の過酸化水素水と二酸化マンガンを反応させて気体Ⅹだけを集気ぴんいっぱいに集め,その重さをはかると519.66gでした。一方,同じ集気ぴんに水を満たして,その重さをはかると771.3gでした。なお,このときの水の体積は252cm3でした。集気ぴんいっぱいに集めた気体Ⅹの重さは何gですか。答のみ書きなさい。

2 C君の部屋(荷物など何もない直方体の空間とします)の寸法が,縦7.5m,横6.4m,高さ2.1mで,この部屋いっぱいに気体Ⅹを満たしたとします。このときの気体Ⅹの重さは何kgですか。ただし,考え方がわかる式も書きなさい。なお,式以外の計算などは解答欄に書いてはいけません。また,計算の途中で割り切れない場合があっても四捨五入をしてはいけません。最終的な答えに小数点以下の部分があれば,小数第1位を四捨五入して整数で答えなさい。

【解説と解答】
問1 発生する気体は酸素です。酸素の性質としてはすべて正しいので0です。
(答え)0
問2 二酸化マンガンは触媒ですから、変わりません。
(答え) イ
問3  三角フラスコ内の空気をまず出します。
(答え)三角フラスコ内の空気が混ざっているから。
問4 水がはいっていても過酸化水素水の量が変わらないので、発生する酸素の量は変わりません。
(答え)ウ
問5
1 集気びんの重さは771.3-252=519.3
酸素の重さは519.66-519.3=0.36g
(答え)0.36
2 252cm3で0.36gです。部屋の体積は750×640×210cm3になるので、最後にkgに直して整数で答えます。
(答え)
式 0.36×{750×640×210}/{252}÷1000=144
答え 144


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水溶液に関する問題

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2019年早稲田中学の問題です。

物質が変化する際には熱が発生することがあります。例えば、塩酸に水酸化ナトリウム水溶液を加えて中和が起こると水溶液の温度が上昇します。これについて次のような実験を行いました。
 以下の問いに答えなさい。ただし実験中、次のことが成り立っているものとします。

・使用する水酸化ナトリウム水溶液と塩酸の痍さ、および混ぜる前の温度はどの実験でも同じである。
・発生した熱はすべて水溶液の温度を上げることだけに使われる。
・水溶液1cm3の温度を1℃上げるのに必要な熱の量はどの水溶液でも等しい。
・混ぜ合わせた後の水溶液の体積が同じならば、水溶液の上昇温度は反応した水酸化ナトリウム水溶液の体積に比例する。

 【実験l】 水酸化ナトリウム水溶液と塩酸を.100cm3ずつ混ぜ合わせると、水溶液の温度が6.7℃上がった。次に、この水溶液を加熱して水をすべて蒸発させると5.85gの白い物質が得られた。
 【実験2】 水酸化ナトリウム水溶液と塩酸を、体積が合計200cm3になるようにいろいろな割合で混ぜ、上昇温度を測定した。この実験の結果の一部を右の表にまとめた。また、表の結果をグラフにしたものが図である。
 【実験3】水酸化ナトリウム水溶液と塩酸を、実験2でもっとも上昇温度が高かった割合で混ぜ、上昇温度を測定した。このときの体積は合計800cm3であった。次に、この水溶液を加熱して水をすべて蒸発させ、得られた白い物質の重さを測定した。

問1 塩酸の説明として、誤ったものを2つ選び、記号で答えなさい。
   ア 塩化水素がとけた水溶液である。
   イ 鼻をさすようなにおいがする。
   ウ 赤色リトマス紙を青色に変える。
   エ 石灰石をとかし、酸素を発生させる。
   オ 電気を通す水溶液である。

問2 実験2において、中和してちょうど中性になったときの水酸化ナトリウム水溶液の体積は、塩酸の体積の何倍ですか。

問3 実験1で得られた白い物質の名前を答えなさい。複数の物質が考えられる場合は、すべて答えなさい。

問4 実験2で上昇温度が5.0℃となるような割合で水酸化ナトリウム水溶液と塩酸を混ぜた後・鉄とアルミニウムを加えて反応の様子を観察します。このとき観察される反応の様子として考えられるものをすべて選び、記号で答えなさい。
  ア 鉄からもアルミニウムからも気体が発生した。
  イ アルミニウムからは気体が発生したが、鉄からは気体が発生しなかった。
  ウ 鉄からは気体が発生したが、アルミニウムからは気体が発生しなかった。
  エ 鉄からもアルミニウムからも気体は発生しなかった。

問5 実験3での上昇温度は何℃ですか。また、このとき得られた白い物質の重さは何gですか。

【解説と解答】
問l 塩酸は酸性なので、青リトマス紙が赤になります。石灰石を溶かして出てくるのは二酸化炭素。 
(解答)ウ,エ
問2 同じ2.0°の上昇のとき、塩酸水酸化ナトリウム30cm3はすべて使われており、またその時塩酸は10cm3なので3:1で反応していると考えられます。
(解答)3  
問3 100cm3ずつだと、水酸化ナトリウム水溶液はすべて使われているので、残った物質は塩化ナトリウムだけになります。
(解答)塩化ナトリウム  
問4 5.0℃であれば、まだ完全に中和していません。ただし、塩酸が残っている場合もあれば、水酸化ナトリウムが残っている場合もあるのでアとイが考えられます。
(解答)ア,イ  
問5 800cm3 なので水酸化ナトリウム水溶液600cm3、塩酸200cm3になります。したがって5.85×6=35.1gになります。また温度上昇はグラフから150:50のところになるので、2.0×5=10℃になります。
(解答)上昇温度10  重さ 35.1

第3回 理科 「これでわかる水溶液」
(1)溶解度(2)金属の反応(3)中和 の3つのテーマを集中して理解するための映像教材です。


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水溶液に関する問題

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2019年 駒場東邦の問題です。

下の文章を読んで,あとの問いに答えなさい。
 水溶液には,酸性の水溶液,中性の水溶液,アルカリ性の水溶液があります。水溶液の性質は,BTB溶液を使って知ることができます。BTB溶液は酸性では黄色,中性では緑色,アルカリ性では青色を示します。塩酸,食塩水,水酸化ナトリウム水溶液にBTB溶液を入れると,それぞれ黄色,線色,青色になります。塩酸にBTB溶液を入れ,そこに水酸化ナトリウム水溶液を加えていくと液は黄色からやがて緑色になり,さらに水酸化ナトリウム水溶液を加えると液は青色になります。

・【実験1】うすい塩酸アとうすい水酸化ナトリウム水溶液Aがあります。塩酸アを10mL取りBTB溶液を入れると黄色になりました。ここに水酸化ナトリウム水溶液Aを加えましたが,Aを50mL入れても黄色のままでした。そこで,塩酸アの濃度を10分の1にうすめた塩酸イを用意し.イを10mL取り,BTB溶液を加え水酸化ナトリウム水溶液Aを加えましたが,Aを50mL入れても黄色のままでした。そこで,さらに塩酸イの濃度を10分の1にうすめた塩酸ウを用意しました。ウ10mLにBTB溶液を加えて水酸化ナトリウム水溶液Aを加えていくとAを8mL加えたところでBTB溶液の色は緑色になりました。

(1)塩酸アの濃度を50分の1にうすめた塩酸エを用意し,エを5mL取りBTB溶液を加えて水酸化ナトリウム水溶液④を加えていくと,Aを何mL加えたところでBTB溶液の色は緑色になると考えられますか。

(2)水酸化ナトリウム水溶液Aの10倍の濃度の水酸化ナトリウム水溶液Bを用意しました。塩酸アを5mLとイを5mLとウを5mL混ぜた混合溶液に,水酸化ナトリウム水溶液Bを45mL加えたところ,溶液の色は青色になりました。この溶液を緑色にするには,ア,イ,ウのどの塩酸を何mL加えればよいですか。記号と体積を答えなさい。なお,加える塩酸の体積は1~10mLの範囲とし,小数第1位まで答えなさい。
(3)塩酸アと塩酸ウは,次に示すどの物質を使って区別することができますか。その方法を解答欄に合うように答えなさい。
 使える物質:食塩  石灰石  でんぷん  ミョウバン  石灰水

【実験2】うすい塩酸とうすい水酸化ナトリウム水溶液があります(【実験1】で使ったのとは違う濃度です)。それぞれにBTB溶液を加え,ちょうど10mLずつ混ぜると混合した溶液の色は緑色になりました。はじめに試験管に水酸化ナトリウム水溶液を3.0mL取り,次に塩酸2.5mLを水酸化ナトリウム水溶液と混ざらないように試験管の内壁(内側)を伝わら せながら少しずつそっと加えたところ,下が青色,上が黄色の二層に分かれました。

(4)この試験管をそのまま24時間放置しておくと,試験管内の水溶液の様子はどのようになると考えられますか。次のア~オから最も適切なものを1つ選び,記号で答えなさい。
 ア.色は黄色一色になっている。
 イ.色は青色一色になっている。
 ウ.下が青色,上が黄色の二層に分かれたままである。
 エ.下が黄色,上が青色に逆転し,二層に分かれている。
 オ.試験管の底の方が濃い青色,水溶液の上の方が濃い黄色になっており,その間は無色透明になっている。

【実験3】次のア~力の溶液を用意し,それぞれにレモン果汁を加えて酸性にすると,すぐに色の変化するものと色が変化しないものがありました。
(5)色が変化しないものとして最も適切なものをア~力から1つ選び,記号で答えなさい。
ア.アサガオの花の汁 イ.ムラサキキャベツの汁
ウ.ぶどうジュース エ.牛乳
オ.紅茶 カ.黒豆(黒大豆)の皮の汁

【解説と解答】
(1)塩酸アを100分の1に薄めたウ10mLとA 8mLが中和します。
アを50倍に薄めたエ5mLはウ10mLと同じですから、Aは8mLで中和します。
(答え)8
(2)Aを10倍にしたB 45mLは A450mLと同じです。
ア 5mLはウ500mLと同じですからA400mLと中和します。
イ 5mLはウ50mLと同じですからA40mLと中和します。
ウ 5mLはA 4mLと中和しますので、残りは6mLです。
したがってウを10:8=ウ:6よりウを7.5mL入れれば良いことになります。
(答え)ウ 7.5
(3)塩酸の強さを表すので、石灰石に入れて気体が発生する様子を見れば良いことになります。
(答え)物質名 石灰石 変化のようす はげしく気体が発生
(4)塩酸と水酸化ナトリウムは1:1で中和します。水酸化ナトリウム水溶液3.0mLに塩酸2.5mLを入れて上が青、下が黄色になったということは下が水酸化ナトリウム水溶液、上が塩酸になっていることになります。でやがてまざっていきますから、塩酸が不足するのでアルカリ性になります。
(答え)イ
(5)牛乳は変化しません。
(答え)エ


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