月別アーカイブ: 2022年3月

第523回 時間管理の主権は、子ども、親、どっち?

■ ある先生は、「受験生なんだから子どもがしっかり自分の時間を管理していかないといけない。だから時間管理の主権は子どもに持たせなければいけないのです。」と言われます。ところが親の立場からすると「そんなことしてたら、ウチの子はずっとゲームしてばかりになる。そんなことでは宿題すら間に合わない」ので時間管理の主権は親が持つべきだと考えます。

■ これ、どちらも正しいのです。確かに受験生の意識として自分で自分の時間を管理できるようにならないといけない。ただこれは精神年齢の高い子でないとなかなかできない。今の子どもたちは大人がいろいろ手を出しているので、まだまだ幼い。幼い子は、自分のやりたいことに優先順位が来るから勉強まで手が回りません。

■ しかし、親がすべて管理しようとすると、成長途上の子はいろいろと反発が始まる。それを力で押さえつけようとすればいろいろバトルが展開する。子どもだから親の言うことは聞くべきだ、はダメです。今の時代は明確にハラスメントになる。

■ ではどうするのか?

■ 親が基調を考えつつ、最終的に子どもが自分で決めるように仕向ける、ということです。ここで当然またいろいろあるでしょう。ただし、ここで親がとらなければいけない態度は一つ。「あなたが決めたのだから、結果苦労してもあなたが自分でがんばりなさい。」です。例えば勉強する時間になった。本人と話し合って、ここは勉強することになっている時間です。「勉強する時間になっているよ」とは言う。しかし、それ以上やらなくても、それは仕方がない。そこでいろいろバトルが始まれば親子関係が崩壊します。

■ 親子関係は崩壊させてはいけません。これは絶対、親も子も守らないといけないこと。家族として生活しているのだから、そこはもちろん優先しないといけない。土台、中学受験はみんながやらなければいけないことではないのです。

■ で、最終的に子どもはその子、その子の成長度合いによっていろいろ変わってきますから、それを見ていることが大事。ただ、精神的に大人にしていくために、いろいろ自分でやらせるようにしていくことを忘れないでください。

■ 朝、自分で起きない子に時間管理をさせるのは難しい。だから親がやる、ではなく、まず自分で起きるようにすることが必要なのです。


受験で子どもと普通に幸せになる方法、本日の記事は
入試方法の変革期が来るか


算数オンライン塾
3月10日の問題






【塾でのご利用について】
フリーダムオンライン WEBワークス OEMのご案内

にほんブログ村 受験ブログ 中学受験(指導・勉強法)へ
にほんブログ村

塾風

塾にも過保護な塾と戦わせる塾があります。

過保護な塾は、勉強しない子を塾に呼んで勉強させる。家で勉強しなければ空いている教室に入れてフォローする。手取り足取りという感じでしょうか。

一方戦わせる塾もある。

用意するのは試験の場。教材はみんなに与え、もちろん講師が教えるが、宿題をやろうが、やるまいがまったく講師は無関心。

カリキュラムを淡々と進めていくだけ。そして組み分けテストをして、数字通りにクラスを並べる。当然、やらない子は下のクラスに集まるでしょうが、そういう子たちは塾を支えてくれればいいのであって、あとは実績をあげる上位の子に力を入れればいい、というやり方をする塾。

結論としては、戦わせる塾が実績を上げるように見えます。

しかし、戦わせる塾で下のクラスにいるのも、そこから脱する芽がない。

実績のある塾にいても、うまくいかないパターンはたくさんあるので、そこを工夫する必要があるのです。


受験で子どもと普通に幸せになる方法、本日の記事は
親の優先順位


フリーダムオンライン-学習のヒント-
オンラインでもできる、からオンラインの方がいいへ




 

【塾でのご利用について】
フリーダムオンライン WEBワークスOEMのご案内




にほんブログ村 受験ブログ 中学受験(指導・勉強法)へ
にほんブログ村

暗記で組み分けの点数を稼がない

組み分け試験を受ける前は、点数を稼ぐために暗記に力を入れる子どもたちが多いでしょう。

しかし、これは入試にとっておかないといけない。

入試は本当に点数だけで決まるわけだから、1点でも多く取る。そのためには知識の暗記も非常に大事です。しかしながら・・・。

組み分け試験でも、それをやると本来点数を伸ばさなければいけない算数や国語の時間が確保できないままになってしまう。

確かに点数は気になるかもしれないが、しかし、これは入試の準備のためのテストなのだから、まずは算数や国語でしっかり点数がとれないといけない。

特に手が遅れるのが国語です。

国語はあまり変わらない、というので勉強しない子が案外多い。しかし、国語は全教科につながるので、今のうちにしっかり勉強しておいた方が良い。

国語で点数を取れるようになると、実は総点が安定するのです。だから、目先の点数のために、本来つけなければいけない力をつい後回しにしてはいけません。


受験で子どもと普通に幸せになる方法、本日の記事は
我慢するために計画を立てよう


算数オンライン塾
3月8日の問題






【塾でのご利用について】
フリーダムオンライン WEBワークス OEMのご案内

にほんブログ村 受験ブログ 中学受験(指導・勉強法)へ
にほんブログ村