月別アーカイブ: 2015年10月

気体の発生に関する問題

2015年早稲田高等学院の問題です。


サンゴの化石に含まれる炭酸カルシウムの量を調べるために、うすい塩酸を加えて、気体を発生させる実験を行いました。サンゴの化石には炭酸カルシウム以外に塩酸と反応する物質は含まれていないものとして、問いに答えなさい。ただし、答えが割り切れない場合は、小数第2位を四捨五入し、小数第1位まで求めなさい。
〔実験1〕
 ビーカーに、炭酸カルシウムの粉末10.0gを入れて、うすい塩酸200.0gを加えたところ、気体が発生して炭酸カルシウムの粉末はすべて溶けました。このとき、反応後のビーカー内の物質の重さは、205.6gでした。

問1 実験1で発生した気体は何ですか。

問2 塩酸を加えたときに、前間と同じ気体が発生する物質はどれですか。最も適当なものを次のア~オから1つ選び、記号で答えなさい。
ア 鉄 イ 炭酸水素ナトリウム ウ 塩化ナトリウム エ アルミニウム オ 二酸化マンガン

問3 実験1で発生した気体の量は何gですか。
〔実験2〕
 3つのビーカーA~Cそれぞれに、サンゴの化石の粉末を10.0gずつ入れ、実験1と同じ濃さの塩酸をビーカーAには100.0g、ビーカーBには200.0g、ビーカーCには300.0g加えました。気体が発生しなくなるまで充分に反応させた後、各ビーカー内の物質の重さは、表のようになりました。

問4 実験2の後に、ビーカーAにさらに実験1と同じ濃さの塩酸を少しずつ加えていくとき、気体は最大であと何g発生しますか。

問5 前問の量の気体を発生させるためには、ビーカーAに塩酸を少なくともあと何g加える必要がありますか。

問6 サンゴの化石には炭酸カルシウムが何%含まれていましたか。

問7 サンゴの化石と異なり、炭酸カルシウムを主な成分としていないものはどれですか。最も適当なものを次のア~オから1つ選び、記号で答えなさい。
    
ア 卵の殻 イ 石灰岩 ウ 水晶  エ 貝殻  オ チョーク


【解説と解答】
問1 炭酸カルシウムに塩酸をかければ二酸化炭素が発生します。
(答え)二酸化炭素

問2 塩酸をかけたときに二酸化炭素が発生するのは炭酸水素ナトリウムです。
(答え)イ

問3 反応前の重さが210gでしたから、4.4g減っているのでこれが気体の重さになります。
(答え)4.4g

問4 
発生した気体の量はAが2.2g Bが3.3g Cが3.3gになっています。つまり3.3g以上は出ないということなので、Aが2.2g出ていますから
3.3-2.2=1.1gになります。
(答え)1.1g

問5
入れた塩酸は100gで2.2gの二酸化炭素が発生しましたので、3.3gだと150g必要になりますから、150-100=50gになります。
(答え)50g

問6 
10gで3.3g発生したのですが、全部が炭酸カルシウムだと4.4g発生するので3.3÷4.4×100=75%になります。
(答え)75%

問7
炭酸カルシウムが入っていないのはウの水晶です。
(答え)ウ

「映像教材、これでわかる水溶液」(田中貴)

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難しい問題にこだわらない

これから力をつけていくと、どうしても難しい問題に取り組みたくなるものです。

こういう問題も解けるようになった、とか、このレベルの学校の入試問題も解けるようになった、という経験は明らかに本人の自信にはなるでしょう。

しかし、その意欲は買うものの、あまり難しい問題にこだわってできないと逆効果になることもある。実際に入試では難しい問題ができる、よりも簡単な問題を間違えないことの方が大事なのです。

だからこれからあまり、難しい問題にこだわらなくていい。もちろん、それなりに難しい問題にも挑戦していいが、ある程度簡単な問題がきちんとできるように注意深く問題を解く練習をする方が効果的です。

すでにここまでいろいろな問題を解いているでしょうから、これから先はあまり難しい問題にこだわらなくてもいい。この問題は後回しにしよう、という判断ができた方が良いでしょう。

もちろん何でも後回しにされるのも問題ですが・・・。

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同じ過去問を繰り返す意味

この時期、第一志望や第二志望の学校の過去問はもう2回目、あるいは3回目に入っているかもしれません。

過去問は1回やればいいのでは?という考えもあるかもしれませんが、少なくとも2回はやった方が良いと思います。同じ問題をやれば、確かに答えを覚えている場合もあるかもしれませんが、それでもいいのです。

1回目にやるときは、出題傾向を知るという意味でじっくり時間をかけます。試験時間にこだわらず、最後まできっちりやりきらなければいけません。それでないと全ての問題を研究したことにはならないからです。

で、それを10年分やってしまったら、2回目に入るわけですが、今度はそれで合格点を取る練習をするのです。本来、1回研究をしているわけだから、ある程度点数がとれて当たり前でしょう。で、そのことで自信が培われるし、研究してきたことの復習にもなるのです。

3回目をやる時間的余裕はないかもしれませんが、時間があれば3回目をやっても勉強としてはプラスになるでしょう。このときはもう満点がとれるかもしれません。でも、志望校の入試で満点がとれる、というのは精神的にプラスになります。同じ問題は出ない、と言われますが、しかし、やはり入試傾向があるので、似たような問題はやはり出題されていることが多い。

なので、できる限り過去問は繰り返し練習しましょう。

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