月別アーカイブ: 2015年7月

学校別模擬試験のメリット

一般に、模擬試験というのはすべての学校をひとつの試験で判定します。記述式だったり、選択式だったり、はたまあPISA型だったり。いろいろな要素を盛り込む。

だから、普通の入試に比べると模擬試験は一般に問題数が多い。そして、なかなか間に合わないようにできています。そうやって量的にも質的にもタフな問題にして大きく分布が広がるように作っていく。

この分布がなるべく統計上の正規分布に近づいていくことが望ましいからです。標準偏差があまりに小さくなりすぎると偏差値の差が小さくなってあまり分布に意味がなくなってしまうので、そうするわけです。

がこれはあくまで統計的に考えて合格可能性をはじき出しているためであって、こんな入学試験は「どこにもない」といってもいいでしょう。

その点学校別模擬試験というのは、その学校の傾向に合わせて、試験時間も試験用紙も同じように作る。だから、より判定が正確になるだろう、と思われるかもしれません。

しかし、あまりそうとは言えない。

なぜならば、やはり実際の受験者と層が違う場合が多いからです。ある学校の受験生というのは、いろいろな塾で勉強しているわけだから、本番の受験と同じ集団ができるわけがない。

また、実際の模擬試験も本番に比べて難度が同じになるとは限らない。もちろん塾側はよく考えて作るわけですが、やはり微妙に違うところがある。

ただ練習には良いと思います。過去問は研究するものだから、力試しは模擬試験がいいわけで、学校別模擬試験はその意味では総合模擬試験よりは子どもたちの気持ちが入るでしょう。

ただし、当たるか、当たらないかはあまり気にしない方がよいのです。

そっくりな試験を受けたことに意味があるのですから。

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なぜ「合格可能性80%以上」なのか

模擬試験の結果を見ていると、

「合格可能性80%以上」と「合格可能性20%未満」という表現が多いようです。別に数字上は90%以上も10%未満も作れることは作れるのだけれど、多くの塾がこの数値を採用しています。

合格可能性90%以上にしてしまうと、万が一落ちたときにどう申し開きをするか。

合格可能性10%未満にして、家族が絶望してもいけないし・・・。

とまあ、そのくらいの理由で、こういう数値になっているわけです。

したがって50%と60%は何が違うのか?と言われても、多分大した差ではない。ちょっと試験が違えば数値は変わるでしょう。単純に80%以上の偏差値と20%未満の偏差値を6等分した結果の10%刻みですから、1ポイントない場合もあるでしょう。

なので、そんなに数値を細かく信用しないことです。

以前、あるお母さんが

「ウチの子は偏差値が63で、A校は80%以上が62なので、まず大丈夫だと思うのですが。」
と言われたときに、
「・・・」
と思いました。

だって1問読み違えたら、全く違う結果になるわけですし、子どものすることだから、まあ、どうなるかわからない。

まあ、なんとなくこんな雰囲気かなあ、ぐらいのところで考えておかれると良いでしょう。

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第195回 できるようになる経験

◾️ どんな子であっても、できるようになったらうれしい。与えられた課題をうまくこなすことができたら、「やった!」と思うでしょう。積極的な姿勢というのは、こういう経験が多い子に生まれるものなのです。

◾️ 例えば小さい時からサッカーや野球をやることは、別にプロを目指さないくとも子どもたちの成長に大いにプラスになっている。練習をしたり、その練習を工夫したり、あるいはここはちょっと頑張りどころだと思って、練習時間を増やしたり。という経験を積み重ねることによって、「うまくなる」「できるようになる」方法論を身につけることができるわけです。

◾️ しかし、そういう経験がないと、うまくいかないときにその壁を乗り越えることが難しくなります。「がんばれ」と言われたって、どうやってがんばるのか、よくわからない。ただ「がんばります」とは言っているものの、本当は何をやったらいいのか具体的なイメージが湧いていない子が多いものです。

◾️ したがって、小さいときから上手になる経験、うまくなる経験を積み重ねていくことが大事です。そのためにはやはり褒めないといけない。褒めれば、「うまくいった」ということがわかるわけだから、「こうやればいいんだ」ということがわかっていくでしょう。

◾️ 今日、自転車の練習をしている男の子とお母さんの姿を見かけました。自転車に乗れるまで、みんな、それなりに練習して、でもやがてできるようになる。もう昔から乗れるような顔をしていますが、最初のうちは誰だって苦労したはず。でも練習したから乗れるようになったわけで、その積み重ねが大事なのです。

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