2024年受験に向けて」カテゴリーアーカイブ

2024

あけましておめでとうございます。

本年もよろしくお願いします。

さて、例年にしたがって2024に関する知識をまとめます。

2024年は令和6年ですが、うるう年です。

うるう年は4年に1回、1年が366日、2月29日がある年です。算数の問題で、日暦算が出やすい年でもあります。西暦で4の倍数は、うるう年ですが、100年の倍数はうるう年ではなく、400年の倍数はうるう年になります。
地球の自転周期は365.2422日なので、この0.2422日を調節するために、うるう年が使われています。

さて、今年の干支は41番目の甲(きのえ)辰(たつ)です。ちなみにひとつ前の甲(きのえ)辰(たつ)は1964年。

昨日十干十二支の説明をしましたので、ぜひ確認をしてみてください。

甲辰(きのえたつ)

で、毎年算数ではその年の西暦を使った問題が良く出題されています。2024を数的に考えてみましょう。

2024を素因数分解すると約数は 2×2×2×11×23です、約数の数は、2が3つあるので、使い方が4通り、11も23も素数で2通りずつですから、4×2×2=16個あります。多いですね。

8で割ったときの商、253は11の倍数です。11の倍数の見分け方は、ひとつおきに飛ばした和の差が0か11の倍数になれば良いのです。253は2+3と5の差は0ですから、11の倍数ですね。

2024は今年も、いろいろな算数の問題に使われるでしょうが、この素因数分解の結果は記憶しておくと、案外便利です。

計算問題の小数・分数混合算の、分母に11や23が使われる可能性は大きいと思いますね。

入試まであとわずかですが、体調に気を付けてしっかり準備をしてください。


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甲辰(きのえたつ)

毎年、この時期十干十二支の説明をします。

元旦はその年の西暦の数を説明しますので、これから大晦日に暦の説明をしようと思います。

内容は毎年一緒なのですが、毎年1回確認すると良いことがあるかもしれないので、ぜひ子どもたちに一読してもらいたいと思います。

中国で生まれた暦の考え方が日本にも入ってきて、いろいろなところに影響を与えています。

昔、五行説というのがあり、世界のすべてのものは「木」「火」「土」「金」「水」の5つからできていると考えられました。

そして木は燃えて火を作り、火は灰から土を作り、土は金を作り、金から水が生まれ、水が木を育てる、という循環が唱えられました。

一方、モノにはすべて表と裏があるという陰陽道と言う考えがあり、それがそれぞれの五行に加えられ、表が兄、裏が弟と考えられました。兄が「え」で弟が「と」です。

木の兄→甲、木の弟→乙、火の兄→丙、火の弟→丁、土の兄→戊、土の弟→己 金の兄→庚、金の弟→辛、水の兄→壬、水の弟→癸

と並ぶことになります。

したがって読み方としては

甲→きのえ 乙→きのと 丙→ひのえ 丁→ひのと 戊→つちのえ 己→つちのと 庚→かのえ 辛→かのと 壬→みずのえ 癸→みずのと

となります。これが十干です。

十干は

甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸 と並びます。こう、おつ、へい、てい、ぼ、き、こう、しん、じん、きという読みになりますが、これで順番を表したわけです。

一方、古代の中国の暦では毎年の木星の位置を知ることが必要でした。

木星は12年で太陽の周りを1周するので、木星のある方向を決めるために、方角を12等分してそれぞれの位置を決めました。つまり木星がある方向の年としたわけですが、その方角に動物の名前を付けたのです。

それが十二支。

子(ね)・丑(うし)・寅(とら)・卯(う)・辰(たつ)・巳(み)・午(うま)・未(ひつじ)・申(さる)・酉(とり)・戌(いぬ)・亥(い)

です。子が北で、時計の12の位置と決まれば、あとは時計回りに1の位置が丑、2の位置が寅、ということになります。最後の亥が11です。

図1“>

十二という数字は、1日の時刻を表したり、月を表したりするのには便利なので、これがいろいろな形で使われるようになりました。

で、最初の十干も暦として使われ、それが組み合わさったのが六十干支になります。10と12の最小公倍数が60ですから60年で1周する暦になるわけです。

並びとしては
甲と子が合わさって1番。これが「きのえね」で甲子と書きます。もう「ピン」と来たかもしれませんが、高校野球で有名な甲子園球場はこの「きのえね」の年にできたのです。(甲子園が出来たのは1924年 大正13年です。)

一覧にするとこうなりますが、2024年は41番目の甲(きのえ)辰(たつ)です。ちなみにひとつ前の甲(きのえ)辰(たつ)は1964年。最初の東京オリンピックの年ですね。


図2

60年でもとに戻るので、還暦と言います。還暦に赤いちゃんちゃんこを送る風習はもう一度、赤子に戻るという意味で長寿を祝う考え方から来ていると言われています。十干十二支からいろいろな風習やことば、風俗が生まれています。

以前、ある中学でその年の十干十二支を問う問題が出ました。十二支を知っていても十干は知らない子が多かったのではないかと思います。

というので、来年は

甲(きのえ)辰(たつ)、覚えてください。一般に辰年というのは、すぐわかるのですが、甲(きのえ)はあまり馴染みがないので、覚えておくと良いでしょう。

今年も1年間ありがとうございました。良いお年をお迎えください。


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単願確約はない

高校受験では単願確約というのがあります。

これまでの模擬試験の結果や内申を出して、その学校に単願(専願)して、受ければ合格するという仕組み。高校側からすると確実に進学者が確保でき、子どもたちの方も安心して受けられるのがメリットですが、単願ですから、他の学校は受けられません。

したがって、公立高校の受験も辞退することになり、その枠で内申が変わるという場合もあります。

が、中学受験では単願確約はありません。

これはやはり中学が義務教育である点が大きい。

つまり、残念であっても行く先はあるから、確約はしない、というのです。

なので、やはりしっかり成績を取る必要がある。

まあ、この時期いろいろな話が出てきて、コネがどうの、第一志望推薦がどうの、というのはまあ、ある学校もあるでしょうが、いちいち気にしてても仕方がない。

そういう話に耳を傾けることなく、やれることをしっかりやっていきましょう。


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