2020年受験に向けて」カテゴリーアーカイブ

合格偏差値を突破したのに・・・

摸擬試験では80%偏差値というのがあります。

受験したら80%以上の確率で合格するであろう、と言われる偏差値ですが、一応免罪符的に80%というラインが引かれている。20%は残念になる可能性が残っていますよ、ということではあるのですが、受験生は受験するにあたってこのラインをひとつの目安にすることは間違いないでしょう。

で、これを突破したのに、残念な結果になった、ということが割と起こるのです。

これは特にここのところ目立つようになってきました。全体として受験が「堅く」なってきている現れではあるのです。

例えば55が合格可能性80%以上の偏差値であったとして、受験する層はどういう層になるか、ということになるわけですが、これが首都圏の2月1日の午前であれば、大方55前後の子どもたちが多く受験するでしょう。

しかし、例えば2日になるとどうなるか、と言えば、この学校を受験する層はもっと高くなる可能性があるのです。つまり安全校をこの学校として選ぶ層が受験する。2日ですから、試験で設けられた定員よりも多く合格させるのが普通ですが、しかし、最近は複数回受験が多くなっているので、1回の試験の定員が少なくなる。例えば50名という場合は3倍とっても150名ということになるから、なかなか厳しくなることが考えられる。

で、55というラインは危うくなってくる部分があるのです。

だから、東京、神奈川での偏差値の読みは2日以降やはりちょっと考えておく必要があるでしょう。一方で、一旦合格してしまうとあとは割と上を狙う傾向が強くなるが、安全と思って受ける層も増えるので、そう簡単ではない。

今はまだ受験する学校を並べる段階だと思うのですが、少し幅広く考えて候補を見つけていけると良いでしょう。


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時間が足りない

摸擬試験や組み分け試験を受験すると、試験時間内に終わらない、ということが多々あるでしょう。

特に摸擬試験の場合はそういうことが起こりやすくなります。これは仕方がないところがある。一般的な摸擬試験は、1種類の試験ですべての学校の合否判定を出しますから、なるべく成績分布が正規分布になるようにしたい。つまり差が広がるようにしたいのです。

そのためには、それほど難しくなり問題をたくさん用意することが一番良い。難しい問題を数少なくすると差がつかなくて分布がきれいにならないし、やさしい問題ばかりでも同じことが起こります。

ところが入試の場合は、ある程度受験する層が決まってくる。そうすると例えば上位校の場合、やさしい問題を出しても差がつかない。だから難しい問題を数少なく出して、部分点をつけて、差をつける方法をとります。だから土台出題傾向が違うのです。

だから、あまり時間が足りないことを苦にしてはいけないが、だからといってあまりに差が開いてもそれはそれで問題でしょう。

ではどうするか?

まず、絶対に急がせてはいけない。得点は着手率×正解率ですから、着手率を上げようと思うと、正解率が下がるのです。だから急いでろくなことはない。
なので正解率を上げていくことを考えてください。

そして練習する。

例えば摸擬試験で間に合わずとも過去問で間に合えば、特に問題はないのです。また過去問が間に合わなければ、どうやれば間に合うのかを考えてみる。

そのためにはいろいろな作戦が考えて実行することです。国語で問題文よりも先に問題を読んでおくというのもひとつの方法ですし、算数でできそうな問題だけをどんどんやっていく、というやり方もそうでしょう。その勘所が冴えてくると、自分ができる問題を上手に切り分けられるようになる。

それでも試行錯誤があるはずですが、それこそ練習を積み重ねることで、だんだん着手率も改善するかもしれません。

ただし、あくまで勝負は正解率を上げることに注力してください。ただ急いでも結果はついてきませんから。


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複数回入試の実情

2019年の首都圏入試では、いわゆる複数回入試の実態は以下のようになりました。

1回 25校 8.6%
2回 32校 11.0%
3回 44校 15.1%
4回以上 191校 65.4%

1回だけの入試はすでの25校しかありません。2回入試までを含めても20%行かない。4回以上の募集をする学校が全体の65.4%、と定員を分けての入試が行われているのです。

1回だけにすると、定員を満たせない、あるいは生徒のレベル低下を招く可能性がある、ということでこういう事態になっているわけで、実はここにも少子化の影響は出てきています。

その分、受験校選びは非常に複雑になっているところがあります。

例えば来年から田園調布学園が2020年から2月1日の午後に算数1科入試を加え、合計で4回のグループに入ることになりました。
田園調布学園2020年入試
定員を見ると
2月1日午前 80名
2月1日午後 20名
2月2日午前 70名
2月4日午前 30名
ということになり、1回入試でやれば200名の定員が細分化されています。例えば2月1日の午後入試はかなりの倍率になるだろうし、2月4日も同じ。
2月2日午前も2月1日に上位校を受験した子どもたちが、併願校として受験するとすれば本来第一志望としている子どもたちは2月1日を受験することになるわけですが、しかし、今回の処置で2月1日の定員が減少したわけで、そうなると併願校を含めどう受験するか、熱望組は全部の試験を受けるべきか、などいろいろ考えないといけないことが増えてくるわけです。

今の中学受験はこの意味でも複雑になってきています。

一方で2月1日から2月5日までの5日間でほぼすべての学校の受験が終わってしまう現状から考えれば、この5日間にどう受験させるか、ということは非常に難しい選択になる。

この辺はこれからしっかり研究をしていかないといけないところですが、まずは第一志望をしっかり決めて、そこに狙いを定めていくことが大事です。併願校は秋の摸擬試験でいろいろ変わっていくでしょうから、今はまずどこを狙うのか、しっかり絞り込んでいくことが大事だろうと思います。


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